ローマンカモミールの種子を5万粒蒔きました!カモミールの芝生を作ろうと思っています。近所の人たちが通りがかりに「そこ、何するの?」「芝ならスプリンクラーつけるの?」「カモミール育ったらお茶にしてもいい?」など様々なコメントをいただき、これで育たなかったらどうしようというプレッシャーを感じています。ちょうど月が蟹座で葉の日となる24日(アメリカ西海岸で)月の下降期にあたるので、植物の移植や種まきに適していると判断して1ヶ月前から計画、用意してきました。でもカモミールの種は本当に小さいので、思ったところから出てきてくれない可能性もあります・・・順次様子を見ながら進めていこうと思います。 ところで今日は精油の話をします。昨年ですがトルエンについて質問を受けました。「フランキンセンスなどの精油にトルエンが入っていると聞きましたが、大丈夫なのでしょうか?」という内容ですが、もちろんシンナーの吸入に使用されるイメージが強くて「トルエン」イコール「中毒」となってしまいますが、元々の成分名からしてバルサム·トルー(Myroxylon balsamum) の成分だから「トルエン」になったくらいで、樹脂、針葉樹、スパイス、ハーブなどの精油に極微量(約0.01~0.1%)含まれています。 でも元の植物に含まれているわけでなく、蒸留の過程で熱分解により生まれる物質です。また植物がストレス下に置かれた時には空気中に発散することもあります。IUPAC名はメチルベンゼンでペンキのうすめ液や接着剤などに使用され、多量に吸入すると重篤な神経毒性があります。 Laboratoire Phyto Chemiaによると、例えば混雑した道で30分運転しているとトルエンを約60μg(マイクログラム)吸収します。針葉樹やフランキンセンスなどをブレンドして1時間ディフューザーを使用すると約6μg吸収します。FDA(アメリカ食品医薬品局)の1日の吸収量の限界は10000μgとなっています。この計算もさらされるトルエンを全て吸収したらの計算です。(μgは1.0 × 10-6 グラム···1gの100万分の1) California Air Resource Board(カリフォルニア州大気資源局)によると体重1kg当たり0.2mgのトルエンを毎日ラットに与えると、肝臓と腎臓の重量に変化が見られたそうです。これが直接大きな健康障害に結びつくかは即決はできないそうですが、これ以上の量に暴露されるのは危険だろうという推論です。 「ちょっとでも危ないから使うのはやめましょう」となると、家に普通に過ごすこともできなくなります。普通に家にいても1日100μg、20分マニキュアをつければ2000μgの吸収となります。 この微量のトルエンは植物のワックスや樹脂から空気中に放出されたり、植物自体が正常に分解される時にも放出されます。また組織が死んだ後に真菌類やバクテリアによって産生されます。だから清浄な森の中を歩いていても自然のトルエンは微量存在します。 でもなぜ最近まで報告を聞いたことがなかったかについてですが、GC分析の際に使用される溶剤とともに最初に揮発するので省略されていたり、0.05%以下の成分は無視されていたという理由が挙げられるそうです。 1日5滴内用した場合(精油にもよりますし、樹脂は内用するケースは稀です)この場合はトルエンは150ppmなのでFDAのガイドラインの360分の1になります。経皮吸収の場合は15mlに5%希釈だとFDAの60分の1 になります。ディフューザーの場合、極端な実験ですが15滴の精油を2.4m四方のスペース(13.8平方m)で換気なしで拡散すると1平方m当たり10.9μgになります。かなり微量で問題になりません。 結論としては、真正な精油に含まれるトルエンは極微量で問題にならないということです。トルエンに限らず常識的な精油の使用を心がけることは、更なる未知のリスクを避けるためにも重要です。 トラが一部入っているのが可愛い! #
by lsajapan
| 2021-03-26 03:35
| 精油について
毎日忙しくしていると日々があっという間に過ぎていきますね。薪を入れる暖炉の使い方のコツが掴めたと思ったら、暖かくなってきてしまい、正味2ヶ月の冬は2月中旬には終わってしまいました。そろそろ種子撒きでもしようかなと考え、色々な種子を買ってきました。福袋に入れるために20袋もの種子を日本に送ったのですが、検疫で引っかかり1ヶ月学校に小包が届きませんでした。結局、種子は全部没収でした。本当に不注意で申し訳ありません。
