これは近所のワイナリーの会員向けの行事で見せていただいた、ワインを絞った後のブドウの残渣(pomace)だそうです。初めて見ました。バルサミックビネガーのような匂いが立ち込め、何事かと思いましたが、よーく見てみるとブドウがわざとらしく置いてあって「ああ、なるほど〜」という感じでした。残らずコンポストにして、大地に返すそうです。地元のワイナリーのワインクラブに入っていると月1で野外イベントがあり(パンデミックが収束したら、またディナーパーティーなどもあるようです)ワイン畑、醸造所などの見学、試飲会、ライブミュージックとランチなどに参加できます。1年前から入会し、1ヶ月おきに2本ずつお勧めワインを受け取れるので、今度は何だろうね?と楽しみにしています。イタリア系のファミリーが結束して3代に渡り、ワインビジネスに全力投球しているの見ると、やはり応援したくなります。北カリフォルニアにはファミリービジネスが本当に多いです。親戚みんなで頑張っているパターンもあり、そんな家族の歴史が新聞のローカル面ではよく紹介されていて、心が温まります。 ビジネスと言えば、最近はこれです!プラントベースの食品。この写真に写っているミヨコ・スキナーさんはチーズを作る専門家だそうですが、アーモンドミルクなどでチーズを作って50億円以上の投資を受けているそうです。上の方の男性はアンディ・バーリナーさんでヴィーガンのレストランとテイクアウト、マーケットなどで購入できるヴィーガンのスープやブリトーなどを70年代から夫婦で営んでいて、今では全国に従業員2850人、売り上げは660億円(1ドル110円換算)だそうです。隣町に住まわれております。みんな本当にすごい。好きなことをして、人のために役立ち、普通は引退しているような年齢で第一線。このような方たちが多いです。 私はそんなに甘党ではありませんが、たまにワッフルを主人が焼いてくれたりすると、有難くいただいています。義母もよくスウィーディッシュ・パンケーキやレフサを作ってくれました。スウィーディッシュ・パンケーキは小さなスウェーデン風パンケーキで普通にメープルシロップをかけて食べます。レフサもスウェーデンのパンケーキのような食べ物ですが、マッシュドポテトが入り、ドーンとお腹にたまります。これはクリスマスにいつも必ず作ってましたね。 話は変わりますが、春から夏にかけて半年間雨が降らず、干からびそうになっていたら、10月の後半になったら雨がよく降り(毎年そうですが)10月の末には3日くらい雨が降り続きました。日本だったら梅雨時なら普通かもしれませんが、カリフォルニアには雨に対する対策がなっていない!東京の雪に対する対策のように、たまにだから・・・程度で、実際に大変なことになることもあるのに進歩していない感じがあります。何しろ2日くらい雨が1日中シトシトと降っていてお庭にも出れないので、仕事をしていると外で大きなドッス〜ン!という音がして窓の外を見ると・・・信じられない。樹齢400年の樫の樹が倒れてしまいました。20メートルは優に超えていて、近所の人たちが車で駆けつけ(歩いても1分なのに全員車)相談してすぐに警察や消防署に電話して大騒ぎになりました。まずは道が完全にブロックされて動かない。警察がすぐに来て怪我人がいないか確認し(運良く誰も巻き込まれずに良かったです)消防隊員が駆けつけ、PG&E(電気とガスの会社)も電線をチェックしに来て、チェーンソーの音が響き渡り、そのうちにやっぱり1時間停電。家中のキャンドルを出してきて、日没に差し掛かった家の中にあっちこっちに置きました。 スケールが違いますよね。デカすぎるっ! 結局わかったのは、蟻が巣を作っていて大木をゆっくり浸食して行って、雨が降ったら上の重さに耐えきれなくなり株元から突然メリメリと倒れてしまったんですね。結局、道路からは退かせてくれたけれど、最後の処理は義兄の土地なので(どう見ても街路樹だと思っていたのですが)彼が全部処理することになり保険が効くらしいですが、すごい金額になってたみたいです。でも火事場泥棒的な方もいて、何人もの近所の方がうちに来て「あの木は冬の暖炉に入れたいので少しもらってもいいでしょうか?」とか「友達がウッドカービング(木彫り・・・チェーンソー使うらしいですが)しているのでもらってもいい?」など積極的。メキシコ人の庭師のお兄さんたちが1日がかりで全部片付けてくれました。 そして天気が良くなったら、秋の風景を楽しみに仕事の合間に海岸や反対に山側に出かけたりしてきたので、ちょっとシェアします。 #
