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<129> カリフォルニアでの生活が始まりました

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長らくブログを更新できませんでしたが、やっと一段落しつつあるので経過報告。引っ越してすぐに森林火災で騒然としており、携帯を作ったらすぐに警報の入るアプリを入れることになったり、火災情報の地図が常にアップデイトして見れるサイトを教えてもらったりで、最初からアタフタしてしまいました。引っ越し荷物は2ヶ月かかるので、5つのスーツケースに入れられるだけのものを詰めて、他はEMSで送ろうとしたら現在休止中。困って無理やり家族やかわねちゃんに食料品からワッフルアイロンまで押し付けてとりあえず渡航。25%しか乗客は乗っておらず、今回は初めてシアトルでトランジットとなったのですが、ほとんど誰もいない空港で別世界でした。シアトルも森林火災は凄かったですね。”Welcome to smoky Seattle!"なんて言っていましたが、外のモヤのかかり方は普通じゃなかったです。サンフランシスコに着いてからも同じ。太陽が妙なオレンジ色に霞んでいて、ゴールデンゲートブリッジも霧と煙で上が見えない!
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サンフランシスコのダウンタウンの早朝
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ゴールデンゲートブリッジ

アメリカは日本と違って感染者の数が大変なことになっているので、すごく厳しくみんなで注意しています。レストランも営業しているのは中庭やテラスで食事しているし、スポーツクラブも屋外にエクササイズマシーンを出して営業しています。デリバリーも盛んでパンでも何でも家まで持ってきてくれます。一度、灰が空から降ってきた日がありましたが、そろそろ落ち着いてきたようです。新聞では私たちが住むソノマカウンティーの状況を詳細に伝える一方、隣のナパカウンティーの被害が大きく、有名なワイナリーが焼けてしまったことなどが載っています。数10キロ先でのことなので、気が休まりませんでした。マーケットに買い物に行ったら、消防士の方達が通常の黒い制服を着て数人ずつ昼食を調達していたようで、皆が口々に"Thank you!"と声をかけていました。
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明けの明星と月

昼間はハミングバードやブルージェイが元気に飛び回り、鳥たちが自分の家の庭でやっていることが面白くて窓から観察しながら仕事をしています。夜は高層ビルがないので、月と金星がよく見えて、本当はプラネタリウムのように見える日もありますが今は見えにくいですね。フクロウが鳴く時もあります。信じられないですね。20分も走れば海があり、ワイナリーはどこにでもあり、近所のラグナ(湿地帯)沿いのハイキングコースを歩いてみたら葡萄畑とつながっていたり、馬を散歩させている人がいたり。これは何の植物だと思います?
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イニュラ発見!

Inula graveolensはカリフォルニアでは雑草だそうです。こうやってワイナリーの脇の雑木林の端っこに生えていると驚きます。触ってみるとベタベタの茎と葉には正真正銘のイニュラの香り・・・コルシカでも見ることのできなかった植物なので感動。
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チコリもフェンネルも雑草

自宅の庭は1224坪、過去5〜6年は軽く放置されていた庭なので、荒れ放題でりんごやプラム、ピーチや洋梨の木の下にはたくさんの傷んだフルーツが落ちています。全部片付けて、無傷のものは集め、さらに熟しているものは収穫してみると大変な量になりました。小ぶりだけど食べきれない。義兄、息子、友人に分けても食べきれず。そこで思いついたのがシードルにすることで、Amazonでキットが売っていました。もう直ぐ届くのでムーンガーデニングの基本に沿って果実の日に収穫したりんごを冷蔵庫に貯蔵しています。ジューサーではなく、粉砕機と圧搾機が必要で、近所のホームセンターが貸出してくれるそうです。日本では1%以上のアルコールを醸造するのは法律違反ですが、カリフォルニアでは1年間に200ガロン(800リットル)までは大人2名以上の家庭では販売目的で作らなければ大丈夫だそうです。
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このバケツは50センチ以上あります。これで5杯分とりあえず収穫

