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カテゴリ:ホリスティック・ヘルス
今月もせっせと自著を書き上げるためにリサーチと著述、時々ベリーダンスの日々です。もうすぐ書き上がるはずなのに、最終章でリサーチにはまり込み、時間がやけにかかっています。でも実際は知識を深めるための大研究になっており、今まで見落としていたような発見がたくさんあります。毎日が目からうろこで楽しいです。ところでリサーチ続きで余分なものもリサーチしてしまいました。ちょっとショッキングとも言える発見です。
5年程前からホールフーズ・マーケットなどのチルドコーナーに売っている奇妙な名前の瓶詰めドリンクが目につきました。“KOMBUCHA” と書いてあります。「誰がアメリカに来てアメリカの昆布茶なんて飲むものか」ともちろん無視。マシューは「ぼく昆布茶好きだけど、あれは何だか変な味だよ。本当の昆布茶を今度来るとき持って来てね」なんて言っていたので、コロッと態度を変えて例のオレンジの缶をいそいそと送ってあげたりしました。ちなみにマシューは忙しすぎてストレスが高まって来ると、オーバーヒートする前に昆布茶を入れて、じっくり味わうのだそうです。そのうちにストレスがスーッと緩んで来るそうです。・・・・でもこの昆布茶とは違うアレは何なのかしら?きっと”カラオケ“が”ケイレイオキ“になったり ”アサヒビール“が”アサハイ“になっている世界なので、深く考えるのはよそうと忘れることにしました。それで突然思い出せば、私たちの結婚式(サンフランシスコのノブヒルという場所にある教会)に進行の補佐役の優しいアメリカ人の女性が黒無地の紋付の喪服用羽織を洋服の上に着ておられました。着物を着ていた母がえらく驚いていましたが「日本人が来るのでわざわざ気をまわしてアンティックマーケットで買ったものを着てくれたのでは」と言っていました。しょうがない、この地では私たちは主役ではないのだから・・・・とは言っても昆布茶はどうするの!?何だかその後、世界中で見るんですけど。 ![]() 3年前、プロヴァンスにいるとネリー(グロジャン博士)が「はいアヤコ、コンブチャでも飲んでリフレッシュしてね」と飲みかけの大瓶を持って来ます。もちろん得体の知れない飲み物は飲みたくないので無視。「おいしいの?」と聞くと「身体にすご〜くいいのよ」とウットリして飲んでいます。変なの・・・・フレーバーを見ると“Original”,”Gingerade”,“Citrus”, “Chocolate”,"Cherry"など、ますます謎が深まるばかり。でも人生は忙しく、あっという間にこの話は忘却の彼方へ。 そして数日前、Yahoo! Healthのコラムを読んでいたら健康に良い飲料として紹介されているので、ついにじっくりとこれが何者かを調べて読むことにしました。最初はもしかしたらスペイン語から来たのかもしれないと一瞬思ったのですが、わかったことは、やはりKOMBUCHAは日本語の昆布茶からの誤訳からネーミングされたそうです。そして本当は何者かと言うと“ブラック・マッシュルーム”だというのです。紅茶に培養したキノコの胞子を育てて、マッシュルームを育て、その酵素がいろいろな健康へのメリットがあるということです。元々はロシアから来た飲み物“チャイヌイ・グリブ”・・・・・こ、これは自分が小学校のときに母親たちが凝りに凝って飲んでいた「紅茶キノコ」!!そうです。間違いなくそうです。梅酒をつくる大きな瓶に紅茶をいれて、上にクラゲのような物体が浮かんでいる、あれは何だったのかとたまに思い出すこともありましたが、健康ブームのひとつに過ぎないものと片付けていました。いいえ、違うようです。これはモンゴル原産で,19世紀からロシアで伝統的に飲まれて来たそうです。ヨーグルト類もそうですが、ロシアはやはり発酵食品の宝庫なんですね。そしてやはり日本はロシアに近いので、いろいろな文化が自然と入って来ているのが理解できました。ピロシキ、ボルシチ、ストロガノフ、ロールキャベツ、ヨーグルト、ケフィア・・・コンブチャ・・・すでに20世紀初頭にはこの誤訳”KOMBUCHA”のネーミングはすでにあったそうです。英語の文献で“日本の紅茶もBlack Teaのことを赤いお茶と誤記している”と書かれていましたけど。 ![]() これの正体は産膜酵母(トルラスボラ・デルブリュッキイ)、天然生菌酵母(サッカロミセス・ブラウディ)、酢酸菌(アセトバクター・キシリーヌム)などで、含まれる成分は複数の有用菌と酢酸がメインで、乳酸、酪酸、蓚酸、ビタミンB類、0.5〜1.5%以下のアルコールを含むそうです。pHは2.5〜4.6でそれ以下になると酸度が強く通常の摂取に耐えられなく、以上になるとカビやその他微生物の汚染につながります。容器もガラス容器か瀬戸物、ステンレスで清潔な状態で培養しないと毒素をつくり出すことになります。発酵するのと微炭酸性なので、通気性のよいフタにしておかないと小爆発が起きそうです。冷蔵庫にしまっておく方と、暗く温かい昔ぬかどこを置いておいたような戸棚にしまっておく方がいるようです。 効果としてはデトックス、血液浄化作用、でんぷん質の分解を助けるので胃腸のためにもよく、便秘には効果的だそうです。他に高血圧、肝臓や腎臓の障害、皮膚のトラブル、またはそれらの防止です。美容的な効果は皮膚を美しくして弾力性を与える、アザやシミを薄くする・・・などです。 学術論文ではスイスの“紅茶キノコ発酵によるコンブチャ飲料の微生物学と発酵バランス”(Microbiology and Fermentation Balance in a Kombucha Beverage Obtained from Tea Fungus Fermentation)がありました。生理活性物質があることを認めています。 ナタデココもフィリピン産の紅茶キノコ自身だそうです。熱処理をしてあるので、これにはあまり薬効は期待できなさそうです。案外至近距離で、あの紅茶キノコは存在していたんですね。何だか培養したくなってきました。日本にはもうほとんど売っていないようなので、アメリカから取り寄せてみようかな?興味ある人います? ▲ by lsajapan | 2012-02-28 10:53 | ホリスティック・ヘルス