by lsajapan
| 2021-11-16 17:15
| 近況報告
もう10月中旬ですね。朝晩は冷え込むので、ヒートテックを出してきたりしています。結局、夏の夜もひんやりしているので、寝苦しい夜は全く経験しないまま秋になりました。日本の夏とは違うのは知っていても、やはり湿気のある重苦しい暑さを全く経験しない夏というのも寂しいような感じです。
フランキンセンス・セールをしています!LSA Japanのウェブサイトの「ロタンシエル」のショップサイトに詳細は載っています。オマーンからのホジャリです。とても綺麗で、まずは簡単には手に入らないグレードです。オマーン人のナセールさんの協力で今回輸入できました。100g単位でも購入可能で、かなりリーズナブルになっています。一応10月11日から3週間の予定ですが、在庫が切れ次第終了です。ZOOMセミナーも10月27日にしますので、お見逃しなく!たくさんの新しいフランキンセンスのレシピを紹介します。
ここからはカリフォルニアの話になります。近況報告ですが、今年は山火事はこの近辺は大丈夫ですが、サンタバーバラの方が今は大変なようです。庭のオークの木が信じ難いほどたくさんのドングリを落とすので、近所の人と話していたら「植物が雨が降らないからサバイバルするために次の世代をたくさん作っているのよ」と教えてくれました。納得。 お庭はそれこそ雨がほとんど降らないので、一部イリゲーション(灌漑)システムを使用して植物を育てていますが、大々的には今月雨が降ってから植え込みをしようと思います。それでもビーツやアリゲーター・ケールやスイスチャード、トマトなど毎日の食事に使う野菜やハーブ類はかなりの割合で賄えるようになりました。サラダに使うといっても二人の時が多いので、このくらいで十分。 憧れのネトルやアグナスコスタスなども植えて、成長を待っています。近所の家にはすごく大きなエルダーの木やアグナスコスタスの立派な木もあります。「10年くらいでこうなるわよ」と言われても、遠い未来ですよね・・・ 立派なエルダーの木。3メートル以上はゆうにあります 蒸留施設の一部。後5〜6台蒸留器が奥にあります。テーブルの上に乗っている小さいスプレー容器はハンソンが去年、消毒用アルコールが市場に足りなくなった時に、ウォッカではなく消毒用アルコールを作り始め、医療機関に寄付したことを新聞で読みました。その自社製消毒用アルコールで作ったハンドサニタイザーです。 ZOOMセミナーのない日は、こんな感じで周囲を探索したり、庭仕事に相変わらず励んでいます。先週はパティオやドライブウェイ(車の入ってくるスペース)のリノベーションをしていたので、職人さんたちが朝の7:30からドリルでガンガンやって頑張っていました。パティオは3〜4人で1週間かかっていましたが、白人系の若者たちで皆すごく真面目に一生懸命にいい仕事をしていました。親族会社だそうで、息子さんが継いでいてお若いのにすごい責任感で率先して仕事をしていました。なんだかお婆ちゃんみたいな言い方になってしまいましたが、感心感心。 そうそう、彼らは打ち合わせしておくみたいですが、毎日誰かの犬が一匹一緒に出勤してくるんですね。皆すごくお利口さんで、危ないところには絶対に近寄らず、庭のどこかに落ちていた枝を持ってきて静かに遊んだいたり、時々誰かに投げてもらったり。過去に来てくれた他の職人さんも犬連れは多いです。打ち合わせの時は車で静かに待っていたり、躾がよくできていて私がにっこり近づくと挨拶がわりに愛想を振りまいて、その後さっと後ろに下がって皆の仕事の邪魔にならないところで待機してるんです。仕事に連れて行けるだけあると思いました。 関東地方では地震があったり、気温変化が激しいそうで、どうぞお気をつけてお過ごしください。日本の水が恋しいです。 #
by lsajapan
| 2021-10-15 10:04
| 近況報告