仕事は以前と同じようにZOOMを使って続行しています。ワンダ・セラー先生の授業も続いています。でも今回からは私は夜の0時から2時まで通訳しないとならず、緊張します。ワンダさんは朝8時、東京は夕方4時です。複雑〜

朝は8度、昼間は35度というすごい寒暖差、知ってはいたけれど華氏を摂氏に直すと驚きます。もっと面白い話はたくさんあるのですが、まずはひとまずご報告まで。まだ遅れている仕事があり、お待たせしている方々は本当に申し訳ありません。早急に進めますのでよろしくお願いします。




# by lsajapan | 2020-10-18 15:53 | 近況報告

<128> カリフォルニアへの引越し

新型コロナ感染症の影響が少しずつ落ち着き、ニュースを見る限り世の中もかなり元に戻っているように見えます。でもいつ第二波がくるかと心配は尽きませんね。個人的なところでは、引越しが9月になりそうです。サンタローザの新居も決まり、移動してからは家と庭のリノベーションで忙しくなると思います。2エーカーの庭で芳香植物を始め、様々な植物を育ててみようと思います。2エーカーは2448坪、8094平米です。東京だったら考えられない大きさですが、郊外の家だと普通の庭の広さ・・・やや広いくらいでしょう。信じられないのが、案外何も使っていない人も多く、コンクリートで固めてプールとパティオ、バーベキューパーティー用にしている人もいて、家を見るとライフスタイルがわかります。葡萄畑がすごく多く、小規模から大規模と様々なワイナリーがあります。
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植物は何を植えようかな?と考えていたらすでに庭にはサンタローザプラム、洋梨、りんご、桃、柿の木がすでにあるそうです。珍しくシトラスの木がないそうで、ビターオレンジをありったけ植えようと調べたら、アメリカ国内でも州をまたいで苗木を買ってはいけないようで、同じカリフォルニアのナーサリーから買う必要があるようです。病気や交配やいろいろな要因があるのでしょう。1つずつ学んで行こうと思います。
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サンタローザプラム

様々な品種のシトラスフルーツの苗木〜かなり大きい木まで売っているのですが、ビターオレンジは少数派。説明を読んで見ると「ビターオレンジはシトラスフルーツの中では人気のない種類です。苦くて美味しく食べれないことは理解して購入してください。マーマレードには最適」の説明で、やっぱり食い気が勝っている!もう少し探すとフランス語の見出しで「素晴らしいフラワーブーケ調の香りを楽しむ木」と書いてあるのもあって、ああよかった。
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ビターオレンジの他にもすごくたくさんの憧れのシトラスフルーツを植えられるのが本当に楽しみです。キャビアライムって知っていますか?友人の裏庭に1本木があり、収穫したものをお土産にもらいました。もちろん日本には持ち帰ることはできないので食べちゃいましたが、本当にキャビアみたい!これでピンクやオレンジっぽいものもあるそうです。
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バイオダイナミック農法についてもカリフォルニアにある協会の支部に連絡を取って、アドバイスを仰ぎながらいろいろやってみます。割とうっそうとしたコテージガーデンなんかも憧れます。こんなこと言っていて、モグラにやられたり、朝起きたら全部虫に食べられていたりするかもしれませんが、強く生きて行こうと思います。
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ZOOMのクラスも慣れて、とても楽しく教えています。カリフォルニアに行ったら時差を考えないと、本当に真逆に近いので工夫しながら、IFAのコースも占星術、ビオパルファン、そのほかの一般コースなど続けていきます。学校の法人はこのまま存続し、事務所もセミナールームも使用できる状態です。

日本にいたら発信できない様々な情報を発信していくことと商品開発をして行こうと思います。まだしばらく日本にいますが、これからもどうぞよろしくお願いします。




# by lsajapan | 2020-06-16 10:23 | 近況報告

<127> コロナ対策

世界全部の人々が先行きどの様になって行くか不安な日々を過ごしているなか、感染予防だけでなく体調管理と精神安定に注意をはらわなければならないと感じている方も多いと思います。ニュースを見ていると憤ることも多いですし、経済はどうなるんだろうと考え込んでしまいます。現代の医療ならもっと早くワクチンが実用化できると思ったら、そんなに簡単ではないことがわかり、1918年のスペイン風邪のパンデミックが昔話ではなくなります。
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1918年のスペイン風邪が流行している時の風景

