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<59> クリニカル・アロマテラピー30年の歩み

シュナウベルト博士が再び東京にいらっしゃいました。東京に来るのをとても楽しみにされているようで、いつも上機嫌でセミナーでもいろいろなことを丁寧に詳しくお話しされます。そして今回も「東京で出会う生徒たち程、難しい話題になっても一生懸命で熱心聞いてくれる人たちはどこにもいないね。アロマテラピーへの理解度もナンバーワン」とたくさんのお褒めの言葉をいただきました。なので、ついつい内輪のことまで詳しく話してくれて、通訳していても驚愕の事実がいくつも出て来ます。いつも2月にいらっしゃることが多いので「なぜ一番辛いシーズンにいつも来るの?一度4月の桜や10月の黄金色の金木犀やイチョウを見てください」とお願いしていたので、今回はたまたまでしたが3月末になり、早めの桜の開花に大喜びで「皆が桜の樹の下でお酒飲むんでしょ?」としきりに質問していました。
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見事な砧公園(世田谷区)の桜

ところで肝心のセミナーなのですが、シュナウベルト博士がサンフランシスコに渡りアロマテラピーの教育やビジネスを始めて今年で30周年ということで、中国、日本を始め、台湾、インドネシア、シンガポール、オーストリア、ドイツ、アメリカなどでレクチャーをして回るそうです。せっかくの30周年記念なので、過去を振り返って様々な変遷をお話ししていただくことにしました。とても興味深い内容で、イギリス式で学んだ私たちには知らないことが一杯でした
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アロマテラピーの古典にはポール・ベラーシュ博士やジャン・ヴァルネ博士、アンリ・ヴィオー氏の文献など、英語に翻訳されていない文献も多くあります。でも出版社には部数が多く売れるタイプの本ではないので見向きもされなかった・・・ということです。本当にフランス語をもうちょっと勉強して、近い将来よく読んでみようと思います。日本で広まっているアロマテラピーはイギリス式で、さらに日本人に合っているようにどんどん変化して来ています。それはいいことなのかもしれませんが、どんどん素人用になって行っているようにも見えます。もともとの方法を振り返って、そこにどんな見解があり、どのように洗練されていったかを知るとアロマテラピーを深く理解できます。そしてイギリスに渡りアメリカ、アジアに来た時にどんな変化があったか:これは医師の領域からマッサージセラピストの領域へと変化し、そこには大きな壁があり、使用法が変化せざるをえなかったということです。それでもクリニカル・アロマテラピーはしっかりと発展してきており、医療の現場でも緩和医療以上の使用法を実践している医師たちが存在しています。そして二酸化炭素抽出法のオイルに多大な興味が集中しているようです。インドネシアのカンファレンスでもいくつかのスパイスや樹脂類の抗腫瘍作用のことが話題になっていました。これからのリサーチに注目していましょう。そしてやはり当校の化学と解剖学担当の安部先生の抗微生物作用の研究は世界でも類を見ない最先端のリサーチだと太鼓判を押してくれました。ただあまり天然の物質により重篤な病気が緩和できるとなると、薬品会社からの圧力もあるのではないかとシュナウベルト博士はおしゃっていました。天然の物質は特許が取れないからです。
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(ぎゅうぎゅうでごめんなさい。でも貸し会場ではエッセンシャルオイルの使用が制限されてしまうのですが、ここでは気兼ねなく自由に楽しめます)

シュナウベルト博士のレクチャーの中で触れられていたヘリクリサムの抗凝血作用(アザや打撲の応急処置に最適)や癒傷作用(完治しにくい傷跡やケロイドなどに)の素晴らしさは類を見ませんし、二酸化炭素抽出法のフランキンセンスには通常の水蒸気蒸留法で抽出されたフランキンセンスのオイルには入っていない、本当の保湿作用と抗しわ作用があります。水蒸気蒸留法では揮発性成分しか抽出できないので、不揮発性または高分子の成分は取り出せず、フランキンセンスの効用にはこのような成分がにぎる重要な効用がたくさんあります。ラヴェンダーのクローン(挿し木で育ったもの)とポピュレーション(種子から育ったもの)の精油の間には成分の差があり、これが香りにも影響して好みを分けるそうです。これらの違いは使用法によりはっきりと比較体感できるので、4月の私のブレンド・マスター講座で方法をいくつか紹介して行きたいと思います。アロマテラピーは教科書や本で勉強するだけではわからないことがたくさんあります。特定のプロセスで実体験研究をしてみる必要があります。自分がモルモットというところです。

シュナウベルト博士のチョイスで世界中から産地直送で集めたオーガニックまたは野生の植物から採れたエッセンシャルオイルのセールが4月15日まで延長することになりました。詳しい説明はショップサイトに行き、各々の植物の項をクリックしていただくと、読むことができます。
http://lsajapan.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=989531&csid=0
もしLSAでクラスを受講したことがあるのなら、生徒価格もありますので、詳しいことはcontact@lsajapan.comまでお問い合わせ下さい。

ところで私の本は5月の連休明けには出版されることになりました。題名は”アロマティック・アルケミー:エッセンシャルオイルのブレンド教本“になる予定です。このあとはシュナベルト博士の本“プラント・ラングエージ”を翻訳して来年までには終わらせる予定です。楽しみにしていて下さい!
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by lsajapan | 2013-03-30 01:16 | セミナー