カテゴリ:インスピレーション( 20 )

<34> Critical Thinking 批判的思考

シュナウベルト博士のセミナーも無事終わり、博士は次のセミナー開催地のシンガポールに向かい、私はサンフランシスコへ来ています。サンフランシスコはこのところ珍しく雨が降るようで、丘が緑に包まれてとてもきれいです。ローズマリー、アカシア、菜の花が満開で春の気配もあります。ところが・・・天気予報によると明日あたり35年ぶりの雪がサンフランシスコに降るそうな・・・日本では春一番が吹いているとのこと。いつもと逆になっています。

話は戻ってシュナウベルト博士の3日間のセミナーはたくさんの参加者で盛り上がり、いろいろな興味深い質問が出ては丁寧な回答をいただきました。1日目は全般を理解するための“Evolution101”で、“101”は通常大学の1年目で履修する基礎編でその科目を学んだことのない生徒がまず履修しないと上へと行けないクラスです。”Evolution101”では地球上の生物の進化の基礎を学び,なぜ植物中の精油が私たちに効果があるかを35億年前にさかのぼって解き明かしてくれました。

植物の二次代謝物である精油は私達にとって、以前は異物として毒性を持っていたものが、肝臓が進化と共に酵素をつくり出して、毒性の強い現在でも代謝できないエポキシドなど以外は代謝、解毒できるようになりました。それでも私たちの肝臓は現在でもその名残りを持っていて、精油が身体に入って来ると肝臓が活性化して毒素排泄の働きを示すそうです。レモンオイルやレモン汁をミネラルウォーターに入れて飲む方法が効果的なのは、この理由からなんです。「レモンは肝臓の浄化作用があるから」ということと、実感できるのとリフレッシュ感がたまらなくいいので実践していたのですが、原理がわかってますます納得しました。ちなみに量は常に大切なポイントで、少量使用することが重要です。

2日目は“Preventive Aromatherapy”(予防医学としてのアロマテラピー)と銘打って植物と人間の共進化と、その結果としてどのような効果が特定の植物に現れたか、それをどのように効果的に使用するかをレクチャーしてくれました。耐性菌への効果、抗炎症作用や抗腫瘍作用などについても検討しました。そして3日目は15世紀からのスパイス貿易の背景と特にジンジャーを例にとり、他には見られないスパイス類独自の効用と影響を学びました。

シュナウベルト博士と仕事をしているとクリティカル・シンキングをいつも思い出します。ちなみにCritical Thinking (批判的思考)とは、物事や情報を鵜呑みにせず多角的かつ客観的に分析して解釈する思考法です。さらに情報の全体像とバックグラウンドを理解して,次に明確に伝えることも含まれます。ここに至るまでに多くの疑問点が出て来るはずですし、情報把握能力も問われます。この思考法は私達の受けて来た教育に欠けた部分なのです。“批判的”と言っても決してネガティブな意味ではありません。アメリカやイギリスで授業を受けていると、いつもどんどん質問が出ます。先生が説明している最中でも手を挙げて、合間に先生が発言の機会を与えるのを待ちます。私は最初「ちょっと先生に失礼?」と感じたりしたものの、これは日本人的考えであることがわかり,次に教育スタイルの違いを痛感し彼らの頭の回転の早さに敬服しました。が、結局これは慣れとクリティカル・シンキングの結果ということが理解できるようになりました。アジア圏での教育は、集団意識の概念が強く存在し、出過ぎず和を乱さずに話を素直に聞き、疑わないことが礼儀という常識があるからです。批判することは反逆的、無礼とさえ見なす傾向があり、波風立てないようにするために貪欲な個人的な解釈の完成は二の次になるわけです。これは私達の知的進化のためには改善して行きたいところです。