3月に仕入れたオイルのセールをしています。今回のセールでは売り上げの10%を義援金として日本赤十字社に寄付することに決めました。生徒の中だけと思っていましたが、特別なのでこのブログをご覧になって下さっている方々にもお知らせしようと思います。すべてのオイルについて詳しく説明しました。読むだけでも勉強になるはずです。ささやかな協力ではありますが、必ず報告されていただきますのでどうぞよろしくお願いします。締め切りは5月9日です。
コルシカ産のオイル フランスのコルシカ島(ナポレオンの生誕地、イタリアとフランスの間に位置)では厳しい基準を設けた有機栽培を行なっている生産者がいます。シュナウベルト博士が絶大なる信頼を寄せている生産者たちが伝統的な技術で蒸留し、間に介入者なしで買い付けた最上級レベルのオイルです。一旦使用したら手放せないはずです。コルシカ島は自然が豊富な土地で、大きな産業は観光くらいです。とても静かな清浄な土地で、ここだけでしか得られない特別な精油が採れます。また、コルシカ島の精油はアロマテラピーの目的のみに蒸留されています。香料向けの蒸留はしていません。 <1> Helichrysum italicum ヘリクリサム 2ml ¥4,200 部位:花 イモーテル、エバーラスティングとも呼ばれている植物で、コルシカ島産のものは大変貴重な野生種です。スキンケアのためにはナンバーワンとシュナウベルト博士が推す精油で、1%で十分な効果を示し、リンクルケア、ケロイド、傷跡を消すために使います。細胞成長促進作用が顕著で、日々のスキンケアや肌荒れ防止にクリームやバスに最適です。ロクシタンが“イモーテル・シリーズ”としてボスニア産のヘリクリサムを配合して販売しています。抗凝血作用があり、打撲やアザの手当てには第一の選択となります。 禁忌:特になし <2> Juniperus communis nana ジュニパー 5ml ¥3,570 部位:果実、針葉 地中海特有の小型種で、東ヨーロッパで多く見られるものと比べ実が少なく柔らかい香りがします。フランスの研究者の間では「コルシカのジュニパーが最上品」と言われます。蒸留部位には針葉部分も入りますが一般のジュニパーのように腎臓に不快な刺激作用はありません。消化器と泌尿器の問題、筋肉痛、関節痛、循環促進、老廃物排泄、浄化のために。 禁忌:特になし ![]() <3> Inula graveolens イニュラ 2ml ¥6,300 部位:花の咲いた地上部分 フランスのアロマテラピーで使われて来てた一年草の野生のイニュラです。まずはコルシカの精油生産者はイニュラが今年はどこに生えているか探します。そしてイニュラをあちこちから集めて蒸留をしますが、精油にするとほんの少量しか採れません。とても貴重で特別な効果を持つ無刺激性オイルです。呼吸器(特に咳、気管支炎、カタル症状、アレルギー)に効果的で家族皆で使用できます。エステル類(酢酸ボルニル)が50%を占め、20%強含まれるボルネオールと少量のラクトン類が呼吸器への作用の鍵を握っていると考えられています。神経鎮静、鎮痙、抗炎症、抗感染などの作用を持ちます。 禁忌:特になし <4> Rosmarinus officinalis ローズマリーベルベノン 5ml ¥2,940 部位:葉 フランスのコルシカ島でしか採れないローズマリーのケモタイプです。スキンケアとヘアケアに最高で、香りもフレッシュなローズマリーの枝葉のようです。白髪や薄毛の気になる方は2〜3滴を頭皮によくすり込み、指先で強くつかむようにマッサージして下さい。皮膚に優しく、循環を促し顔色を良くし、美しい張りのある質感をつくりだしてくれます。 禁忌:高血圧、てんかん、妊婦と10才未満の子供は注意して使用すること ![]() 肝臓強化、肝臓浄化作用のためのオイル <5> Ledum groenlandicum グリーンランドモス 2ml ¥4,200 5ml ¥8,400 部位:花の咲いた枝 カナダ産 ラブラドールティーとも呼ばれるイソツツジ科の植物で、カナダの北東部で自生しています。肝臓、腎臓の浄化、機能促進のために使用されてきています。一般的なデトックスのため、病院での治療の後の肝臓、腎臓の浄化のためにも使用可。化学療法を受けている間の悪心、吐き気にとても効果的です。必要な細胞死を促し明確に抗腫瘍作用を示します。シュナウベルト博士の推進する方法は100ccの水に1滴入れてスプーンで拡散してから飲む方法で、1日3回まで。またタイムリナロール、ラヴェンダーと1滴ずつブレンドし肝臓の部位に塗布する方法もあります。 禁忌:特になし <6> Daucus carota キャロットシード 5ml ¥3,150 部位:種子 フランス産 セリ科ニンジンの種子から抽出したオイルで、シュナウベルト博士の言葉通り「花のような」香りがします。肝臓、腎臓の浄化と機能促進、神経強壮のために。湿疹やむくみなどリンパ液の停滞に効果的。エストロゲン様作用があるので皮膚を柔らかくし、老化防止、ドライスキンに使用します。 禁忌:妊娠中、エストロゲンにより悪化する症状(子宮筋腫,乳腺症など) <7> Citrus limon レモン 10ml ¥1,470 部位:果皮 イタリア、シシリー産 レモンは日々使っていくのに理想的なデトックス作用があります。いつまでも若々しく元気でいたいのなら、朝起きたら最初に口にするのは、レモンオイルを1滴入れたコップ1杯のミネラルウォーターです。食後にカップ1杯のお湯に1滴入れて飲めば、消化促進に役立ちます。 禁忌:光感作 <4> Rosmarinus officinalis ローズマリーベルベノン 5ml ¥2,940 部位:葉 「コルシカ産のオイル」で紹介したローズマリーベルベノンも肝臓のために効果的な代表的なオイルです。 皮膚のためのオイル(肝臓浄化作用のあるオイルと組み合わせるとさらに効果的です) <8> Pinus laricio ブラックパイン 5ml ¥3,150 10ml ¥5,250 部位:針葉 オーストリア産 オーストリアの高地で強い日射しにさらされて育ったブラック・パインです。植物自身が経験して来たように強い紫外線から私達の皮膚を守り、日焼けから来るトラブルやシミ、ソバカスに効果的です。また筋肉痛や関節痛にも優れた効果を示します。リンパ系と呼吸器のためによく強壮と刺激活性作用もあるので、シュナウベルト博士はシャワーのあとの濡れた皮膚に数滴を薄く塗布するそうです。 <1> Helichrysum italicum ヘリクリサム 2ml ¥4,200 部位:花 「コルシカ産のオイル」で紹介したヘリクリサムも皮膚再生のため,打撲のために効果的です <4> Rosmarinus officinalis ローズマリーベルベノン 5ml ¥2,940 <6> Daucus carota キャロットシード 5ml ¥3,150 部位:種子 皮膚の細胞成長促進作用が顕著で老化防止、若返り作用のために人気のあるオイルです リラクゼーションとストレス軽減のための有力オイル <9> Humulus lupus ホップ 2ml ¥4,200 部位:毬果 ドイツ産 アサ科の植物の柔らかい松かさのような毬果を蒸留して得られた貴重なオイルです。エストロゲン作用と鎮静、鎮痙作用が優れており、最もストレスの強い人々に使われます。ネロリ、ローズ、クラリーセージなどと並ぶ独特の抗ストレス作用があります。香りはビールの発酵に使用されることからわかるように、苦みのある個性的な香りがします。シュナウベルト博士によると「ホップの高揚作用は同じアサ科のマリワナに似たものがある」のだそうです。ミュンヘンで9月半ばから10月に開催されるオクトーバー・フェストを見ると、ただのアルコールの影響とは思えない「ハイ」な状態に皆がなるそうで、昼間から長いテーブルの上に皆で立って、ビールのジョッキ片手に肩を組んで延々と楽しく歌うそうです。これはこのホップのせいだそうな・・・・ 禁忌:乳腺炎、エストロゲンホルモンに関係する各種障害 ![]() <10> Pimpinella anism アニスシード 5ml ¥1,890 部位:種子 エジプト産 世界中でアニス酒(ウゾ、パスティス、アニゼット、サンブーカなど)が飲まれているのは訳があり、アニスに含まれるアネトールが人間のつくり出すセロトニンやノルアドレナリンなどの抗ストレスホルモン、または神経伝達物質の化学構成に酷似しており、アニス酒を飲むと、効果的にストレスが発散できるとの経験的に理解しているからだとシュナウベルト博士は教えて下さいました。実際プロジェクターで化学式を見てみると、誰でも「似ている!」とわかります。神経鎮静、消化器全般、エストロゲン作用、分娩促進、催乳のためにも使用でき、同じセリ科のフェンネルよりも香りが軽く使用しやすいです。1%でのマッサージか1回1滴の内用がお勧めです。 禁忌:幼児、小児、妊婦 <11> Ocimum bacilicum CT linalool バジル(CTリナロール)5ml ¥2,310 部位:葉 エジプト産 同じく抗ストレス、抗うつのために使用されるオイルです。アニスはアネトールがその効果を担っていますが、バジルはメチルチャビコールがセロトニン、ノルアドレナリン的作用を示します。また、リナロールは抗不安、鎮静、自律神経調整作用があるので、ラヴェンダーやスィートマージョラムとブレンドして使用すると効果的です。ストレス時に気になる消化器の痛みや不調にも効果的です。 不眠や入眠の難しい時、時差ぼけ、PMSの際にはラヴェンダーやネロリ、メリッサとブレンドすると魔法のような効果があります。また殺菌消毒作用、頭脳明晰化作用、鎮痙作用があります。頭脳労働時の集中力をつけるためにはティッシュに1〜2滴たらして吸入してください。お腹の痛みには3〜4滴を使用して温湿布か塗布が効果的です。ジャン・バルネ博士はめまいにも勧めています。 禁忌:特になし 活性化、循環促進のためのオイル だるさ、冷え,むくみは婦人科系の問題に発展しやすく、循環を促進し身体が温まると免疫を高め、デトックス作用も期待できます。ダイエット(食餌療法)と運動と共にマッサージでの使用を併用すると結果が早く出ます。 <12> Thymus vulgaris CT Linalool タイムリナロール 5ml ¥3,570 部位:葉 フランス産 通常のタイムの殺菌力と強壮作用、免疫刺激作用を持つケモタイプのオイルです。タイムの場合は標高の違いで含まれる成分が顕著に変わります。皮膚に穏やかな心地よい使い心地です。CTリナロールは酢酸リナリルと共に心地よい香りと共に強力な殺菌消毒作用、抗微生物作用があります。神経疲労のためによく、スキンケアには細胞再生とオイリースキン、座瘡のために効果的です。 禁忌:特になし <2> Juniperun communis nana ジュニパー 5ml ¥3,570 部位:果実、針葉 <7> Citrus limon レモン 10ml ¥1,470 部位:果皮 イタリア、シシリー産 <8> Pinus laricio ブラックパイン 5ml ¥3,150 10ml ¥5,250 これらのオイルも活性化と循環促進に効果的です。前述の説明を参照してください シャワーで使用することのできるエッセンシャルオイル 効果的で心地よく、本当に楽にオイルを皮膚に使用するのは、シャワーの最中に塗布する方法です。全身で5〜6滴くらいが1回の量です。最初はどのオイルに耐性があるかわからないので、少しずつがお勧めです。原液のままで濡れた皮膚の上に塗布することにより、迅速で効果的に経皮吸収させることができます。1回には1滴ずつ手に取って足の裏から塗り広げます。粘膜部分や目、皮膚の敏感なところは避け、下肢、臀部、背中、腹部、腕、肩、首の後ろに塗布することができます。(詳しくはフレグランスジャーナル社刊"アドバンスト・アロマテラピー"カート・シュナウベルト著を参照して下さい) <13> Cinnamomum camphora (Ravensara) ラヴェンサラ 5ml ¥1,680 部位:葉 マダガスカル産 ラヴェンサラは身体的、心理的な疲労や衰弱を軽減してくれます。抗うつ、抗不安、鎮静作用があり、質の良い睡眠を促します。この抗ウィルス作用は免疫反応を全般的に促進し、感染のリスクを減らします。危険な成分が含まれていないので、幼児にも使用できます。呼吸器の問題にユーカリやペパーミントよりも安全です。皮膚に優しく、リフレシュまたはリラックスのバスやシャワー後の塗布に適しています。 禁忌:特になし ![]() <14> Laurus nobilis ベイローレル 5ml ¥2,310 部位:葉 モロッコ産 一般的な強壮、リンパ系の刺激活性、殺菌、鎮痛、抗カタル、抗神経痛作用があります。甘い魅力的な月桂樹の香りがし、デオドラントとしても使用できます。シュナウベルト博士は旅行中必ず携帯し、シャワーの後には腋下に擦り込むそうです!抗感染作用のためにデフューザーやルームスプレー、蒸気吸入にも使用して下さい。