先月ダニエル・ぺノエル氏のお孫さんの投稿でペノエル氏に「新型コロナウィルスに良い精油は何ですか?」という車の中での会話のビデオを見ました。「フェノール類を含む精油はもちろん効果的なのは間違いない。オレガノやセイボリーは効果的だけれど、きつ過ぎるので多用してはいけない。モノテルペンやアルコール類と組み合わせて短期間で使うようにしなさい」とおっしゃっていました。

更に今日、インドの研究者数名の論文を紹介しており、それは新型コロナウィルスのメインプロテアーゼを阻害する効果が1,8-シネオールにある可能性を示唆しているものです。まだin vitro(生体での実験ではなく、試験管内の研究)の段階ですが、ユーカリやラビンツァラなどは最初からレパートリーに入っている精油なので、積極的に使用するといいですね。

春のセールをまもなく始めます。今回はハンドサニタイザーのレシピを紹介するのと共に17世紀の疫病よけのレシピをもとにしたアルコールスプレーと手荒れ対策も提案します。ガレノスのバシリコン軟膏なども紹介します。
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数年前にマシューがプレゼントしてくれたポマンダーネックレス

昔の記録を読んでいると疫病は飢餓とセットでやってきたようですが、私達はその心配がなく本当に恵まれていると思います。経済的不安はありますが、健康面では食べ過ぎや運動不足による問題が後で来そうです。私は毎日1時間運動することにしています。7日間で腹部を引き締める運動や振り袖対策などは興味本位でやっていますが、5年以上続けているチベット体操とヨガを組み合わせています。ちょっと筋肉痛になったりしていい感じです。いつも忙しくてゆっくりお散歩もできないのに、主人と一緒に歩いてみたり、読む時間がなかなか取れなかった本を読み、平和に過ごしています。

シェイクスピアもニュートンも後世に残る功績は、疫病が流行っている時に外出できない中で執筆したり研究したそうです。私達もこの期間を有効に使えば何かできるのでは?




# by lsajapan | 2020-04-16 00:20 | 世の中のこと

<126> アロマティック・アストロロジー

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これはまだ最終のものではありませんが、こんな表紙です
再びMatthewが描いてくれました

2020年度初めての投稿になってしまいました。すでに3月になっていますね!世の中は新型コロナウィルスの感染症のことで大騒ぎになっていますが、中国では感染者が減少しているとのことで、きっと終息に向いていることと思います。感染者の致死率が通常のインフルエンザの20倍だそうですね。紙類を買いに走るのはきっと不安を解消するリチュアルのようなものなんだと思います。アメリカでもなぜか同じ現象が起きていて、ジョークにさえなっています。

看護師「あなたはCOVID-19に感染しています」
患者「そんなことはないはずだ。だって僕はコストコで40ケースの水とトイレットペーパー200個買っておいたんだから」
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もし本当にトイレットペーパーが切れたら、古いTシャツを切って10センチ四方の布切れを多数用意し、ウォシュレットと併用で乗り切れるのではないかと家族に熱く話して、子供にも主人にも半引きされています。世界には手を使っているひとたちだっているんだし。

今年に入ってから、ビオ・パルファン通信講座のカリキュラムやテキストを仕上げ、吉原先生のナチュラル・フレグランス講座のお手伝い(80種類以上のコンセントレを作成しました)、スクール事務局を引っ越しし(赤坂から麹町に移転しました)、そして「アロマティック・アストロロジー」をまとめました。これは2〜3年前に学習教材として書いたものを元に、かなり手を加えてまとめたものです。3月20日の春分の日に出版予定です。セミナーもフレグランスジャーナル社主催で募集をかけてくださっていますが、こんな時でもすでに20名以上が申し込んでくださっているようです。当日は特別な殺ウィルススプレーやディフューザーなどの使用を考えています。