古典的なアロマテラピーや自然療法にはクリティカル・シンキングが欠けている部分も多いので、もう少し発展させて行ってもいいのかなと思っています。これは全て科学的立証が必要と言っているわけでなく、かえって化学成分だけでかたづけられるのかと言うこともクリティカル・シンキングの対象に含まれます。シュナウベルト博士のインタビューの通訳をしたとき「なぜバッチ・フラワーエッセンスは効果的だといえるの?」とインタビューワー(聞き手)に反対に聞いたところ、すぐには誰も答えられずにいたら「それはドクター・バッチがこの植物はこのように効果的だと言ったからでしょう?他には何も立証されてはいないでしょう?」とズバリとコメントされました。全てを否定するわけではないけれど、クリティカル・シンキングをするのなら、ここに何か信じる前によく考えて吟味することはないか?と考えなくてはならないわけで、丸呑みするのはたいへん迂闊であるわけです。私自身,個人的にフラワーエッセンスは好きですが、このような質問に関してはしっかりとした自分の答えが出せないと感じました。バッチ博士が書いたオリジナルの原本を主人に読ませた時も同じコメントでした。「とても上品で優雅な文体だね。このお医者様の人柄が感じられる本でとてもよかった。でも内容に関しては彼の意見ということかな」と言われ、考えさせられました。(“感染呪術”や“水の記憶”についての研究を調べてみると、客観的な意見を他の角度から検討できます)自分にとってごく当たり前の信念、信条が他の人にはクリティカル・シンキングの対象となります。また反対のこともあるでしょう。

社会心理学の世界でも周りに流されてきちんと情況把握せず,自分で考えないで人々は行動をする傾向もあることを指摘しており「バイスタンダー・エフェクト」や「ミルグラム効果」「同調現象」「集団心理」など、いろいろな現象が研究、報告されています。救急救護でも「誰かお願いします」ではなく「あなたにお願いします」とピンポイントで指示しないと、誰も動かないと学びました。意識しないと流されがちな思考回路、時々見直してみませんか?
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素敵なパッケージとフレーバーで人気のNumiティーのテイスティング・ルーム  サンフランシスコ市内から車で20分程のジャック・ロンドン・スクエア近くにあります
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by lsajapan | 2011-02-27 08:27 | インスピレーション

<33> Dr. Schunaubelt シュナウベルト博士

もうすぐいらっしゃいます。シュナウベルト博士がLSAに・・・現在はミュンヘンのご自宅におられるそうで、サンフランシスコと半分ずつの生活のようです。彼の基本的スタンスを紹介するために過去に書かれた記事の一部を紹介したいと思います。“S.F.イグザミナー”というサンフランシスコの有名な新聞に1983年に載せられたBill Mandel氏による記事です。タイトルは“Sniffing out Aromatherapy” (アロマテラピーを検証する)ですが、sniffing というのは香りをかぐという意味なので、ちょっと言葉遊び風のタイトルというわけです。
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Sniffing out Aromathrapy

“天然で合法。朝にはひと嗅ぎスッキリ、夜にはストレス解放に!ヒソップオイルとラヴェンダーオイルはあなたの期待を大きく上回る。個人セッション受けたまわります。カート・シュナウベルトPh.D”というパシフィック・サン誌の広告が目に留まり、特に”天然で合法“というあたりがやけに興味を引いた。普通はこのような広告は”不自然で違法“というのは相場が決まっており、特に”朝のひと嗅ぎ“はコカインを思い起こし、”夜にはストレス解放“というとヴァリウム(鎮静剤)を思い出す。私たちは天然で合法な代用物を提案されているんだ。何とも抵抗しがたい。

カート・シュナウベルト博士はハンサムなミュンヘン生まれの化学者で、昨年の春にドイツの化学リサーチと開発の仕事に携わっていたのをやめて、新世界へとアロマテラピーを広めにやってきた。私が会いに行くと博士はドアのところで迎えてくれて、コンサルティングルームに通してくれた。そこには大きな木製の棚があり、彼の錬金術のエレメントが並んでいる。40本程の小さなエッセンシャルオイルの瓶だ。彼の著書によると、アロマテラピーは少なくとも6000年前のエジプト人の古代科学技術が源流で、ヒーリング、美容、魔術の実践家たちが植物オイルの効用を知っていたわけだが、この知識は20世紀の凄まじい合理主義の小細工“科学”によって失われてしまった。人々はエッセンスを健康と美のために使用し続けたが妙なものと考えられるようになった。現在、私たちは科学技術的医療のブラインドスポットを実感し、代替医療を再発見している。アロマテラピーはその中の1つである。

アロマテラピーの信奉者によると、アロマテラピーは病気と闘うために使うこともでき、様々な心理的な症状を和らげ、皮膚や髪を浄化し、異なった感情(興奮、リラックスなど)を与えてくれる。目的によってエッセンシャルオイルを内用したりバスやクリームなどに入れて使用する。