庭以外のプロジェクトは暖炉のモルタルの塗り替えで、可愛い「ジャーマン・シュミアー」をすることになりました。息子のマシューと共同作業で週末数回かけてもう直ぐ完成。
モルタルミックスにレッドクレイをほんの少し入れて、壁と同じ薄いピンク色系にしました。かなり白くなっているところはモルタルを付け過ぎたところで、クエン酸をスプレーしてあります。しばらくすると擦ると落ちるので調整します・・・これが完成したら、ここにテレビをインストールして、間にマントルピースを設置します 仕事の合間にこのようなプロジェクトをしています。お庭もデザインを少しずつ考えています。コンパニオンプランツの考え方も活かしたいし、バイオダイナミック農法にもトライしてみようと思います。庭づくりが進んだら写真をアップしていこうと思います。 #
by lsajapan
| 2021-03-05 15:03
| 海外にて
新年が明け半月が経ちました。遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。コロナの影響はどこも同じですが、アメリカは政治の方も大変なことになっていますね。1月20日の大統領就任式が無事にできるように願っています。
私の住むカリフォルニア州ソノマカウンティでは、すでに春の訪れが感じられます。気温は昼間室内で21度(多分日向は暑いのでもっと高い)になり、さすがに平年より暖かいようですが、木々を見ても一目瞭然。枝から一斉に芽が出ています。東京だったら3月上旬がこんな感じになりますが、早くてびっくり。近くのお散歩コースを歩いてみました。今日はマーティン・ルター・キング・デイで祝日です。 庭も夏は乾燥して枯れていた植物も雨が降るので、一斉に緑化。風景が全部グリーンになりました。元々植えてあったらしい各種の水仙が咲き、とっても綺麗でいい香りです。他にベラドンナリリーと呼ばれるピンクの百合のような花の咲く植物の葉が一斉に芽吹きます。毎日大きくなるので見ていて楽しいです。様々な木々も芽吹いていて、剪定を早めにしておいて良かったです。 それと白い一群のお花が庭の陰っているところに咲いているので、良く見るとハート型の葉もあり、匂いすみれのようです。すみれはパープルだと思っていましたが、この可憐な小さな白い花はヴァイオレットの香料そのものの香りがします。感動していくつも写真を撮ってしまいました。 サンダルウッドのガネシャさまにお供えしました 調べてみたところ、White Sweet Violetという名前で紹介されており、Viola odorataの英国産のCornish whiteという種類、またはアメリカ東海岸に自生するViola blandaという学名で紹介されています。まだまだ自分の住んでいる庭に何があるのか全部把握しきれていないので、観察を続けていきたいと思います。 先週はメキシコ人の庭師2名が家の敷地に点在する大きなスタンプ(切り株)をいくつも取り除いたり、古い野菜栽培の囲いフェンス(コンクリートの塊の支柱が四方にある)を取り除いてもらったり、力仕事をお願いしました。今週はまた別の人たちですが、庭の半分くらいをきれいに耕して整地してもらいます。それから自分たちで植物を植えて行きますが、ファーマーズエフェメリス(農業占星歴)をチェックしつつ最良の日を選んで進めていきたいと思います。そろそろシュタイナー農法を実践し始める時が近付いて来たようです。 ところで話は大統領就任式。イベントチャートを作成してみました。ワシントンD.C.の1月20日正午からの予定なのでチャートを立てて見ると上昇天体が3つ。それも火星と天王星は4分違いのコンジャンクションです。エバーティンによると火星と天王星のコンジャンクションは「急激な変化」「暴力的な人々」「事故や怪我の傾向」、そしてもちろん革命的な意味があります。でも牡羊座だったら怖いのですが、牡牛座で起こると火星はデトリメントで力がないので反対派が騒いでも無駄な抵抗になると思います。ASCが牡牛座でマンデーンチャートとして見ると、政府の全般的な展望や国の全般的な状況となります。