海岸から少し入ったサンセットビーチの入江で皆がゆっくり寛ぐ場所があります。ギターで歌っている人がいたりしていい感じ 信じられませんが、来月中旬でこちらに引っ越して来て1年が経ちます!1年の季節の移り変わりや植物を栽培するにあたって学んだことは数知れず、でもまだまだ初心者なのは変わりありません。必要に迫られてやることが、ずいぶん勉強になりました。ホーティカルチャーを学んだ姪っ子が色々とアドバイスしてくれたり、近所の方達との情報交換、園芸店で教えてもらったり、それとインターネットの栽培農家からの情報は本当にためになります。 洋梨は120個くらいなり、20個はうちのため、20個は息子のため、20個は義兄のため、10個はお隣に、残りの50個はフードバンクに寄付 信じられないほど美味しくって、高野フルーツパーラーか成城石井のクオリティー イエロープラムとレッドプラムの木が合計6本もあり、ちょっと大変 りんご、洋梨、桃、プラムの収穫や剪定、野菜やハーブ、樹木の植え付けやイリゲーション・システムの導入、コンポストの作り方、雑草の管理と庭づくりなどをやってきましたが、まだ10分の1の敷地しか植物を植えていないし。「だいたい4年くらいやると落ち着くわよ」とのアドバイスをIFAの試験官のリンジーさんからいただき、少し大きく構えることができそうです。素敵な自然な雰囲気のお庭の写真を見るたびにため息をつくような感じですが、ランドスケープ業者に丸投げせずに頑張ってやって行きたいと思います。 全て庭から収穫したエルブ・ドゥ・プロヴァンスの原料となるハーブ。 湿度29%なのですぐにドライになります 家庭用の耕運機を使うのも慣れて、秋の雨の降る時までに何とか庭掃除を終わらせたいと思っています。ワイルドな庭はあっちこっちに木材や根っこ類などがいくらでも埋まっていて、毎週大型ヤードウェイスト(庭から出る有機ゴミ)の私が余裕で入れる程の大きさのゴミ箱2つ分出し続けています。よくぞ1年間毎週出せると感心してしまうほど、庭ってダイナミックに変化を続けるんですね。コンポストに入れられるものは入れているのですが、種子類が入ると将来的に雑草の心配もあるし、何年も分解しないものを入れると肥料にならないので、その辺りはよく注意しています。家のコンポスト、その他の庭の有機ゴミはヤードウェイストで市が再生する。他のリサイクルの分別ゴミを出すと、本当の「ゴミ」として出すものは1週間でゴミ袋1つだけです。何だか東京にいた時と考えなくてはいけない事の内容が変わってきてます。 フルーツの収穫はすごいもんで、最初は嬉しいのですが人に分けるのも限界があるし、現在はそんなにたくさんの人に会うわけにもいかないので、ジャムを作ったり、ホームレスの援助団体に寄付したり(義兄が活動している)、タルトを焼いたり冷凍したりしていますが、もう限界。少し木の大きさを小さくしたほうがいいんじゃないかと考えている矢先に近所の方が庭先に来て「質問があるんですが」「?」「その下に落ちたリンゴはどうするの?」「悪くなっているのは捨てちゃうしかないかなと思っているのですが」・・・・だってはしご使っても届かないところになっているリンゴは落ちるしかないし。そうしたら「うちには馬が2匹いるので、いらないフルーツがあったら分けてもらえますか?」もちろん!バケツ3杯ほどすぐにあげました。2日後にも同じくらいを持っていき、馬たちに会わせてもらいました。特に乗馬をするわけでもなく、ペットとして2匹をレスキューしたそうです。馬は何か仕事をさせるために飼うのだと思っていたのですが、この辺りではペットとして伸び伸びと育てている人たちがたくさんいるようで、のんびり楽しそうに大きなお庭で自由に遊んでいる馬をよく見かけます。馬糞は2匹で1日20キロ!コンポストに混ぜて熟成させるといいそうです。 今月は国際免許を書き換えようとしたら、最初からカリフォルニア州の免許の試験を受けてくださいということで、1週間勉強して試験を受けに行きました。案外、日本と違うルールがあってよく勉強しました。運転免許交付所の受付近くに衝立のあるコンピューターが10台くらいあって、そこで個々に立ったまま受験します。36問中6問間違えたら不合格だそうです。隣のお兄さんは試験中に携帯鳴って、返事していたのは驚いた。こっちは必死にやってんのに。違法になるアルコール血中濃度とか、日本とかなり違う細かい道路表示の注意点など問題なくクリアできたのに、案外「ヘッドライトは日没30分前につけるか、日没後30分後につけるか」とか「ラウンドアバウトは右から入るか左から入るか」などの問題でつまづき、冷や冷やしましたが無事合格。でも来月はドライビングテストだそうです。30年以上毎日運転してきたのに・・・免許証の写真は先に撮るのですが、鏡なんてなくって周りにいる人の前でスクリーンの前に立ち、マスクの跡が顔についたままで「はい、笑って〜」て言われてパシャッ。 #
by lsajapan
| 2021-08-28 14:44
| 海外にて
