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<76> The Secret of Coca-Cola: コカコーラの秘密

コカコーラは誰もが知っている飲み物ですが、どのくらいの方がその起源をご存知でしょうか?アメリカでは元々薬局で売っていたことなど、いつか書きたいと思っていたのですが、なかなか実現できませんでした。コカコーラはコカインの原料のコカの葉の成分が入っているとか、他の同種の飲み物のネーミングもドクター・ペッパーとかルート・ビアなど生薬の雰囲気が伝わって来ます。今回はコカコーラの興味深いストーリーと精油を使用したフォーミュラを紹介します。
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ジョージア州出身の薬剤師ジョン・ペンバートンは南北戦争の退役軍人で怪我の後遺症からモルヒネの中毒になり、危険な薬剤に代わるものを探していたところ、ペルーやボリビアの人々が2000年もの間使用しているコカの葉を知り、リサーチを始めます。心理学者のシグムント・フロイトがコカを推薦している文章を読んだり、すでに製品としてあったフランスのコカワイン(Vin Mariani)をヒントにしてコーラナッツとコカの葉を使用したワインをつくり出したのが始まりです。
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1886年にアトランタでは禁酒法が施行されたので、アルコールを抜いたレシピを作り直してコカコーラとして商標登録し、ジョージア州の薬局で神経強壮剤として販売を始めました。これは"知的飲料"と考えられ(今の"機能性"と同じような意味と思われます)ノンアルコールでありながら効果的な強壮作用や刺激活性作用を持つことで注目されました。美味しいだけでなく気分爽快にし、リフレッシュさせ、頭脳明晰化作用もあり,実際にカフェインを含むので頭痛や神経痛に効果的で、抑うつ、ヒステリー、吐き気などにも作用しました。

ビジネスは順調で4人のビジネスパートナーに恵まれましたが、ペンバートン自身は基本的にあまりビジネスに長けていなかったため、莫大な財産は手にせずに正式なサインした契約書もなく、癌で亡くなります。息子もアルコールと薬物中毒で早世します。

10年程前に雑誌(“New Yorker”だったと思いますが)に嗅覚についての記事が載っていて「鼻は香りを送り込み、脳(辺縁系)は反応する」という見出しがあり、読んでいるとインタビューしている調香師がレモン、ヴァニラ、ライム、シナモンの香料をムイエットに付けて嗅がせてくれたら脳が「コカコーラ」と囁いた・・・・という内容でした。そして最近読んでいるチャンドラー・バールの”The Perfect Scent”では、エルメスの調香師ジャン・クロード・エレナがオレンジ、ライム、シナモンをトゥッシュ(ムイエット)につけてチャンドラーにコカコーラの香りとして嗅がせてくれたと言うくだりがありました。
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そうそう、前に実際の秘密のレシピ“7X”をどっかで見つけたぞと思い、自分のコンピューターのファイルを探してみると、ありました!これです。

<7Xフォーミュラ> 目安として以下のフレーバー2オンス(約56.8ml)を5ガロン(18・9リットル)のシロップに使用します。
30滴 レモン
20滴 オレンジ
10滴 ナツメグ
10滴 シナモン
10滴 ネロリ
5滴  コリアンダー

これにコカ・エクストラクト、カフェイン、砂糖、ライムジュース、ヴァニラ、カラメルをブレンドします。これがシロップの部分です。このシロップはコカコーラ社が発売し、コカコーラ・ボトラーズが炭酸水で割って瓶詰めすると言ういうシステムです。でもこのフレーバーのブレンドは私たちのエッセンシャルオイルのコレクションでできるレシピですね!
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by lsajapan | 2015-06-09 22:45 | インスピレーション