気分を明るくしてくれ、空気をリフレッシュしてくれます。 禁忌:使用過多(7日以上)になると刺激する可能性あり <15> Picea mariana ブラックスプルース 5ml ¥1,890 部位:葉 カナダ産 オーラを浄化し、身体的にはエネルギーを与えてくれる“クロトウヒ”です。北米原産の松科の針葉樹ですが、パインより濃い深みのある香りがします。北の樹木限界線はクロトウヒの北部限界線と言われており、極限の気候の中に育ちます。副腎の強壮作用、特に腰部に塗布すると効果的。パインとブレンドするとエネルギーを与えてくれます。コーチゾン様作用で有名で、ストレス時にエスプレッソのような効果があります。バス、フリクション(擦り込み剤として)使用すると即効性があります。筋肉痛を和らげ、身体を温め副交感神経を優勢にします。ブラックスプルース5滴:ヒマラヤンシダー2滴:レモン2滴を15ccのベースオイルに希釈して朝のシャワー後に塗布すると、朝の弱い方に最適です 禁忌:特になし <16> Eriocephalus punctulatus ケープカモミール 5ml ¥3,990 部位:開花した地上部分 南アフリカ産 南アフリカの山岳地帯に育つカモミールの変種。キク科でアズレンの含有量は3%。ジャーマンカモミールの4%よりは少ないが、心地よい香りとヒーリング効果が心とエネルギー領域にはっきりと感じられる。色は軽いブルーで、ローマンカモミールと同じような効能がある。ストレスが強いときに。香りがよく和らげてくれ、刺激性が全くない性質です。スキンケアにも他のカモミールと同じように使えます。 禁忌:特になし <17> Elettaria cardamomum カルダモン 5ml ¥1,890 部位:種子 グァテマラ産 ショウガ科の植物でインド、マレーシア、南米で生産されています。このオイルはブアテマラ産のヴィンテージものです。マサラティーやアラビアン・コーヒーに使用され、爽やかでスパイシーな香りで、古代エジプトでは薫香として使われて来ました。強壮のためには希釈してバスオイルにすると効果的です。インドでは催淫剤として、古代ギリシャでは咳、腹痛、神経痛の薬でした。身体を温めて緩め、おなかの調子を整えます。月経痛のためにも使われて来ました。コロンや香油にもたいへん魅力的で個性的な香りです。 禁忌:特になし <18> Coriandrum sativum コリアンダーシード 5ml ¥2,100部位:種子 エジプト産 今まで見て来たコリアンダーシードのオイルで一番香りのよいものです。 最高のコリアンダーシードは複雑で香りが良い素晴らしい香りは香水にも使用されており、シャネル社の“ボワ・デ・イル”や“ココ”にもトップノートとして入っています。神経系、内分泌系、消化器系の強壮作用が顕著で、不安症、ストレス、全身疲労、無気力にマンダリン、ローズ、イランイラン、パチューリ、シダー、サンダルウッド、ネロリなどとブレンドして洗練された香りを楽しみながら、トリートメントして下さい。古典的なメリッサ水にも添加されています。 禁忌:特になし <8> Pinus laricio ブラックパイン 5ml ¥3,150 10ml ¥5,250 <12> Thymus vulgaris CT Linalool タイムリナロール 5ml ¥3,570 これらのオイルもシャワーで使用するのに向いています。前述の説明を参照してください。 **内用に関しては、シュナウベルト博士からの指示を正確に記述しております。ここで紹介しているオイルは有機栽培もしくは野生のものだけで、偽和が一切ありませんので心配ありませんが、どこのオイルでもできるとは保障できません。内用、外用とも気をつけて自己責任の上、試すことをお勧めします。質問などがありましたらcontact@lsajapan.comまでメールを送って下さい。 ![]() ▲ by lsajapan | 2011-04-21 01:43 | ホリスティック・ヘルス
早いもので、あっという間に12月ですね。11月の末は静岡で占星術のセミナーを企画していただき、楽しい1日を過ごしました。車で2時間程ドライブして行ったのですが、あちらでのんびり2泊もして、帰りは美しい富士山を眺めながら至福のドライブをして帰って来ました。また、オーガニックコスメ協会のセミナーで香料の歴史をお話しさせていただいたりもしました。いろいろと調べものをしたり、合成香料を分けていただいて個々の化合物をじっくり研究すると、洗練されていても何かが欠けている感じがしてしまい、やっぱり自分は自然の精油で何かクリエイティブなことをして行きたいというのが、よくわかりました。
ここでとても効果的なエッセンシャルオイルの紹介をしようと思います。前にヴァイテックスを紹介して反響がありましたので・・・・ヘリクリサムは知られているようで、あまり使いこなせていないオイルではないでしょうか?ヘリクリサムは別名イモーテルまたはエバーラスティングとも呼ばれ、コルシカ島やボスニアに自生しています。コルシカ島のバスティアを訪れたとき、海辺の草むらにローズマリー(CT Verbenon)やマートルと共にたくさん生えていたのを思い出します。カレープラントという別名もあります、これは特にドライにした時にカレーのような香りがするからです。インドカレーのスパイスの中には入っていません。念のため。 ヘリクリサムとはギリシャ語で「黄金の太陽」という意味です。キク科で60センチ程の高さに育ちます。この黄金の花を持つ植物からのエッセンシャルオイルは皮膚に特別の効果を持ちます。細胞成長促進作用があり、古い傷跡やケロイドにも効果があります。時間がかかるので、毎日数ヶ月続ける必要があります。また打撲やアザには出来るだけ早い段階に塗布することが重要です。抗しわ作用があるので,日々のお手入れにクリームやベースオイルに1%加えるといいでしょう。そして大変魅力的とは言えない香りですが、しわが気になるところには念入りに使用して下さい。カート・シュナウベルト博士によると、このオイルはとても効果的なので1%で使用して十分だそうです。 ![]() シュナウベルト博士が昨年のセミナーで教えて下さった“プラント・ラングエージ”ではヘリクリサムについて、ボスニア産とコルシカ産を比較して成分の違いが大きいのですが、示す作用は同じという興味深い報告をされました。結局、植物の種は独自のDNAを持ちつつ、環境に適応するためにいろいろな形で成分を変化させて行くそうです。