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<65> Costa Rica コスタリカ その1

息子マシューの6年半の大学生活もついに修了し、卒業式に出席しに11月末から3週間程サンフランシスコに行きました。成績最上位卒業生のスピーチも任され、4才からのインターナショナルスクールから始まった彼の教育は一応のところ完結しました。感無量です。できることなら彼と同じ教育を受けたかったな〜と夫と共に語り合いました。本当に羨ましい限りです。

サンフランシスコ滞在中に、卒業のお祝いに主人の学生時代の友人が経営しているコスタリカのホテルとオーガニック・コーヒー農園を訪ねることにしました。サンフランシスコからは直行便がなく、ヒューストンへ3時間、サンホセ(コスタリカの首都)に3時間という乗り継ぎをしつつ、中央アメリカにある平和なエコロジー先進国に到着しました。Costa Ricaの意味はもともとクリストファー・コロンブスがこの地を訪れた時に、インディヘナ(先住民)たちが金のアクセサリーを身につけていたことから「豊かな海岸: Rich Coast」と名付けたそうです。隣国はパナマとニカラグアです。言語はスペイン語ですが、皆英語を流暢に話してくれます。日本と同じく軍隊を持たず、観光、コーヒー、バナナ、マイクロチップが主要な産業だそうです。カリビアンという感じよりもヨーロッパ移民が多い感じで、スペイン語を話さなければ普通にアメリカに住んでいる人々のようです。ただ大きく違うのは太っている人が少ないことですね・・
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ホテルの部屋からの風景
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通貨コロネス

環境問題に積極的に取り組み、環境保護先進国です。独立時は国土の95%が密林だったそうですが、現在は46%になっています。全世界の生物の5%が5100平方キロの面積のコスタリカに生息しています。人口は450万人で、比較すると東京だけで1300万人で2000平方キロの面積に住んでいます。
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木の枝のところに暗い色が見えますが、これは別の植物(エアープランツ)が寄生しています。まるでアレンジしたように美しいバランスです

EPI(環境実績指数)や国連の人間開発指数もラテンアメリカでは1位(それでも62位ですが。日本は2013年は10位です)、イギリスの環境保護団体による地球幸福度指数では2009年1位に輝いています(日本は75位!です)これは国民の満足度と文明的な活動,環境への負荷などを考慮した指数だそうです。もともと豊かな自然環境に恵まれており、熱帯雨林(Tropical rain forest)、熱帯乾燥林(Tropical dry forest)、雲霧林(Cloud forest:標高2500〜300メートル)など国の東西と標高で様々な環境があり、少しずつ植物の状態が違って来ます。ちょうどエッセンシャルオイルのケモタイプができる環境上の違いを思い出してしまいました

私たちが訪れたカララ(Carara)国立公園では、2つの環境:太平洋側の北側の乾燥地帯(熱帯乾燥林)と南側の湿地帯(熱帯雨林)のボーダーラインにあり、ハイキングしていると両方の環境と植物群を観察できます。レインフォレストでは太陽光線を直接受ける高木の枝葉が茂る部分と、下の太陽光線が直接あたらない部分とでは生態系が違い、何十メートルもの高さの樹には上層、林冠、低木層、低木レイヤー、地表の5つのレベルで変化が見られます。エアープランツや寄生植物がビッシリと大木に付着して、鳥や動物たちがやってきて巣を作ったり、食べ物を探したり歌ったり眠ったりしています。映画のアバターに出て来る樹のように、上に伸びて森林の中で太陽光線を獲得しようとする上への成長と、栄養と水の獲得のために地下の根だけでなく、枝からもたくさんの根を生やしてどんどん下へと向かいます。気温が高く湿気があるので、温帯だったら1年かかって分解される落ち葉などは、活発な微生物や菌類の助けで約1ヶ月で腐葉土となるそうです。本当に自然は上手くできていますね。生物の多様性のレベルが高く、様々な生物が共生しています。調べてみたところ、「レインフォレスト」という用語は1898年ドイツの植物学者A.F.W.Schimperがつくり出したそうです。レインフォレストだけでも30種類のタイプがあるそうです。
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カノーピートゥリー:元々は中心に大きな樹があって、それを囲むように寄生植物であるこの樹が育ち、最終的には真ん中の樹を絞め殺して吸収してしまうそうで、中央は丸く空洞になっています。195センチあるマシューが小さく見えます

