<13> 湖水地方 — The Lake District

学生時代からずっとお友達の美貴ちゃんはもう18年もイギリスに住んでいます。ロンドンに行けばいつも甘えて長期間泊めてもらい、一生かかっても返せない恩があります。それなのにまたまた甘えてしまい湖水地方への家族旅行に連れて行ってもらいました。今回のイギリス行きのことをメールでやり取りしていた時に「一緒に行く?」と聞かれた時、心の中で「これを逃したら一生行けないかもしれないよ」という囁き声がし、すぐに「行きます!!」と返事。よくよく地図で見てみると湖水地方はイングランドの北の端でスコットランドは目と鼻の先の位置です。今月洪水があったので新聞で読んだり,テレビで見た方もいらっしゃると思います。

平地の多いイングランドの中では珍しく山(1000m以下の丘以上山未満、Fellと呼びます)の多い地方で何百年も変わらない町並みや風景が多くのファンを引きつけるわけです。美貴ちゃんのご主人のデイヴィッドのご両親はここに住んでいたこともあり、愛着のある場所ということもあり秋には毎年旅行に来るそうです。「天気は悪いわよ」とクギをさされ、トレッキングシューズやウォータープルーフのジャケットなど用意して行きました。車で4人家族プラス私で高速にのって6時間・・・のはずが混んでいて8時間。でも自分が運転しないとなんて楽。あっという間でした。途中オックスフォード、バーミンガム、マンチェスター、ブラックプール、リヴァプールなど知っている地名が続々と目につきます。イギリスは案外小さい国なんだということを改めて認識しました。周りの車をよく見てみるとこちらと同じく、アウトドア用品、皆の荷物、食べ物や日常用品を車に詰め込んですごいことになっていて、皆家族旅行をしているようです。

私たちが滞在したのはBowness of Windermereで、風景は素晴らしく、心が洗われるようです。初日のトレッキングはずっと険しいスレートの岩がごろごろしている上り坂で、7割くらい行ってリタイアしてしまいました。昔ワンダーフォーゲル部の方々がごつい靴を履いてトレーニングしていた意味がやっとわかりました。ずっと険しい階段を登っているような感じで、おまけに雨と風・・・これはわりとハードです。皆構わずトレッキングを楽しんでいるようで、他の人たちもセッセと山登りしています。デイヴィッドに言わせると「この天候の中にいると自然を感じるので好き」だそうです。私にとっては新しい自然の楽しみ方とでも言いましょうか・・・私が挫折してしまったFellは“伝説のFellwalker”の本によるとHelm Cragという名前で、頂上の石に”ライオンと羊“という名前がついています。下からその巨大な石は見えました・・・・

今回の旅行でひとつずっと試してみたかったエッセンシャルオイルの使用法をやってみました。サウナにある石にかけてみるという方法です。美貴ちゃんのご家族に便乗させていただいて滞在したベケーションハウスには地下にサウナがあり、毎日夕食前にはサウナに入りました。フィットネスクラブやスパのサウナだと勝手なことはできませんが、ここなら大丈夫。水の入った桶にエッセンシャルオイルを5〜6滴たらしてから付属の木製のおたまのような特大スプーンで熱くなった石にかけます。すぐに蒸気になって何とも言えず良い香り。ベイローレルやブラックスプルースでやってみました。ジュニパーもよかったですよ。毎日日替わりで楽しみました。他のご家族もすっかり気に入ってくれたようです。

有名なブラックプディングも本格的に朝食でいただきました。通常は朝は浄化の時間としてフルーツしか食べない私も旅の間は少し自由にしてみるのもいいと思い、本当に真っ黒に焼き上がった豚の血入りのソーセージを恐る恐る食べてみました。冬場に雨が多く、大変寒い地方は体力もいるということで、このような食べ物が生まれたそうです。セロリシードの味が利いており、小麦粉も入っているので案外食べやすい不思議な味、食感でした。

貴重な体験をさせていただきありがとう。美貴&デイヴィッド。
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# by lsajapan | 2009-12-02 00:00 | 海外にて