ボスニア産はボスニアの環境に合った、最も都合の良い成分を発達させて行きます。コルシカ産も同じで、そのように産地の差が生まれて来ます。それを考えると“その地方でかかりやすい病気にはその土地で育つ植物から特効薬が見つかる”・・・というヒポクラテスの言葉が思い出されます。植物は人間よりもっと長くの年月をその土地で過ごし、環境に適応してきた先輩なんですね。そう考えると生物の進化上でも自然なことで、何も奇跡というわけではないことがわかります。フランキンセンスやミルラは乾燥した砂漠地帯で皮膚と呼吸器の問題を起こしやすい土地で育ちます。そしてその問題に最適の効果を持ちます。レモングラスやシトロネーラは高温多雨の地帯で育ち、虫除けや腐敗防止、真菌感染症などに効果的です。 ボスニア産のヘリクリサムはモノテルペン類(ピネン、カンフェン、ミルセン、リモネン)、エステル類(酢酸ネリル:40%以上)、セスキテルペン類(イタリセン、クルクメン、カリオフィレン)、ケトン類(イタリディオン)など150種類以上の成分を含み、複雑な構成になっています。イタリディオンが特に血液凝固阻止作用があるので,先程書いたようにあざや打撲にとても効果的で、アルニカよりずっと強力だと言われています。打ち身があったら、すぐに原液でも1%希釈でもすぐに塗布することが大切です。痛みの緩和にも役立ちます。1日3回使用して下さい。ケトン類のイタリディオンは毒性の極低い種類で、子供でも外用でき、原液1滴もしくは1%での局部使用は問題ありません。 花は夏に咲き、収穫は6月ごろですが、最近ボスニアでは野生のヘリクリサム争奪戦になっているようで、だんだん早め早めに刈り取っている話も聞きかじります。 エネルギー面ではとても興味深い経験があります。まだ子供が3才くらいのとき(ということは19年くらい前ですね)夜、手に入れたばかりのヘリクリサムを1滴手に落として瞑想してみました。とても暑い情景が浮かんで来て、モクモクと熱気が上がって来るような気がしました。「これは身体を温める陽の気を持っている」と直観し、調べものが始まりました。そして少ない資料の中からこの植物が乾いた砂地や岩場の暑い大地で育つことを知りました。 希少なエッセンシャルオイルなので、なかなか値段が高いのが玉に傷ですが、ロタンシエルではクリスマスセールでボスニア産のヘリクリサムのオイルも20%オフにしていますので、どうぞ試して下さいね! ![]() ▲ by lsajapan | 2010-12-02 22:01 | ホリスティック・ヘルス
先月末から出張やニューヨークや京都からの来客などが相次ぎ、そして今月は卒業試験があり、その1週間後には新入生を迎えました。今日やっと卒業試験を全部生徒たちに返して、ビジネススタディーの講師を迎え、有意義な授業を終えてホッと一息ついたところです。そこにIFAから会報誌のAromatherapy Times が送られて来ました。春号から日本語版が出たのですが、今回英語版と日本語版両方にヴァイテックスの記事を書かせていただきました。でも何故か日本語版が送られてこないので、ここに紹介したいと思います。多分もう私よりも早く日本語版を読まれた方も多いと思いますが、より多くの方にこの植物のメリットを知っていただきたいと思います。(1)や(2)と書いてあるのは文末にある参考文献のナンバーです。ヴァイテックスのエッセンシャルオイルに興味がありましたら、ロタンシエルで取り扱っておりますので、お問い合わせ下さい。ヴァイテックスのエッセンシャルオイルは今までのオイルにはない、ホルモン様作用がなく安全性が高いのに女性ホルモンのバランスを効果的にとる珍しいものです。
ヴァイテックスの紹介 ハーブでは馴染みのあるヴァイテックス(学名:Vitex agnus-castus)は日本では“イタリアニンジンボク、またはテイソウボク(貞操木)、ドイツでは伝統的に”Monk’s Pepper”(修道士の胡椒)、英語圏では”Chasteberry”や植物自体を”Chaste Tree”と呼んでいます。この植物は女性の内分泌系のバランスをとり、月経周期や月経にまつわるトラブルのためや消化器系の障害、そして“情熱を鎮めるため”に薬草療法に使われて少なくとも2000年の歴史があります。近年ではエッセンシャルオイルを使用した研究がいくつか存在し,植物を使うよりも効果的だという報告があります。(1)この記事では自身の研究会を含めた、特に女性の月経周期とそれに関連したトラブルへのヴァイテックスの効果を報告します。 ヴァイテックスの原産地は南ヨーロッパ(イタリア、ギリシャ)で、その葉と種子は薬用として古代より使用されて来ました。クマツヅラ科の美しい植物で、2〜3メートルの高さになり幅も同じくらいの落葉樹で枝先に美しい紫〜ブルーの円錐花序の花をつけます。葉は約10センチで、5枚かそれ以上が手の平を広げた様な形で構成されてます。暖かい気候を好み、西アジアや南ヨーロッパで栽培されています。 ヴァイテックスのエッセンシャルオイルの香りは決して魅力的な香りとは言いがたいのですが、子供のとき遊んだ雑草のヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca Americana L.) に似ており、皮膚に塗布してしばらくするとフランキンセンスを思わせる香りに変化して行きます。例えばクミンのエッセンシャルオイルやイブニングプリムローズオイルのように塗布した後に個性的な香りがしすぎて気になる・・・ということもありません。 ヴァイテックスの歴史 まず名前の由来はギリシャ語で”agnus-castus” は“貞操”という意味で、古代ギリシャの博物学者プリニウスの文献には制淫作用のために植物を使用すると書かれています。(2)13世紀頃のアラブではよく知られた薬草でてんかんや精神疾患に主に使われました。(3)イギリスでは16世紀ジョン・ジェラルドの植物誌の中で女性のための薬草として紹介しました。葉や種子を子宮の炎症や痛みのために、またペニーロイヤルの葉とヴァイテックスの種子を一緒に使用すると月経を引き起こすとされています。(4)18世紀以降にはイギリスで人気が出て女性の生殖器系の障害に使われました。またフランスでは修道院で使用された歴史もあり、そこから”Monk’s Pepper” の名前が由来しています。