ガイドをしてくれたのは、大学で生物と生態系を学んだというホテルの従業員でもあるマノロさんで、運転手も兼ねて丸1日一生懸命、優しい穏やかな語り口でたくさん説明をしてくれました。まず国立公園の入り口ですでにイグアナたちがボケ〜としており、観察に訪れた人々がそっと近づいて写真を撮っては、そっと離れて行きます。鳥も動物たちも私たちが静かにしていれば、いつもの姿を見せてくれます。森林の中を歩いていると逃げてしまう生物たちも、しばらく動かずに静かにしていると、姿を現すものもいます
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熱帯雨林はハイキングの順路以外は数メートル先しか見えないので、鳥や動物たちは特徴のある鳴き声を立ててお互いコミュニケーションを図ります。ハンサムなマノロさんが突然お猿の鳴き声をあげ、向こうの方で確かにいるお猿が、全く同じ調子で返事をしてくるわけです。まあ見事でした。鳥の鳴き声もそっくりで、鳥たちもマノロさんの呼びかけにちゃんと答えていました!
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ズームで何とか捉えたトゥーカンのカップル
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美しいスカーレット・マカウ:ズームで撮ったのでこれが精一杯

私たちが出会うことができたのは、様々な爬虫類と虫:ほとんどがマノロさんがグリーンのレーザービームでその生物がいる近くを照らしてくれたので見つけることができました。完全に保護色なので素人の我々には見つけるのは難しいです。ハイキングをしていると時々マノロさんが「足元気をつけて下さい!Leaf-cutter ants(ハキリアリ)ですから踏まないで下さい!」と言います。かなり大きな葉を一生懸命運んでいる蟻たちがせっせと道を横断しています。日本の大型の蟻と同じくらいの大きさですが、葉は2X3センチぐらいのものです。巣に運び込んで共生型の真菌が分解し、蟻の養分となるそうです。運んでいるのは全て女王蟻の娘たちだそうで、働き者ですね。でも、じゃあ雄はどこに行っているんだ!協力しないのか?と思いますよね?実は雄は生殖のためだけに女王蟻の周辺にいて、用が終われば死んで行くそうです。雄はさぼっているのかと思いきや・・・事情があるんですね。
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鳥が素晴らしく、是非見たかったトゥーカン(オオハシ)とマカウ(コンゴウインコ)たちも見ることができて大満足。動物園でも見ることができないくらい私にとっては子供のときからの憧れの鳥です。私たちが見たのは、特にオオハシのなかでもサンショクキムネオオハシと言う種類だったみたいです。
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National Geographicより
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カワイ〜!一部では”キョロちゃん”とか”フルーツポン”(注:45才以下にはわからないケロッグの商品です)のキャラクターを思い出す方も多いのでは?

年末は慌ただしく、まだまだまとめ足りないので今回は一応この辺までにして、次回はオーガニック・コーヒー農園とコーヒー・テイスティングの方法を書きます。やはり今まで訪れた薬用植物や芳香植物を有機栽培している農家と、かなり重なる部分がありました。でも作物が違うので大変興味深く収穫は大きかったです。植物の特徴としてもコーヒーノキは面白く、生産方法や風味の違いなどはまるでワインのようでした。1週間くらいでアップできると思います。それでは皆様今年も大変お世話になりました。来年も素晴らしい年にしましょう。よいお年をお迎え下さい
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by lsajapan | 2013-12-29 12:56 | 海外にて