<12> 大英博物館 — British Museum

やっぱり何と言っても私の心のふるさとはイギリスではないかしら・・・・と思ってしまう程、イギリスには心を揺さぶられます。何故かわかりませんが、心理学で言うとっても特別な“アタッチメント”があります。15年前に最初のLSAの授業に旅立つ時に、日本は夏の暑い盛りで体調が悪くヨレヨレだったのに、ロンドンに着くなり霧雨が降っていて涼しい天気。あっという間に元気になってしまい、何だかエネルギーをチャージされたかのようです。今回も3週間のイギリス滞在ですっかり生き返った感じです。ワークショップに参加したり、ミーティングや湖水地方への小旅行もあり、有意義に過ごしました(湖水地方の旅についてはすぐに書きますね。)

その中でも大英博物館は基本の基本でありながら、ロンドンにいればフラフラ〜っと引き寄せられてつい行ってしまう場所です。前回一人で行った時は一番奥のアジアの展示に集中し、その前は中世の占星術関係のコーナーで長い時間を過ごしました。今回は初心に戻ってエジプトと古代オリエントに時間を割くことに決めて前世のお友達(?)との再開を楽しみました。そう言えば「海のエジプト展」を主人と見に行った時、会場を出た後に主人がボソっと「They are worn out」と言いました。展示物か疲れきっているという意味です。「でも皆大昔のものだし」と言うと「そうじゃなくて,世界中回って展示されてきているから」「パネルは新しく日本で作ったもので新品でしょう?どこが?」とまるで私は何もわかっていない子供のよう。「上手く言えないけれど、展示物がみんな疲れているように見える」というのが最終結論で私は深く感動し、やっと何だか同感しました。

それでは大英博物館の方たちはどうかしら?私は彼らは使命を持ってあそこに存在しているように感じました。中には戦争によって獲得したものもあるでしょうが、現代においては世界中のいろいろな人たちが遠路はるばるやって来て、一つ一つの展示物の前でいろいろな言葉で話し合い、感動して、記念写真を撮り、子供たちは学校から(ミッドタームというお休みの時期とのこと)集団で社会科見学らしく、約10〜30名くらいがあちこちで丸くなって床に座ってスケッチブックを広げてセッセと写生に励んでいる様子。太古の人々の知恵や技術、個々の文化においての世界観、美の観点など・・・・若い頃のシュワルツネッガー並みの体格の像やレリーフがたくさんあり、それを見ていると展示されている方たちは、皆誇らしく自分たちの栄華をシェアしてくれていると感じます。

今回は特別展示がいくつもあって、フリーダ・カーロの夫、ディエゴ・リヴェラのスケッチがたくさん展示されていたり・・・やっぱりすごい迫力でした。サンフランシスコの美術学校にある彼の描いた大きな壁画も見たことがありますが・・・それと「ザ・ハニワ」っていうのもありました。小学校で勉強した縄文時代、弥生時代に出てくる写真の実物を全部見てしまいました。不思議な気持ちです。その特別展示の中でも大好きなWellcome MuseumのWellcome財団提供の展示がとても心に残っています。この財団の大きなテーマは「人間の身体と健康、また健康と幸せのために人間は何をして来たか、何をするべきか」というもので、ユーストン駅の前にあるWellcome Museumも是非訪ねて下さいね。実はそこで初めてイブン・シーナのオリジナルの本も見ました。あの時はあまりの感動に頭に血が上ってしまいました・・・・・大英博物館での展示は数名の実在の人物を例にとって、一生の間にどんな病気をしてどんな薬を使って来たかというもので、またイギリス人だけでなく,アメリカ人、中国人,インドネシア人などいろいろな文化圏から彼らがどんな体調で自分の病気をどのように治療することを選んだかを使用した薬や器具、人生のなかでの思い出深い写真を交えて紹介したものです。60年代のヒッピー風の出で立ちでパーティーをしている写真あり、子供を水中出産している写真あり,シャーマンに治療してもらう時に使う儀式の道具一式が展示してあったり、フラワーエッセンスやホメオパシーもありました・・・そして中ほどに展示してある数名の人々のライフストーリーの中央には極細の針金で編んであるメッシュ生地があり,そこには細かく錠剤やカプセルが織り込んであります。これらは実際、その人たちが生涯、処方されたり、買って飲んだりした薬すべてなのです。一人の人で一生で何千錠もの薬を飲んでいおり、女性の場合はピルの量は莫大でした。まだご健在の方もいらっしゃり、個人情報の開示の勇気に感謝しつつ、ものすごいリサーチに脱帽しました。こんな奥の深い、言ってみれば冒険的でもあるアヴァンギャルドな展示を大英博物館はするんですね。ここに来ると人類の偉大さ、歴史の奥深さを感じ、多様な人々が地球の各地でいろいろな時代に生きた証となる最も素晴らしい芸術品と出会えます。
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# by lsajapan | 2009-11-10 11:49 | 海外にて