アロマテラピーの学習ではもっぱら匂い分子の形状による嗅覚メカニズムが学習に入っています。ノーベル医学生理学賞も立体構造説が2004年に受賞していますが、それは匂い分子は嗅覚器に存在する受容体タンパク質によって大きさ、形状、官能基が識別されるという理論です。 でも形状だけでは説明しきれない部分があり、ルカ·トゥリン博士による振動説が浮上してきます。匂い分子を構成する原子同士の結合から生まれる振動が嗅覚細胞に読み取られ、振動数が同じであれば、全く違う化学物質であっても匂いは同じになるという説ですが、振動スペクトルを感知できる分光器(分子に赤外線を当てて誘発させた振動)が人間の嗅覚に備わっているわけでないので、現在のところ否定されていますが、光の代わりに電子が関わっているという可能性もあるそうです。 ジャーナリストのチャンドラー・バールによるルカ・トゥリンの振動説に関することが詳しく書かれたこの本は2003年に出版され、英語版はLSA本校の校長からいただき、日本語版はその1年後に購入しました。香りの話は夢見るような素晴らしいちょっと難しい部分もあります。一読することをお勧めします。 トゥリンの前にも振動説は1938年のダイソン説、1953年の藤岡説、1954年のウェイト説と発展していきます。過去に匂いと官能基をグループとして結びつけることが失敗した後、匂いは分子全体の効果ではないかと考えられ、振動説へと発展しました。 トゥリンはダイソンの振動説に賛同し、嗅細胞は量子トンネル効果を使って振動数を感知していると考えました。76テラヘルツの振動数を持つボランという物質が、S-H結合を持つ別の分子と同じ匂いがするはずだと想定して、実際にボランの匂いを確認すると同じでした。 多くの匂い分子は水素原子を持ち、水素は3つの同位体があり、それぞれ質量が異なることにより分子の振動に大きな影響を与えます。重水素を使用することにより、嗅覚の解明ができるのではないかと期待されました。そこでアセトフェノンとその同位体の匂いを比較し、化学構造が同じでも化学基を重水素に変えると振動数が変化するので匂いも変化することを証明しました。 一方、光学異性体でも同じ振動数である右旋性と左旋性では匂いが全く違う例があり、さらにこれが不純物に関する可能性も指摘され、議論が長引きました。 生物学者の大瀧丈二博士はフレグランスジャーナル社からの香り選書シリーズで「香り分子で生物を旅する」という本を書かれ、以下のように書かれています。もっとも納得した意見です。 『トゥリン氏の波動説は多くの生物学者にとっては突拍子もない説であったため、大きな批判を浴びることになりました。アクセル教授の受容体の話と決して対立する話ではないのに、科学者たちは対立概念であるかのように取り扱っています···私は個人的には、最終的にはトゥリン氏の見解がほぼ正しい(もちろんバック博士とアクセル教授の主張も正しい)ことになるだろうと思いますが、その科学的証明は並大抵なことでは済まされないでしょう···時代を先取りしすぎる科学者はいつの時代にも辛い思いをしています』どちらも使っているのではないかという意見に私も賛成です。だって人間は1万種類もの匂いを嗅ぎ分けられるのですから。 人間の嗅覚受容体は802個ありますが、実際に機能するものは388個です。実際に機能しない受容体は偽遺伝子となっており、人によって微妙に差があるため、匂いの感知の仕方にも個人差が出てくるということです。ただ特定な匂い分子に対して感知する受容体は複数あるので、少々の差では明確な問題は現れません。でもその特定な匂い分子を感知する受容体自身の数が少なかった場合は、嗅盲という現象が起きる可能性があります。 数例ですがアンドロステノンは47%、シクロペンタデカノリド(ムスク)12%の人が感知できないそうです。これも遺伝子によるものと考えられています。これは前にクラスの中で実験的に嗅いだことがあり、匂いについての意見が分かれて面白いと思いました。 PEOTコースでじっくりと香りに向き合って勉強を進めると、今までに見えなかったことがたくさん見つかります。さっと勉強していたことをよく調べると、深く考える機会に恵まれます。化学や物理になると難しいのですが、わかりやすく書いてある本や記事をいくつも読んでみると、少しずつ理解できるようになるものです。 Luca Turin博士のTED Talkです。 https://www.ted.com/talks/luca_turin_the_science_of_scent?utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare #
by lsajapan
| 2021-07-16 17:13
| PEOT
日本はゴールデンウィークに入っているんですね。緊急事態宣言も出ているので、お気をつけてお過ごしください。私は先週ワクチン接種をしました。こちらではもう16歳以上は皆受けれる状態で、予約が取れ次第、順次受けています。ちょっと腕が痛いかな?というくらいです。2回目がどうやら具合が悪くなる可能性が高いようで3週間後を考えて緊張しています。
先週はビオ・パルファン講座で英国フローリス社の"A Rose for..."からインスピレーションを得たウード(沈香)とローズの入ったコロンを作成しました。ウードの精油はとても希少ですが、ちょっとだけ加えるだけで雰囲気が出て深みが増します。グレードの良いものを探すだけでなく、好きな香りを判断する必要もあります。シュナウベルト博士のウード精油の各種コレクションを見せてもらって「どれが一番好き?」と聞かれて「これですね〜」と言ったら「それが一番安いんだよ!でも実は僕もこれはいいと思う」じゃあ、一番高いやつは?と思い見せてもらうと・・・重すぎて苦しい・・・そして少し焦臭も感じられる香りで、難しいところですね。日本で香道を習っていた時、お稽古の後に髪の毛に染み付いた伽羅の香りは格別で、魂が喜ぶような経験を何度もしました。 そしてローズ。花の色でまずは大きく香りの系統が分かれ、さらに同じ色でも個性があるのは皆さんも経験しているのではと思います。うちの庭には最初にこの家に住んでいらっしゃったレオノーラさんが色別に10株くらいをあちこちに植えられていて、特別何もしないのに(周りの雑草を取り除き、庭師に剪定を頼み、有機肥料をあげて、油虫もとってあげましたが・・・)素晴らしいお花をあちこちで咲かせてくれます。ローズって力強い植物なんだと初めて思いました。A Rose for...ではレッドローズのイメージだそうですが、通常手に入る精油はダマスクローズなので、少し引き締まった香りにするためにパチューリやスパイス、シトラスを少量加えることもできます。 この他にオレンジ系レッドローズ、真紅、ワインレッド、濃いピンク、スプレーバラ、あとはまだ蕾で不明です。毎朝、香りを嗅ぎに一回りします。左側の一重のローズのように1つの株に違う色が咲く種類があるのはよく知りませんでした。かわいいです。同じ株でもやはり花の色で香りが違います。 この時期にはソノマ・カウンティーでは苗を売る地域コミュニティーやオーガニックファームなどが、一時的にセールをします。その際にはいつもは立ち入る機会がない農園や施設の中に入ることができ、素晴らしい植物の生育を観察できたり、農地管理のスタイルを見ることができます。 「シュガーベイビー」というスイカ、「イエローモンスター」や「チョコレートビューティー」というピーマン、「ポブラノ」というこちらに住んで初めて知った美味しいスパイシーなピーマンなどの苗を購入、すでに植えてあるカラーコーン、ビーツ、各種トマト、スクワッシュ類と共に大事に育てていこうと思います。夏休みの朝顔日記に近いです。以前にはモグラに食べられてしまったもの、早朝の冷え込みに耐えられずに消えてしまったのもの、なぜか蒔いたところから遥か遠くで発芽しているものなど、既に色々あって、試行錯誤しています。雑草ひとつにしても、日本のものとは違うので観察しては驚いたり、喜んだり、子供返りしています。 次回は嗅覚についての記事を書いてみようと思います。形状説が優勢ですが、振動説も大きな意味があります。 #
by lsajapan
| 2021-05-03 08:17
| PEOT
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LSA (ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー・ジャパン) の校長バーグ文子が学校の紹介、アロマテラピーや自然療法、現在住んでいるカリフォルニア州ソノマ郡での話や役に立つ情報などについて気ままに語ります。ウェブサイトはwww.lsajapan.com by lsajapan カテゴリ
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