<6> NLP(神経言語プログラミング)

イギリスからマーティン・スタブス先生が来日され、ゴールデンウィークは連日セミナーでした。たくさんの生徒たちが熱心に勉強し、セラピーに利用するだけでなく個人的成長にも有意義なことをたくさん学ぶことができました。7日間の日程で多様なセミナーをしましたが、とても人気があり和気あいあいと楽しく、たくさんディスカッションをしたり笑ったりしながら授業を進めました。“五行説とアロマテラピー”は中国の数の意味から始まり、5つのエレメントである火、水、木、金、土の性質の理解や道教哲学、私たちの持っているいろいろなエネルギーについて伝統的な中国の見解を学びました。このような見解で人間やエッセンシャルオイルを見てみると、今までとは違った理解ができ、ブレンドやトリートメント法も変わって来ます。先天の気や後天の気についても考えさせられることがよくあり、どのような状態だとより先天の気が充実しているか、後天の気を充実させて行くためにはどうしたらいいかなどを再確認しました。

他にクラニオセイクラルや自己啓発セミナーをいくつかしましたが、日程の最後の2日間で行ったNLP(神経言語プログラミング)の2日間セミナーは大変興味深いものでした。たくさんの専門用語があり、テキストの翻訳にも手間取りましたが、セミナーの用意を夜な夜なしているうちに自分が大学で学んだ心理学の懐かしい用語がちりばめられているのが解り、すっかり嬉しくなりました。特に学んでいて理解するのが難しかったCognitive Psychology(認知心理学)の授業内容と重なる部分があり、再び教科書を出して来てじっくり多くの理論を思い出しました。

人間は情報を感知してから自分なりの認知方法で自分の脳に取り入れ、短期の記憶、長期の記憶として保管しておきます。それをどのように取り出すか(または上手に取り出せないこともあるのですが)そしてどのように人に伝えていくか・・・・伝言ゲームを思い出してしまいますが、人は情報を自分なりのフィルターにかけて省略したり、ゆがめたりして自分のものにするわけです。大学の授業を選択するときでも、人によって教授や授業の印象が違うので、何人にも感想を聞いて必要なときは実際教授に会ったりメールをして、できるだけ多方面から情報を集めてから決断しました。合う合わないもあるので、誰かがその教授やコースに文句を言っててもそれが本人に問題がある場合もあるので、自分の見解の中心に持ってこないようにして、ひとつの情報として片隅に置いておき、できるだけ客観的に判断するようにしたのを覚えています。

NLPの授業では、自分の見解を変えて方向性をしっかりと設定することで自己成長の度合いが格段に変わってくることも学びました。モチベーションの設定のしかたがこんなに大切なのは知りませんでしたが、自分にも思い当たる節があるので今日からしっかりと実行しようと思います。

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# by lsajapan | 2009-05-11 11:30 | LSAについて

<5> 南仏プロヴァンスにて・・・その2


ある夜、グロジャン博士が「アヤコ!こっちに来てごらん」と庭とは反対側のラヴェンダー畑の方へ行こうと言うのです。あちら側は明かりもなく11時にもなるとさすがに夏でも真っ暗で何も見えません。「やだ、こんなんじゃ何にも見えないし転んだら怖いから庭にもどりましょう」と言うと「もう少し待って・・・・目が慣れてくるのよ」とさとされて、しばらくすると本当に驚くほどいろいろなものが真っ暗なのに見えて来ます。まるで自分が野生動物にでもなった気分でした。こんな経験子供の時にしたっけ・・・・?しばし子供時代にフラッシュバックしているとグロジャン博士は「ほら・・・星もよく見えるでしょ?ノルトラダムスはこの星を見て未来を予言したのよ」「え?ノストラダムス!?」「そう、彼は隣の村に住んでたのよ」と感動の会話は続きます。ちなみにグロジャン博士の博物館/ご自宅のあるのはグラヴゾンというアヴィニヨンの近くの村で、ノストラダムスはサン=レミという村にいたそうです。