この本はアロマテラピーと占星術の融合ですが、まずはチャートに現れた天体の象徴をよく読み解くことと、それを個人や出来事の性質として観ることができます。さらにバランスの悪いところや強めたい、弱めたいところを精油や植物などを使用して良い状態に持っていくことが可能です。伝統医学の元となる古典哲学と同じで、自然現象を観察してそれを全ての事象にあてがってみることです。何かが始まったら必ず集結するし、良いことも悪いことも永遠には続きません。
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香りの勉強もとても楽しく、複雑なフゼアやオリエンタルにも挑戦してます

夏前にはカリフォルニアに引越しするので、ZOOMでの講座を少しずつ始めています。今回のこともあり、引越しは6月末を予定しているので、それまではクラス授業も可能です。でも現在の状況が終結するまでZOOMと通信講座で進めていきたいと思います。占星術の鑑定もZOOMかメールで受け付けています。ご興味のある方はぜひLSA Japanのウェブサイトにいらしてくださいね!占星術の勉強は語学と似ています。時間がかかりますが、ある程度頑張れば人生の扉がひとつ開きます。


# by lsajapan | 2020-03-10 18:17 | 占星術

<125> オマーン研修旅行2019

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ドファール地方の野生のフランキンセンスの木:ハート型でかわいい

11月後半にLSAの卒業生を中心としたメンバーでオマーンへ1週間の旅行をしました。この旅の最も重要なところは、やはりフランキンセンスの自生地でのキャンプです。前回のオマーンへの旅行ではワディ・ダウカ(ユネスコの世界遺産に登録してある4000本のフランキンセンスが植林されてある場所)には出かけましたが、やはり野生のフランキンセンスの木を見たい、特にホジャリと呼ばれる最上級の樹脂を産出する木に一度会いたいという気持ちが強く身近な方々をお誘いして総勢14名で出かけて行きました。

フレグランスジャーナル社から出版された「ペトラ」の中でも香料の道はズーファー(ドファール)から始まっており、イエメンのマリブ、ヨルダンのペトラへとつながるラクダのキャラバンが描かれています。

現代でも歴史と文化を大切にしているオマーンの人々は民族衣装(男性はディスターシャ、女性はアバヤ)に身を包み、良い香りをさせ、スッキリとしたおしゃれな雰囲気は独特です。男性は3日間伸ばしたヒゲ(と欧米では呼ぶ)をキチーッと輪郭をとってすごく綺麗に整えています。あれは感動します。男性も女性もすれ違いざまに素晴らしい香りがし、建物も全ての部屋にうっすらと良い香りに満たされています。ロイヤル・オペラハウスの見学の際に聞いてみると「2時間おきに香りをスプレーする要員がいます」とのことでした。
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ロイヤル・オペラハウスのホール
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トゥーランドットの衣装

近隣諸国では荒れた話が多い中、オマーンは本当に平和で人々が穏やかです。イスラム(穏健派のイバード派)の慣習に従って教育を受けて来たからなのだろうと理解しています。皆、礼儀正しく優しく崇高な感じです。こちらはできるだけ服装に気をつけ、彼らの慣習に敬意を持って振舞わなくてはと心がけました。モスクに見学に行く際にヒジャブを巻くと、周りの人たちがもっとアイコンタクトをしてくれることに気がつきました。

首都のマスカットでは前回行けなかったナショナル・ミュージアムに行けて大満足です。でも次回はできればここに1日使いたいと思います。オマーンの歴史や文化を丁寧に扱っており、香炉や装身具、各地方の衣服のスタイルは大変興味深く、さらに王室の家具や馬具、船や建築物の一部など美しいだけでなく、魂がこもっているような品々でした。
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ナショナル・ミュージアムの正面。男性3人が一生懸命おしゃべりしています
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香炉の展示:ドファール地方のの素焼きのものがたくさん展示してあります
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ミュージアムの従業員の方ですが、まるで展示の一部のよう
「何か質問はありますか?」と聞いてくださいます




# by lsajapan | 2019-12-19 12:24 | 海外にて