シュナウベルト博士はアロマテラピーに興味を持ったのは1978年で、病気をした時に自分自身の処方薬の内容を調べたところ、懸念される成分が多く含まれることに気がついた。“ほとんどの人たちは自分の薬に何が入っているかを理解できない。それは言葉が難しすぎるからだ”と彼はほんの少しミュンヘンのアクセントを伴った完璧な英語で話してくれた。“私は化学者として分子を知っているので、自分の飲んでいる薬は健康を害する可能性があるのがわかったんだ”

ある日、本屋でアロマテラピーの2つのバイブルであるロバート・ティスランド氏の“The Art of Aromatherapy”とジャン・バルネ博士の”The Practice of Aromatherapy”を見つけた。アロマテラピーは最もフランスで実践されてる:彼らの医療保険は医師からの勧めであれば代替療法もカバーするからだ。フランスとスイスではそうである。

何年か経ち、シュナウベルト博士はいろいろなエッセンシャルオイルの特質や効果をよく知るようになった。彼が説明するのには、アロマテラピーは厳格な科学とは言えない。多くの材料を正しい量ブレンドするということは、科学と言うよりむしろ料理に近いものがある。一人一人が違うのだから、適切なレシピも人によって少しずつ違うわけである。

エッセンシャルオイルについてディスカッションをしているうちに、もちろん私は“自然で合法”なコカインのような、ヴァリウムのようなエッセンシャルオイルを聞き出した。彼はヒソップの瓶を出して来て私の舌に1滴落とした。ターペンタインのような鋭い味・・・でも5分後にははっきりとエネルギーが湧き出て来て、思考が明確になり集中力を感じた。それから30分程私たちは話して、今度はマージョラムの瓶を出して来て、同じように1滴舌に落とした。すぐに太陽神経叢のあたりにリラクゼーションを感じ始めた。

最後に私の帰り際にシュナウベルト博士は1パイント200万円するローズのエッセンシャルオイルを私の指先に付けてくれた。ローズが何をするのか私にはわからないが、 自分の経済力ではわかるまで手を洗うわけには到底いかない。

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シュナウベルト博士の撮影した高地ワイルド・ラヴェンダー刈り取り作業
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by lsajapan | 2011-01-18 01:51 | インスピレーション

<32> 2011新年、ダヴィンチ、キフィ

あけましておめでとうございます。皆様にたくさんの幸せと発展がありますように・・・今年もよろしくお願いします。

まだまだ大掃除の途中なのに年が明けてしまいました。とりあえず三が日のお掃除は福が逃げないようにやめておいて、家族皆でおせち料理(母が全て作ってくれます・・・感謝しております)を堪能し、賞賛しつつ楽しんでいました。実はまだ終わっていない仕事もあり、お正月早々フライング気味に仕事に入っているのですが、それでも日比谷のダヴィンチ展に出かけて来ました。モナリザは一時ナポレオンのバスルームに飾ってあったり、誰かが石を投げつけたり、酸をかけられたりと散々なめにあっているんですね。鼻の横にある“できもの”も実はアクシデントによるものだそうです。指はまだ完成していない部分があったり、偽物騒ぎなど謎に包まれているのは周知の通りですが、赤外線を当ててみたりしていろいろな現代の分析法で理解が進んでいることがわかりました。彼のスケッチや筆跡を見ても、どのくらい繊細で器用な方か容易に想像できます。

心に残ったダヴィンチの言葉に「人は3種類に分類できる:見る人、見せられれば見る人、見ない人がいる」これは日本語と英語で書かれていて「見る」は“see”で「理解する」とも取れるので、もう一つの解釈は「理解する人、説明されれば理解する人、理解しない人」ともとれて、何とも深いメッセージとなりました。広い見解を持っていろいろなことを見聞きして、そして与えられたものをそのまま鵜呑みにせずに角度を変えて検討しつつ、理解を深めて行きたいと思います。これは今年のNew Year’s Resolution にしてみようかな?