このあたりでは多くの建物が14世紀のもので、アヴィニヨンに教皇庁ができ、さらにキリスト教の勢力が広まって来てたくさんの教会や修道院が建てられた時期だそうです。グロジャン博士の博物館も14世紀の修道院跡で、ご自宅は修道院のワイン貯蔵庫だったそうです。リビングルームのイタリアのピザ釜のような暖炉は、実は修道女たちが毎日パンを焼いていたかまどだそうです。700年前にはここでどんな生活が営まれていたのでしょう?瞑想をしてみると静かな祈りのエネルギーが感じられます。

一緒にワークショップをしている親友のシルヴァン(彼はフレンチ・カナディアンです)は大学で宗教学を専攻したこともあり、このへんはかなり詳しく「日々の糧のために修道士や修道女たちは熱心に祈りを捧げたもので、パンを焼くかまどのところで祈りのエネルギーが感じられることは至って自然なこと」とのコメントをもらい、なるほどと思いました。一方グロジャン博士は大らかにサーモンから紙くずまでそのかまどで焼いてます(!)

ちなみにグロジャン博士の考えでは炭水化物の取り過ぎは愚鈍な人間を作り出すということで、パンやパスタは御法度で、食事は山ほどの生野菜、キヌア、チックピーズ(ヒヨコマメ)のペースト、ヒマワリの種などのナッツ類、オリーブ、豊富な生のフルーツとハイドルソル入りの水が主なものです。もちろんすべてが有機農法で育てられたものです。そして有機ワインを少々・・・実はグロジャン博士のお母様のイレーヌさんはさらに厳しい自然療法士なので、ワインも許さないそうです。だからワインの隠し場所があり、離れの秘密の場所にせっせとワインを取りに今夜も誰かが往復することになります。

8割をローフード(調理していない生の食物)にするのがグロジャン博士の食事療法で、火を使わない物が多いので調理時間が少なくて済むので楽ではあります。でもよく噛まなくてはならないこと、ファイバーが多いので消化不良になることもあるので気をつけなくてはなりません。でも調理済みの食べ物ばかり食べていると、消化器が鈍っていくそうです。火を通した食べ物は基本的に病気の人や赤ちゃんのためのもので、健康な人たちは酵素を取り入れるためにも生の食べ物をもっと食べるべきですし、それによって老化を防ぎ若く健康でいることができるという考えです。グロジャン博士は完全なビーガンではなく、時にはおいしいチーズを食べたり、お刺身を楽しんだりします。でもそのようなときも楽しんで食事をするのが大前提です。罪悪感を持ったりせず、たまには掟破りをするのも可です。

夜は時々グロジャン博士のミュージシャンの友人たちを招いて、夕食を庭で楽しみながら過ごします。珍しい楽器(Cajonカホン、椅子型ドラム)を繰るジャキートとスパニッシュギターをファブリスが奏でて、踊ったり歌ったり、時には静かに耳を傾けて深夜まで楽しく過ごします。そう言えばヨガの基本哲学をインド人の先生から学んだ時に「1日に音楽を奏でるか静かに音楽を聴く時間、そして神様のことを考える時間を持つこと」と教わりました。こうやって仕事から少し離れて自然に任せて過ごしていると、いろいろなことがつながって行き、リフレッシュすることができます。こういう時間、大切ですよね。

(写真は法律家のジャン・ルイ氏と地元の有名なル・ビストロ・ドゥ・パラドゥの前で)
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# by lsajapan | 2009-04-30 18:28 | 海外にて

<4> サトル・アロマテラピー

去年の7月に発売された“サトル・アロマテラピー”は最初の翻訳版が絶版になり、しばらく日本語版が手に入りにくい状態が続き、生徒たちから強い要望もあり、自分自身が翻訳して復刊することになりました。未だ半年ほどしか経っていないのにすでに3刷目となり(2回の増刷)とても嬉しく感じています。ここにはたくさんのエネルギーワークについての情報が書かれており、ヒーリングの世界に初心者の人たちにもわかりやすく丁寧に解説してあります。私が最初にこの本と出会ったのは1994年で、ロンドンでパトリシア・デーヴィス氏に最初のトレーニングを受けていた時でした。その頃はチャクラがどういうものかも明確にはわかっていなかったので、どこから質問していいのかもわからない状態でした。それから15年もの年月を経て今この本を見ると、なんと初心者用に見えるのです。自分がゆっくりと理解を深めて行った道のりを振り返って言えることは、実践を通した理解はヒーリングやエネルギーワークには必須で、本を読んだだけでは足りません。でも1人で実践するのも難しく、やはり最初は信頼のおけるインストラクターや経験豊かなヒーラーに指導してもらうのが一番の近道だと思います。