落ち着いている、豊か、不動の牡牛座に大きな変化を起こそうとしている火星と天王星がASCから8度以下でコンジャンクションしている状態です。(7ハウスがここではトランプ側として読んでみると、蠍座なので火星が支配星となります)ここではやはりトランプ側の反乱企図が関係するのではと思います。バイデン側の今までの政策を改善しようとする意気込みも見えます。それは天王星で表されているのかもしれません。でも就任式にピッタリとコンジャンクションですから、大事にはならないと思いますが何かあるのでしょう。MCも読むともっと理解が深まりますが、これは今月26日から5回で企画している占星術リーディング特講で紹介します。いろいろと騒ぎはありますが、政府は強く正義が勝つと読めますが苦労しそうです・・・スクエアが多くあります。この出方がどのように実際に反映されるかをじっくりと観察してみたいと思います。全て上手く平穏にいきますように・・・ #
by lsajapan
| 2021-01-19 07:33
| 近況報告
大英博物館で購入したファラオの棺っぽいオーナメント 飾っているとオーナメント同士がヒソヒソお話ししているみたいでとっても可愛い。子供返りしてしまう時期ですね。ところで私は自分にプレゼントを買っちゃいました! フレデリック・マルの20周年記念の書籍と12種類のディスカバリー・セット ジャン・クロード・エレナやエドモンド・ルドニッカなどの芸術作品 現代の香水産業は売れ筋を作ることが主体で、芸術活動とはかけ離れた仕事になっているのを嘆くパフューマーが多く、祖父がクリスチャン・ディオールの香水部門を始めたフレデリック・マル氏が「編集者」として才能ある一流調香師を招いて、予算や流行の心配をせずに自由な創作活動をしてもらってできた作品群なんです。店に行くのは今の状況では難しいかなあと思いますが、全てメールオーダーでサッと着きました。まだ最初の2種類を試しています。時間差でどんどん香りが変わり、香りの層を作り上げているのが分かります。 ビオ・パルファン講座もとても人気があり、天然だけでどのように組み立てていくか、プロのインスピレーションを天然バージョンで表現するとどんな感じになるかは、楽しくて素晴らしい経験です。良質の精油も世界のあちこちの産地から手に入れることができ、家にいながらやることがいっぱいです。 朝はガーデニングをしたり、鳥(ハミングバードやブルージェイなど多数)やリス(茶色とグレーの3匹のリスがうちの庭に在住)の観察、リスがあんなに木から木へ飛び移る技を見せてくれ、ただ感動。2mくらい飛びます!もちろん毎日仕事をしております。夜は夜で天体観察で寒い中興奮しています。グレートコンジャンクション、火星、カペラ、アルデバラン、ベテルギウス、ヴェガなど大きく輝く星の観察や星座の位置を確認したり、地球の上で生きている感覚が心身に染み通ります。 今年も残り少なくなりました。様々な試練も多かったのではと思います。でもここは上手く適応していくしかないですよね。そしてその中でクリエイティブに生き残って進化していきましょう!安全で心地よい年末年始をお過ごしください。 #
by lsajapan
| 2020-12-24 03:04
| 近況報告
借り物の家具でしのいでいる家にマシューが可愛いパンプキン・ランタンを作ってくれました。ミスティック・ノットと言って風水でもチベット仏教でも幸運のシンボルです。私がスーツケースに入れて持って来た音で浄化するためのベルにも同じマークが付いています #
by lsajapan
| 2020-11-13 17:57
| 近況報告
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LSA (ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー・ジャパン) の校長バーグ文子が学校の紹介、アロマテラピーや自然療法、現在住んでいるカリフォルニア州ソノマ郡での話や役に立つ情報などについて気ままに語ります。ウェブサイトはwww.lsajapan.com by lsajapan カテゴリ
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