近代ではドイツで1930年代のGerhard Madaus博士がヴァイテックスの薬草を使用した女性の内分泌系への影響をリサーチしています。 ヴァイテックスの効用、成分 * ヴァイテックスには以下のような作用があります。(5) 解熱作用、鎮痛作用、発汗作用、通経作用、子宮強壮作用、利尿作用、駆風作用 * ヴァイテックスには以下のような適用例をあげることができます。(6) 頭痛、発熱、炎症、浮腫、消化不良、鼓腸、PMS、更年期障害、月経不順、その他の月経の障害 多くの作用や効用がありますが、リサーチの対象になる症状の多くは女性の内分泌系の不均衡が多く、被験者へのヴァイテックスのドライハーブ、チンキ剤、エッセンシャルオイルでの有効な結果があります。ヴァイテックスはエッセンシャルオイルの形で使用すると顕著な効果を示す報告が近年されており、これは脳下垂体に直接働きかけ、ホルモン機能を促進、正常化するのを助けます。(7)また、他の文献にはFSH(卵胞刺激ホルモン)の放出を抑え、LH(黄体形成ホルモン)の放出を増やすとも書かれています。(8) PMSや月経周期の問題には、重すぎても軽すぎても、短いサイクルや無月経にも調整するという働きにより使用してみる価値があります。使用法で重要なのは長期に渡って使用すること。これが他のハーブやエッセンシャルオイルと違うところです。研究では10日から1年6ヶ月までの結果があります。研究者の意見では2〜3週間で症状が改善され始めたり、月経不順やPMSの場合などは約2〜3ヶ月(月経周期2〜3回)から効果を見ることができます。これはホルモン様作用ではなく、脳下垂体に働きかけて黄体を刺激し、プロゲステロンを分泌させることにより、ホルモン調整するので危険性はきわめて低いと言えます。(9) 身体にショックを与えることなくホルモンのバランスを整えるには時間がかかるということを理解し、きつい副作用の懸念される強い薬とは全く別のものと見解を変えると言いでしょう。ヴァイテックスはゆっくりと穏やかに効果を示します。(10) 更年期の不快な症状のためにも効果的(11)ですが、ヴァイテックスを使用すると共に食生活や適度な運動にも配慮すると効果が出やすいことがわかっています。(12) 以下にヴァイテックスの種子からのエッセンシャルオイルの成分を載せておきますが、この中ではっきりとした活性成分は確実には判明されていません。 ヴァイテックスのエッセンシャルオイルの成分(種子)(13) サビネン 24.16% aーピネン 6.61% pーシメン 0.92% 1、8ーシネオール 19.61% b−ファルネセン 6.18% bーカリオフィレン 3.81% 酢酸 aーテルピニル 4.16% 水酸化トランスーサビネン 0.31% 水酸化シスーサビネン 0.27% テルピネン−4−オール 2.37% aーテルピネオール 0.82% 副作用 以上に書いたようにヴァイテックスには目立った副作用がなく、過去2000年に渡り安全に使用されて来た歴史があります。(14) 一方、バーバラ・ショパン・ラックスのリサーチでは23人の女性に2〜3ヶ月の期間ヴァイテックスのエッセンシャルオイルを使用して得た結果の中の可能性のある副作用としては頭痛、吐き気、湿疹、悪夢などがあげられています。注意書きが添えてあり、オイルの使用をやめるか量を減らす、または使用法を変えることによりすべての副作用はすぐに消えたということです。大部分の被験者は最初の2週間でこのような症状が出て来ており、症状の出たのは2〜3日間と報告されています。15 個人的反応を見るためにも、2週間をトライアル期間と考えてみるといいでしょう。LSA JAPANで2008年に行ったリサーチ・プロジェクトでも1名がめまいを覚え、1名が元々あった湿疹が悪化したので使用を中止してもらいました。どちらの症状も被験者が過去に経験しているもので、ヴァイテックスを使用して助長されたと考えられますが、突然引き起こしたものとは言えません。また被験者のストレスの度合いやライフスタイルなど完全にコントロールできていない部分が関与している可能性もあります。 禁忌 ホルモン補充療法(HRT)や避妊ピル、他のホルモン療法を行っている時は、ヴァイテックスを使用しても全く効果はありません。併用しても害はありませんが、一部の意見では避妊ピルの効果を弱めると言う意見もあります。また妊娠中、授乳中は専門家の指示がない限りは使用を避けましょう。抗うつ剤や向精神薬を飲んでいる場合はヴァイテックスの使用を見合わせるのお勧めします。ヴァイテックスの使用中には他のホルモン様作用のあるエッセンシャルオイルやハーブなどを大量に使用しないことです。 ヴァイテックスの使用法 ヴァイテックスのエッセンシャルオイルを朝シャワーをした後に1日左右1滴ずつ手首に塗布します。(個人のスケジュールに合わせて、だいたい毎日一定の時間に付けるのが望ましい)。効果が出始めるのが早い人で10日程度、人により4週間〜2ヶ月かかる場合もあるので、最初は気長に使用するといいでしょう。 Vitexの過去の研究報告 Wuttke, W; Jarry H, Christoffel V, et al. (May 2003). “Vitex agnus castus – Pharmacology and clinical indications”. ヴァイテックスの実(エクストラクト)を使ったPMSへの効果の研究。Wブラインドテスト。 プラシーボ/コントロール比較テスト。 特にPMS時の乳房痛を調査。ヴァイテックスのエストラクトはドーパミン作用のある化合物を含み、プロラクチン抑制効果があり、これがPMS時の乳房痛に効果的であり、その他のPMSの症状にも効果を示す可能性がある。 Schellenberg, R. (Jan 2001). “Treatment for the premenstrual syndrome with agnus castus fruit extract”. ヴァイテックスの実(抽出液乾燥錠剤)を使ったPMSへの効果の研究。Wブラインドテスト。 無作為、プラシーボ/コントロール比較テスト。月経3周期分の調査。 178人の女性を対象(コントロール86、プラシーボ84)平均年齢36才、平均月経周期28日。1日1錠のヴァイテックスの実の抽出液乾燥錠剤を内用。50%がPMSの症状が軽減。 プラシーボ・グループとははっきりとした結果の違いが出た。副作用は7人が訴える。 