“サトル・アロマテラピー”の本には理論としての波動療法から始まり、人間と植物のエネルギーについて、ヒーラーの役割と倫理などが述べられています。エッセンシャルオイルとクリスタルの併用やダウジングの使用もとても効果的です。私はこれに加えてやはりエネルギーを感覚で理解し、リーディングすることを重要視しています。本に書かれたエッセンシャルオイルのスピリチュアルな側面を理論的に理解するだけではなく、実際に感じてみるのが大切です。

私自身がサトル・アロマテラピーのクラスやコースを教え始めてわかったことは、きちんと指導すれば皆ほぼ例外なく色やビジョン、感覚として比較的簡単にエネルギーを感じとることができるということです。これをもとにして直感力を養うことができるのです。瞑想も大切で自分が浄化された状態でないと、うまくエネルギーを理解できないこともわかりました。

結局は伝統的なアロマテラピーにおいてもこの能力と理解は大変重要で、化学成分と効用に偏った方法ではこのミステリアスで長い歴史のある、宗教的利用から始まった芳香植物と人間のつながりは本来の持ち味を発揮できません。サトル・アロマテラピーは植物、鉱物、人間のエネルギーの相乗効果とアロマテラピーの原点を知らせてくれる素晴らしい方法です。
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# by lsajapan | 2009-04-10 22:13 | サトル・アロマテラピー

<3> 南仏プロヴァンスにて

ネリー・グロジャン博士との交友関係のおかげで、私は地元の方たちでないと行けないところへたくさん連れて行っていただきました。畑や蒸留所だけでなく、いろいろな仕事をしている人々のご自宅や素敵なレストラン、お祭りや朝市(それもオーガニックのものだけを扱うところがあるのです)、小さな港町やスイスへ長距離ドライブして行ったり、コルシカ島への旅も忘れられません。昨年は約20人の生徒たちと共に南仏をまわり、コートダジュールやモナコまで行って来ました。本当に素晴らしい旅で、存分に楽しみました。グロジャン博士の「香りと香水の博物館」でセミナーを受けたり、蒸留所を見学したり、ご自宅で異例のパーティーをしてくれたりで、生徒たちはたいへん喜んでいました。エクサン・プロヴァンス、カンヌ、ニースとグループ・ツアーは続き、私はその後いつものようにグロジャン博士のご自宅にしばらく滞在して、仕事を手伝ったり、休暇ついでにデトックス・プログラムを実践したりして過ごしました。

夏はとても気温が高く、太陽も強く気をつけないとすぐ真っ黒に焼けてしまいます。そんな太陽の下でラヴェンダー、セージ、ヒソップ、ローズマリー、サントリナ、アルモワーズ、ゼラニウム、ローズ、サイプレス、グーズベリー、イチジク、アーティチョーク、ひまわり、オリーブなどのたくさんの植物が元気に育ちます。夏は10時過ぎまで明るいので、夕食はよく庭のテーブルで冷たいロゼワインと共にベジタリアン・ディナーを楽しみ、プールやジャクジーに入ってとりとめのないおしゃべりをして楽しみます。 夏は常にいろいろなところから友人が遊びに来ており、男性たちはガゼボで寝泊まりしていたり、離れのゲストハウスで林間学校風の生活を楽しんでいるようです。私はグロジャン博士のロフト付き書斎にいつも泊まります。たくさんのアーティストの描いた絵が飾られている中で眠り、ふっと気がつくと香料の古典と言われている貴重な19世紀の革張りの本が目に入り、飛びついて中を見たりします。