<11> マウント・シャスタ — Mount Shasta

1年ぶりにカリフォルニアに行きました。今回は25年間毎年カリフォルニアに行っているのに1回も訪ねたことのない待望のマウント・シャスタにハイキングに行くことができ、大満足です。この山はネイティブ・アメリカンの聖地でもあり、スピリットのチーフである“スケル”が山頂に降り立ったという伝説や、セント・ジャーメインとバッタリ出会った人がいるとか、レムリア人が密かに地下都市に住んでいるなど、様々な不思議なストーリーに満ちた山でもあります。高さは4322メートルで富士山より高くいくつかの山頂があり、それぞれに名前がついてます。

詩人のホアキン・ミラーは“神のように孤独で、冬の月のように白く、マウント・シャスタは北カリフォルニアの偉大な黒い森の中心から突然始まり孤高にたたずむ”と描写しています。レムリア人が地下都市に住んでいるという話は、どうやら1894年に書かれた”A Dweller on Two Planets (2つの惑星の住人)”というフレデリック・スペンサー・オリバーという作家のファンタジー小説が発端で、その後いろいろな作家がこれに基づいた話を書き、集合無意識のレベルに登ったのではないでしょうか・・・

サンフランシスコから車で約5時間かかるので、息子のマシューの金曜日の大学の授業が終わって即、迎えに行って出発。ひたすらまっすぐのハイウェイ5を北に登って行きます。カリフォルニアはプロヴァンスと気候が似ているということで、ぶどう畑やオリーブ畑が続いていたりと風景はなかなか面白いのですが、ある時点から何もない乾いた牧草地が続いたり、突然まわりが風力発電の大きな風車(真っ白のみなとみらいにあるような形のもの)だけがたくさんある宇宙のような風景になったりと、そんなことをしているうちに針葉樹林に風景は変化して行きます。それもそのはずオレゴン州との境界も近いのです。

次の日はホースキャンプのアルパイン・ロッジまで3キロをハイキングしました。標高が2400メートルのところで、 ハイキング・トレイルのところに大きな看板があり,こと細かくハイキングする上での注意事項や地図、可能性のあるいろいろな危険性が書かれてあります。クマやピューマ、コヨーテ、ガラガラヘビ、ボブキャットなどとの遭遇の可能性から脱水症状、低体温症などを避けかたや症状などが書かれています。でも何しろ一番上にさすがアメリカ、カルロス・カスタネダの引用文が書いてありました。”All paths lead nowhere, so it is important to choose a path that has heart. (全ての道はどこにも導いてはくれない、それならせめて心ある道を選ぶのが大事だ)ウ〜ン、山登りの気の引き締めかたを教えてくれるような一言にうなっていると、あっというまに置いてきぼりになっていました。

気温が暑く(とても乾燥していますが)上り坂続きなので何回か木陰で休憩して到着しました。周りは全て針葉樹のいろいろな種類で、インセンスシダー、シュガーパイン、ホワイトファー、ダグラスファー、マウンテンヘムロック、ポンデローザパインなどがありますが、皆シャープな針葉樹の形をしており、遠くから見るとレコードキーパーのクリスタルみたいです。眺めているうちに何だか山全体が先人たちの英知を記録しているように思えて来ました。