リサーチ・プロジェクト LSA JAPANでは2008年にヴァイテックス・リサーチプロジェクトを行い、被験者(健常者)9名において3ヶ月間の使用を試みました。目的としては、月経、更年期に伴う諸症状に対する効果、その他副作用の有無などを月1回の使用経験のディスカッションと使用前/使用3ヶ月後の終了時の2回、質問票(パラメーター)に答えてもらい、その回答で解析できるようにしました。 1.予備テストとして、アンケート表を記入してもらう。 (体調などを確認する、また過去3ヶ月の月経周期、それに伴う不快感など) 2.1日1回、両手首の内側に1滴ずつヴァイテックスのオイルを塗布、擦り込んでもらう。 (Vitexエッセンシャルオイル5cc支給) 3.1ヶ月に1回はミーティングをし、体調、気分、不快感などを聞く。 4.3ヶ月後に再びアンケート表を記入してもらい、変化の有無を聞く。 参加者全員、楽しんで研究を続けてくれましたが(無作為のリサーチではない)、結果としては3ヶ月でもまだ人により改善が偶然かもしれないという不安定感があり、周期は改善されたがPMSはあまり軽減していない、反対に不快な症状は劇的に軽減したが周期は更年期なので改善されていないなど、完璧な結果は出ませんでした。その中でも9名中の3名が月経周期が安定し、不快な症状がかなり改善されたと報告しています。1滴手首の内側につけるという方法は、皮膚に穏やかなヴァイテックスのエッセンシャルオイルなので可能であり、またエッセンシャルオイルの小さな分子量のまま迅速に経皮吸収させるために選ばれました。これに問題がある場合はヴァイテックスのエッセンシャルオイルを2%に希釈したみつろう軟膏を用意して、これを1回小さじ2分の1杯、皮膚に擦り込む(両手首の内側がやりやすい)方法でも代用できます。吸収はかなり遅くなると考えられますが、皮膚が弱い方などは試してみるといいでしょう。 結論 ヴァイテックスの効用を考えると現在のエッセンシャルオイルではない効用があり、安全性も高いのでこれからの使用の浸透や更なる研究を期待しています。ヴァイテックスはハーブとしてはかなり有名ですが、エッセンシャルオイルとしての認知度は低く、以上の文献からの情報や研究結果が良い情報源として使用が広まることを願います。ハーブに関する文献は既に多くあるので、エッセンシャルオイルでの今後の研究が望まれます。 参考文献 1. Lucks, B., “The Vitex Anthology: Explorations in Menopausal Balance” Essential Oils and Cancer, Pacific Institute of Aromatherapy, Proceedings of the 4th scientific wholistic aromatherapy conference (San Rafael, CA: 2000) 2. Pliny the Elder :Natural History: A Selection. Materia Medica BooksXXI-XXII. (London: Penguin Book, 1991) 3. Levy, M. The Medical Formulary or Aqrabadhin of Al-Kindi. (Madison: University of Wisconsin Press, 1966) 4. Gerard, J. & Johnson, T. (ed.). The Herbal or General History of Plants. (New York: Reprinted by Dover Publications, 1975) 5. Hobbs, C., Vitex, The Women’s Herb. (Capitola, CA: Botanica Press, 1995) 6. Ibid. 7. Ody, P., Medicinal Herbal (London: Dorling Kindersley, 1993) 8. Curtis, S., Fraser, R., Natural Healing for Woman (London: Pandra, 1991) 9. Hobbs, C., Vitex, The Women’s Herb. (Capitola, CA: Botanica Press, 1995) 10. Ibid. 11. Hoffman, D., The Herbal hand Book; A User’s Guide to Medical Herbalism. (Vermont: Healing Arts Press, 1987) 12. Lucks, B., “The Vitex Anthology: Explorations in Menopausal Balance” Essential Oils and Cancer, Pacific Institute of Aromatherapy, Proceedings of the 4th scientific wholistic aromatherapy conference (San Rafael, CA: 2000) 13. Schnaubelt, K., Proceeding of the 5th scientific wholistic aromatherapy conference (San Rafael, CA: 2002) 14. Hobbs, C., Vitex, The Women’s Herb. (Capitola, CA: Botanica Press, 1995) ![]() ▲ by lsajapan | 2010-04-24 21:42 | ホリスティック・ヘルス
パンデミックに発展した新型インフルエンザはヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)の予測によると、この秋冬にかけて本格的な第二波が襲ってくる恐れがあるそうです。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では2009年H1N1新型インフルエンザにより2万人が死に至る可能性を示唆しています。でも一方、この数字を落ち着いて見るための比較として、アメリカ癌学会では煙草による死者は年間600万人もいるという事実、そして1918〜1919年にかけ、全世界的に流行したスペイン風邪は感染者は6億人で死者は5000万人に上ったそうです。