グロジャン博士のご自宅と博物館のある2ヘクタールの土地の半分近くはラヴェンダー畑で、その中でも何種類かのトゥルー・ラヴェンダー、ラヴァンディンがあります。三日月型の鎌で必要なだけ刈って、大きなシーツのような布にくるんで家に持って行き、3日間ほど日陰で干してから蒸留器に入れます。そうするとより多くのエステル分の含まれたエッセンシャルオイルが採れるのだそうです。このような経験ができることを本当に幸せに思います。

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# by lsajapan | 2009-03-31 21:59 | 海外にて

<2> LSAの教育メソッド

LSAは他の学校とどこが違いますか?とよく聞かれます。IFAの認定校はすべて基本的な時間数や講師の条件、設備などの規定があり、定期的に本部のインスペクション(視察調査)が入りますし、毎年の卒業生のIFA認定試験結果が出ますので、かなり厳しくモニターされています。このような十分な監視のもとで責任を持って運営されている認定校ばかりなので、教育レベルの差が大きくあるとは思えません。ただ、講師の経験や専門により多少メリットや個性はあると思います。それと講師のパーソナリティーや生徒の教え方には、かなり違いがあるかもしれません。

LSA本校で講師のトレーニングを受けていた時には、先輩のイギリス人講師と組んで教えました。日本では通訳を兼ねて長年に渡って本校の校長と共に教えて来ました。助けすぎてもよくないし、厳しすぎてもよくないという、絶妙のさじ加減を伝授されました。パトリシア・デーヴィス式の美しい姿勢でのトリートメント方法は全く疲れず、腰や背中の問題のある生徒たちにも安全に施術することを教えることができます。腰を守るためには他の部分の筋肉を鍛える必要もあるのです。あとは立ち位置や体重移動についても1年間しっかりと指導します。これがどのくらい大切か知らないセラピストが多いのも知っています。ある過去の生徒が声楽を習っていて、あるレベルから進歩がなくなり途方に暮れていたときに、アメリカによい先生がいると紹介されて留学して学ぶことになったそうですが、そこで最初に指摘されたのは姿勢だったわけです。その後、彼女の悩みは嘘のように消えたそうです。このように身体の使い方一つで大きな違いがでると同時に、それをきちんと指導してくれるかどうかが分かれ道になり得るのです。

教科の方は伝統的なイギリス式に加え、新しい化学的な情報はアメリカ在住でドイツ出身のカート・シュナウベルト博士、ナチュロパシー(自然療法)はフランスのネリー・グロジャン博士が教育顧問として、しっかりとサポートしてくれています。来日される時は少人数で在学生にクラスを教えてくれることもあります。そして帝京大学の微生物研究室の所長で薬学博士の安部茂教授は医学部の解剖生理学も教えていらっしゃいます。私たちには化学、解剖生理学、病理学について年間通して丁寧に教えてくれます。ファンクラブもあるという噂を聞いてます!

そして最後に私自身ですが、講師としてもアロマテラピストとしても長いキャリア(もうすぐ20年になります)があり、一般的なクラス以外にすでに300名以上のIFA認定セラピストを直にトレーニングしてきた経験が、いろいろな個性のある生徒の長所を上手に伸ばすことに活かされています。やはり楽しく頑張るというスタンスで生徒たちが勉強してくれることを常にサポートしています。しっかり勉強する気持ちで一生懸命やれば、皆一様に卒業する頃には十分な知識とテクニックを身につけることができると自信を持って言えます。中には緊張したり、自信のない方たちもいるのですが“Confidence is half a battle”(自信が勝負の半分を決める)という言葉で励ましています。私は厳しくしても、生徒の自信をなくさせるようなコメントは言いません。必要ないことですし、本人が伸びて行くのに邪魔になります。アロマテラピーの勉強はセラピストとして、また一人の人間としての成長を促すものであるべきで、決して苦悩であってはならないと思っています。試験前の辛さはあると思いますが、クリアできたときの爽快感に変わるものはありません。

私自身は多くの素晴らしい先生方に恵まれて感謝しており、彼らから受けたようなインスピレーションを自分の生徒たちに伝えて行きたいと常に思っています。
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# by lsajapan | 2009-03-20 22:57 | LSAについて