夏休みのシーズンも過ぎたせいか、温かく天気もよく最高の環境なのに、ほとんど誰にも会わない。ハイキングをしていてもすれ違う人はまばらです。静かで、いるのはブルージェイ(青いきれいな鳥だけれど、ギーギー鳴き“悪い子”のレッテルを貼られている)やチップマンク(チップアンドデイルのようなシマリス)だけのようです。静かで自然と自分が向き合う時間を邪魔するものはない感じです。アルパイン・ロッジに到着すると湧き水の出るところがあり、リフレッシュしました。その小さなロッジに20世紀初頭14年間住んでいた住人のことが書かれている展示などを読んで、彼が使ったであろういろいろな品を眺めゲストブックにサインしたりして休憩しました。売店も土産店も何にもなし。とてもいいです。トイレがオーガニックトイレで、たくさんのシダーウッドの木屑がバケツに盛ってあり、そこには “One Scoop per Poop”と書かれてあり、大受けしましたが、水洗ではないのに実際悪臭は全くなく、シダーウッドの香りが漂う空間だったので感動してしまいました。

次の日には、マックスウェル・パリッシュの絵から抜け出て来たようなキャッスルレイクにも行き、すごく静かな湖のほとりをハイキングしたり、岸近くに倒れた大木の上に座って足を水に入れて休んだりしていると本当に自分が真から浄化されて行くような気分です。

シャスタ・シティにはたくさんのスピリチュアルな人々が住んでおり、小さな町には何件ものクリスタルショップやメタフィジカル系の店が並びます。それなのに大きなスーパーマーケットは車で30分のレディングという町までないそうな・・・大きなホテルらしいものもなく、私たちは林の中のプライベートな敷地の中の2ベッドルームのコテージを借りて2泊ほどしましたが、それだけで仙人になった気分でした。裏の小川も向こうの湖もオーナー家族のもので、完全な静寂・・・・また行きたいです。マウント・シャスタは瞑想と浄化の旅にお勧めです。
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# by lsajapan | 2009-10-11 01:29 | 海外にて

<10> 新型インフルエンザ

パンデミックに発展した新型インフルエンザはヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)の予測によると、この秋冬にかけて本格的な第二波が襲ってくる恐れがあるそうです。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では2009年H1N1新型インフルエンザにより2万人が死に至る可能性を示唆しています。でも一方、この数字を落ち着いて見るための比較として、アメリカ癌学会では煙草による死者は年間600万人もいるという事実、そして1918〜1919年にかけ、全世界的に流行したスペイン風邪は感染者は6億人で死者は5000万人に上ったそうです。

世界保険機構(WHO)の方針としては、妊婦、基礎疾患や重篤な健康上の問題のある人以外は、薬物を使用しなくても自身の免疫で対応できるとのこと。歴代アメリカ大統領やヨルダン国王、世界中のVIPが健診や治療を受けるミネソタ州のメイヨー・クリニックによると、基礎体力を充実させ、新鮮なフルーツや野菜、良質のタンパク質、低脂肪、全粒穀物をバランスよくとることと、定期的な運動と予防策(頻繁な手洗い、人混みを避ける、くしゃみは必ずティッシュに、なかったら自分の袖の上の方で口を覆ってくしゃみすること・・・など)が大切だそうです。予防接種は意見が様々で、メイヨー・クリニックのステッケルバーグ医師によると、予防注射は助けにはなるけれど完全な予防にはならない。でも感染すると大事に至るリスクの高い人たちは受けておく価値があると話しています。一方、フランスの自然療法家のグループからのメールでは予防接種への強い反対意見が送られて来ました。

パンデミックというと思い出すのが14世紀の黒死病のことです。その後も大流行,小流行を繰り返し,17世紀から18世紀の流行ではヨーロッパの3分の1の人口,7万人が死亡したという記録が残っています。ここでどうしてもアロマテラピーや自然療法のフィールドで語られるトピックが、当時の香料業者や薬草を扱っていた人々の罹患率の低さです。18世紀に細菌学が発達するまで黒死病は悪魔の仕業であり、悪魔を寄せ付けないために悪臭を根絶する努力がなされていました。悪臭のあるところに悪魔がおり,それと人間の“腐敗した心”が一緒になると発病すると考えられていました。いくつかのとても興味深いレシピがあるので紹介したいと思います。時代は違ってもナチュラルメディシンと私たちの関係は変わりません。