世界保険機構(WHO)の方針としては、妊婦、基礎疾患や重篤な健康上の問題のある人以外は、薬物を使用しなくても自身の免疫で対応できるとのこと。歴代アメリカ大統領やヨルダン国王、世界中のVIPが健診や治療を受けるミネソタ州のメイヨー・クリニックによると、基礎体力を充実させ、新鮮なフルーツや野菜、良質のタンパク質、低脂肪、全粒穀物をバランスよくとることと、定期的な運動と予防策(頻繁な手洗い、人混みを避ける、くしゃみは必ずティッシュに、なかったら自分の袖の上の方で口を覆ってくしゃみすること・・・など)が大切だそうです。予防接種は意見が様々で、メイヨー・クリニックのステッケルバーグ医師によると、予防注射は助けにはなるけれど完全な予防にはならない。でも感染すると大事に至るリスクの高い人たちは受けておく価値があると話しています。一方、フランスの自然療法家のグループからのメールでは予防接種への強い反対意見が送られて来ました。 パンデミックというと思い出すのが14世紀の黒死病のことです。その後も大流行,小流行を繰り返し,17世紀から18世紀の流行ではヨーロッパの3分の1の人口,7万人が死亡したという記録が残っています。ここでどうしてもアロマテラピーや自然療法のフィールドで語られるトピックが、当時の香料業者や薬草を扱っていた人々の罹患率の低さです。18世紀に細菌学が発達するまで黒死病は悪魔の仕業であり、悪魔を寄せ付けないために悪臭を根絶する努力がなされていました。悪臭のあるところに悪魔がおり,それと人間の“腐敗した心”が一緒になると発病すると考えられていました。いくつかのとても興味深いレシピがあるので紹介したいと思います。時代は違ってもナチュラルメディシンと私たちの関係は変わりません。 まずは黒死病の蔓延していた17世紀にトゥールーズで病死した人々の家に入って金品を盗んでいた4人の泥棒の秘密のレシピです。オリジナルレシピはハーブを使っており、たくさんのバリエーションがありますが、ここで紹介したいのはジャンバルネ博士がトゥールーズの高等法院の文書館の保管文書から発見した記録です。「その4人の盗賊たちは黒死病の犠牲になった人々の家に入り込み、または死の床にいる人々を絞め殺して、その家にある金品を盗んだ。彼らが捕まって裁判にかけられた時に裁判官が驚いたのは4人とも全く罹患せず、黒死病の強力な感染力を全く気にかけていない態度であった。彼らは火あぶりの刑に処される判決を言い渡されたが、彼らの秘密の予防薬を明かすことにより絞首刑に減刑された。」 以下が4人の盗賊のヴィネガーのオリジナル・レシピと考えられてます。 ホワイトワイン・ヴィネガー 3パイント(約1.7リットル) ワームウッド ひとつかみ メドウスィート ひとつかみ ジュニパーベリー ひとつかみ ワイルドマージョラム(オレガノ)ひとつかみ セージ ひとつかみ クローブ 50グラム エレキャンペーンの根 約57グラム(2オンス) アンジェリカ 約57グラム(2オンス) ローズマリー 約57グラム(2オンス) ホアハウンド 約57グラム(2オンス) カンファー 3グラム 10日間密閉容器に入れ浸出し、濾してから使用します。使い方としては手や顔に少量擦り込む(酸っぱい臭いになるのは避けられませんが)、瓶に入れて必要な時に吸入する,バーナーで焚く、壷や広口瓶などに入れて自然に揮発させる、などがお勧めの使用法です。ほかにガーリックやシナモン、ルー、ミントなどを入れるのもバリエーションとしてあります。 ノストラダムス(1503〜1566)は医師でチャネラー、占星術師でもあり、予言集を残したことで有名ですが,彼は”ローズペタル・ピル”を考案し、たくさんの流行病にかかった患者を助けました。これはガリカローズの花びらとローズヒップ、グリーンサイプレス、フィレンツェのアイリス、クローブ、カラマス、沈香を練り合わせた丸薬です。詳しい容量などは不明ですが興味深いですね。 エッセンシャルオイルで最も抗感染作用、殺菌作用の強力なのはオリガナム(Ori-ganum vulgaris)、シナモン(Cinnamomum zeylanicum)、クローブ(Eugenia caryo-phyllata )、タイム(Thymus vulgaris)、セイボリー(Satureja montana) の部類です。全て皮膚にきつすぎるのでマッサージ用ではありません。ラヴェンサラ、ラヴァンジン、ニアウリなどの皮膚に穏やかで毒性の低い類似した効果のあるものとブレンドしてディフューザーに使用する、ルームスプレーをつくる(5〜10%がお勧め)またはパイレックスかテフロンの鍋にお湯を沸騰させた後、火を止めてオイルを1cc程入れてゆっくりと揮発させる方法がいいでしょう。過ぎたるは及ばざるがごとし、適度に中庸を保ち,決して使用しすぎないこと。アロマテラピーの正式なトレーニングを受けていない方は、必ずプロフェッショナルの意見を仰ぐこと。O-157 のケースでは3%のペパーミントでも十分な予防効果があったので(ポール・ベラーシュ博士のアロマトグラムでの実験では、殺菌作用は平均してオレガノの10分の1ですが)より安全で身近なオイルをまず使用して予防を心がけるのがいいでしょう。 どの世でも人が集まるところに疫病があり、それを乗り越えてさらに強くなる人類がいると考えると、植物と共に頑張って乗り切って生き抜く勇気も出てきます。この情報が役立つことを願ってます。 英国シシングハースト・キャッスル・ガーデンの薬草園にて これだけ薬草に囲まれていれば新型インフルエンザも怖くない!? ![]() ▲ by lsajapan | 2009-09-01 21:44 | ホリスティック・ヘルス
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![]() LSA (ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー・ジャパン) の校長バーグ文子が学校の紹介、アロマテラピーや自然療法、役に立つ情報などについて気ままに語ります。ウェブサイトはwww.lsajapan.com by lsajapan カテゴリ
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