ところでキフィ(Kyphi) を作ってみました。ディオスコリデスのレシピにできるだけ近づけて、赤ワインにレーズンを浸し、2週間。新月の夜にブレンドをしてみました。これも伝統的な製法のようです。フランキンセンスはドバイで買って来たオマーン産の上級品でミルラと一緒にしてひたすら乳鉢で粉状にします。ジュニパーベリーやサフラン、オリスルート、シナモン、シダー、判別不明の植物もありますが、できるだけ正確に再現するために努力しました。最後のつなぎにはエジプトの有機農場で養蜂をしていて、そこの蜂蜜を買って来たのがまだあったので使いました。
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古代エジプトを代表する薫香であるキフィは油を使わないブレンドで、当時では画期的なものでした。最初は神への捧げものとして神殿で焚かれましたが、次第に家で使用されるようになりました。後には害虫やネズミ退治にも役に立ち、人間の感情に働きかけることもわかりました。プルタルコスの記述によると古代エジプトの神官は夜明けと共にフランキンセンスを焚き、日中はミルラを、そして日没にはキフィを焚いたそうです。キフィは16種類の材料をブレンドしたものだそうですが、7世紀の医師ポール・アエジナによると28種類の材料で作ったルナー・キフィ(月のキフィ)と36種類の材料で作ったソーラー・キフィ(太陽のキフィ)があるそうです・・・古代エジプトの詩を紹介しましょう。

Kyphi can rock a person to sleep,
Create pleasant dreams and chase away the troubles of the day.
Burning Kyphi in the evening is sure to bring the gift of peace and quiet.

キフィは人を優しく揺らして眠らせる
よい夢を見せてくれて、その日のトラブルを追い払う
夜キフィを焚くと必ずしや平和と静けさをもたらしてくれる

香炭の上で焚くとレーズンのバーベキューみたいな香りになってしまうので、炭を半分ほど灰に埋めてその上で空薫きにします。多分実際はペースト状にしたまま壷に入れて保管していたのではと思います。現在でもそのような形態の薫香(半生状?少し湿った感じ)をエジプトやドバイで見かけました。かなりきつい合成香料の香りでしたが・・・ 私は日本古来の練り香または梅香とも呼ばれる丸薬型に丸めてみました。これを壷の中で保存し、しばらくして香りを確かめてみて嫌な香りにならなければ成功だそうです。もうすぐ再び新月ですがとってもいい香りです。熟成させればさせるほどよい香りになるそうです。現代のお香とは違う感じで異国情緒豊かな香りです。古代エジプト人たちが日常的に焚いていたと思うと感無量、悠久の昔に思いをはせてしまいます。
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     卵形にまとめるという意見もありましたが・・・・
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by lsajapan | 2011-01-04 03:02 | インスピレーション

<29> インナーチャイルド

私たちの心の中に住む子供の存在をポップ心理学では“インナーチャイルド”と呼びます。カリフォルニアではインナーチャイルド全開の人々をよく見るせいか、そこで過ごしていると自然に自由な子供(フリーチャイルド)のような気分になってしまいます。

私がカリフォルニアでとてもカルチュアショックを今でも感じるのは、皆、自分が感じたものを自由に独自のスタイルで表現することができ、それも人にどう思われようと気にしないでできるあたりです。ダンス、アート、文筆、歌など、素晴らしい才能に恵まれている方々を目にすると胸がすく思いです。一方、アマチュアの段階でも恥ずかしがらずに楽しんでいる人々が多く、時たま“オッオー・・・Tripped out!”(自分の世界に入っちゃっている、という意味)の方々もいらしゃいますが、それはそれで素晴らしいと思います。

大好きなラルフ・ウォルド・エマーソンは“本当の意味で自然を見ることのできる大人はほとんどいない。大部分の人々は太陽を見ていない。少なくともごく表面的な部分を見ているに過ぎない。太陽は大人たちの眼を照らすが、子供の眼と心には輝きかける。自然を愛する人の内側と外側の感覚は、いまだ真に順応し合っている;大人になっていようと子供の精神を保っているからだ”と書いてます。