まずは黒死病の蔓延していた17世紀にトゥールーズで病死した人々の家に入って金品を盗んでいた4人の泥棒の秘密のレシピです。オリジナルレシピはハーブを使っており、たくさんのバリエーションがありますが、ここで紹介したいのはジャンバルネ博士がトゥールーズの高等法院の文書館の保管文書から発見した記録です。「その4人の盗賊たちは黒死病の犠牲になった人々の家に入り込み、または死の床にいる人々を絞め殺して、その家にある金品を盗んだ。彼らが捕まって裁判にかけられた時に裁判官が驚いたのは4人とも全く罹患せず、黒死病の強力な感染力を全く気にかけていない態度であった。彼らは火あぶりの刑に処される判決を言い渡されたが、彼らの秘密の予防薬を明かすことにより絞首刑に減刑された。」    以下が4人の盗賊のヴィネガーのオリジナル・レシピと考えられてます。

ホワイトワイン・ヴィネガー   3パイント(約1.7リットル)
ワームウッド          ひとつかみ
メドウスィート         ひとつかみ
ジュニパーベリー        ひとつかみ
ワイルドマージョラム(オレガノ)ひとつかみ
セージ             ひとつかみ
クローブ            50グラム
エレキャンペーンの根      約57グラム(2オンス)
アンジェリカ          約57グラム(2オンス)
ローズマリー          約57グラム(2オンス)
ホアハウンド          約57グラム(2オンス)
カンファー           3グラム

10日間密閉容器に入れ浸出し、濾してから使用します。使い方としては手や顔に少量擦り込む(酸っぱい臭いになるのは避けられませんが)、瓶に入れて必要な時に吸入する,バーナーで焚く、壷や広口瓶などに入れて自然に揮発させる、などがお勧めの使用法です。ほかにガーリックやシナモン、ルー、ミントなどを入れるのもバリエーションとしてあります。

ノストラダムス(1503〜1566)は医師でチャネラー、占星術師でもあり、予言集を残したことで有名ですが,彼は”ローズペタル・ピル”を考案し、たくさんの流行病にかかった患者を助けました。これはガリカローズの花びらとローズヒップ、グリーンサイプレス、フィレンツェのアイリス、クローブ、カラマス、沈香を練り合わせた丸薬です。詳しい容量などは不明ですが興味深いですね。

エッセンシャルオイルで最も抗感染作用、殺菌作用の強力なのはオリガナム(Ori-ganum vulgaris)、シナモン(Cinnamomum zeylanicum)、クローブ(Eugenia caryo-phyllata )、タイム(Thymus vulgaris)、セイボリー(Satureja montana) の部類です。全て皮膚にきつすぎるのでマッサージ用ではありません。ラヴェンサラ、ラヴァンジン、ニアウリなどの皮膚に穏やかで毒性の低い類似した効果のあるものとブレンドしてディフューザーに使用する、ルームスプレーをつくる(5〜10%がお勧め)またはパイレックスかテフロンの鍋にお湯を沸騰させた後、火を止めてオイルを1cc程入れてゆっくりと揮発させる方法がいいでしょう。過ぎたるは及ばざるがごとし、適度に中庸を保ち,決して使用しすぎないこと。アロマテラピーの正式なトレーニングを受けていない方は、必ずプロフェッショナルの意見を仰ぐこと。O-157 のケースでは3%のペパーミントでも十分な予防効果があったので(ポール・ベラーシュ博士のアロマトグラムでの実験では、殺菌作用は平均してオレガノの10分の1ですが)より安全で身近なオイルをまず使用して予防を心がけるのがいいでしょう。

どの世でも人が集まるところに疫病があり、それを乗り越えてさらに強くなる人類がいると考えると、植物と共に頑張って乗り切って生き抜く勇気も出てきます。この情報が役立つことを願ってます。


      英国シシングハースト・キャッスル・ガーデンの薬草園にて
      これだけ薬草に囲まれていれば新型インフルエンザも怖くない!?
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# by lsajapan | 2009-09-01 21:44 | ホリスティック・ヘルス

<9> IFA認定試験—お疲れさまでした!

先月は19期と20期の卒業生の方々がIFA認定試験を受けました。1年から1年半の勉強の成果を見せるために全力を尽くして臨むわけです。私も皆と一緒に毎年緊張してしまいます。実技試験の試験官は毎年変わり、今年は“フレグラント・マインド”や“アロマンティックス”の著者であるヴァレリー・ワーウッド氏です。試験官の方たちは一線で活躍している方がほとんどで、意見交換や客観的アドバイスを毎回たくさんいただき、指導の上での疑問や私の持っている質問などに真摯にご自分の経験上からの答えを仰ぎます。

今回はいつもと違う形式で実技試験が行われたので、生徒たちは少々緊張気味だったようです。なぜかと言うと口頭試問に使われる時間がとても長く、また実技中にも質問される方法だったからです。でもこれは可能性としてあることは知っていましたが、過去11年間やっていて始めてだったので「やっぱり来たか」という心境でした。口頭でエッセンシャルオイルの学名(ラテン名)を生徒が言っているのが、静まりかえった2階のオフィスからもドアを開けておけば聞こえる(ごめんなさい)のでソーッと聞き耳を立てていると、専門外ながら調べつつ教えているラテン語読みで皆が発音しているのが聞こえます。実は私はイギリスで学んだ時は英語読みでラテン名を教えられましたし、英語圏の方々はアロマテラピーの分野では皆、英語の発音です。だからやはり英語読みで教えてもいいかな?と思う今日この頃です。ラテン語読みについてはある程度の資料があるのですが、実際それを声に出して使う機会というのがほとんどないので、どちらで教えるかは日本の状況で判断するという本校からの指導が過去にありました。ラテン名に関しては植物名の筆記と一般名との判別は必須ですが、何しろネイティブ・スピーカーが存在しない言語なので発音に関してはファジーになってしまう感じはあります。

毎年IFA認定試験に関してはいろいろなドラマがあり、校長として励ましたり静かに見守ったりと出しゃばらずにサポートするというスタンスを保っています。試験直前で自信喪失してしまったり、怪我や個人的なことで試験が受けられるか危ぶまれたり、反対に大丈夫かな?と思う方がしっかりと合格したり。一回の試験は多少運もあるというのは感じます。だから試験が近づいてくると生徒全員の合格祈願は毎日の日課となります。実際の試験当日となると私がしっかりした態度をとらないとどうなる!と思い、自分を落ち着かせつつ皆の応対します。ちょっとした生徒との試験前や後のやりとりを試験官はしっかりと観察されているようで、感想の欄に「講師と生徒の間に信頼関係がある」とか「スタッフの献身的態度は素晴らしい」などと書かれていると嬉しいですがあまりによく見ているので驚きます。でもマーティン・スタブス先生が前に試験官で来日した時に「生徒に自由にやらせているのがいいですね。学校側がしきりすぎると生徒の自主性や創造性が伸び悩みます」おっしゃっていました。その通りだと思います。実際のセラピーでは全部自分で対処して行かなくてはならないのですから。

ヴァレリー・ワーウッド氏は比較的厳しい試験官と感じられました。でも3日間の日程を終わり、食事を一緒にしながらいろいろなお話しをするに従って今回セミナーを一切しないのはお嬢さんに4週間前に赤ちゃんが生まれたからだということや、衝撃的(?)な“アロマンティックス”について「最初にこれを書いたおかげで次の“フレグラント・ファーマシー”が出せたのよ」なんておっしゃっていたり・・・・一見ハードな雰囲気もあるのですが、とても優しい面もある素敵な方だというのがわかりました。ちなみにお話ししている間に「“アロマンティックス”は大好きです!」と本音が飛び出してしまい、ヴァレリーさんが当時のあちこちからの反応を教えてくれて大笑いしました。まだ読んでいない方は是非読んで下さいね。

まだ結果が出るまで半月ほどかかりそうですが、19期生と20期生の皆さん、お疲れさまでした。全員の努力が実りますように。とても頑張って勉強した知識、成果はこれからの実務にすべて活きるもの、反映されるものです。だから試験が終わっても忘れちゃだめです!

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# by lsajapan | 2009-08-14 22:03 | LSAについて