私たちは日々忙しく、自分のインナーチャイルドにかまっている暇はなく、かなり長い間ほっておいたりします。私はやはり自然の中で過ごす時は特別な気分ですし子供が小さい時はひとつひとつ思い出させてくれるようなことが、いっぱいありました。あるとき、息子(マシュー)のボーイスカウトのグループ活動のお手伝いでゲーム(走り回るような遊びです)をやったら、自分の子供のときの思い出が一気に出て来て、そのゲームのコツとか秘訣を全部思い出し、子供たちにとっても楽しい時間を提供してあげられたのを覚えています。マシューにされた不思議な質問を「私も同じことを親に聞いたっけ」と思い、じっくり話し合ったり。彼の目線で世界を見るとなんて楽しい・・・思い出すだけで世界がピカピカに輝いて来ます。

で、最近はと言えば・・・マシューは遠くに住んでいるし、やらなくてはならないことは山積みになっており、さらに空いている時間は運動をするぞ!とエマーソンの言う“内部感覚”はすっかり忘れ気味。そこに突然思い出してしまった“カロリーヌとおともだち”・・・・子供のとき大好きだった本です。まずはアメリカのアマゾンを覗いてみると見事に555ドルで売りに出ています。ヒエーと驚き、日本のアマゾンを見ると、復刊していて1冊1000円。はっきりと知っているストーリーのものを見つけたので注文してみました。本を開けてみると驚くことにすべてのページを見て、自分が6才の時に何を感じたかが蘇ってくるんです。すごく楽しくって次にはやっぱり自分が持っていた昭和40年代の本と同じものをオーダーし(アメリカの値段よりずっと安かった)一生手放さないことを誓いました。

英語だったらキャロラインになるから、カロリーヌと言えばフランスのお話なのは今ならわかるのですが、子供のときはわかっておらず、全てはただただ憧れの情景でした。背景をじっと見るとフランス語いっぱい、キャンプ場での朝ご飯はクロワッサンとカフェでした(子供なのでショコラかも?)私はてっきりソーセージかじっているのかと思ってました。お医者さんの健診で、黒い犬のボビーが背中に吸い玉を付けられているシーンは衝撃でした。何されているのか、全くわかりませんでした・・・・ 
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             シャワーや寝袋がカワイイ
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キャンプ初日の身体検査。風邪気味のボビーが吸い玉を付けられて、体温計が口の中に。もう片方のページには優しいお医者さんときれいな看護婦さんもいます
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時々レイキをLSAで教えてくれるモントリオール出身のシルヴァンも2才違いなので聞いてみると「大好きだった!!」と大喜び。作家の名前も「ピエール・プロブスト」とカタカナで書いてありますが、彼の発音では「ピエール・プロボ」です。(Pierre Probst: "Les Vacances de Caroline") 実際、カロリーヌ・シリーズは1953年から始まり43話あり、3千8百万部売れたそうです。絵もきれいで可愛く、動物の子供たちも皆好きなことをしていて、性格が出ています。普通子供たちがしてはいけないと言われていることを大らかにやっていたりするのですが、周りに気遣いする優しい心もよく描かれています。そして人間の子供が見せる表情を動物の顔で表現しているのが面白いです。カロリーヌはピエール・プロボのお嬢さんのシモンヌがモデルだったそうです。彼の観察力はすごいです。絵の隅々にストーリーがあり、各々が何を考えてどうしているかが一目で分かり、それが可愛くて笑ってしまいます。そして自分が6才の時、この絵を見て何を考えていたのかよく思い出せます。
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”スパゲッチ”と書いてありました。クマのブムが毛糸のようにして食べているのがクリエイティブですね。皆、食べ方をカロリーヌに習っています
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          猫ちゃん2匹は盛り上がりやすい性格
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赤いオープンカーに乗ってドライブするのがお洒落。でも車からこのようにお湯を出してお皿洗うのは今でもどうやってするのかわかりません

これこそインナーチャイルド・ヒーリングの最たるものだと感じてしまいます。やってみてください。アマゾンでもグーグルでも、探すと出て来ますよ。子供の頃のお気に入りが。
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by lsajapan | 2010-11-16 23:06 | インスピレーション

<26> IFA25周年記念カンファレンス(その2)

今回はワンダ・セラー氏とお話したことを少し紹介します。カンファレンスの前日にインタビューとして、1時間程お話を伺う予定でしたが結局、昼食を含めて4時間以上も一緒に楽しい時間を過ごすことになりました。そしてカンファレンスでのレクチャーに出席すると共に、スピーカーと通訳の夕食でもご一緒し、その他にも2日間一緒に過ごすという、彼女が日本にいる間ほとんど毎日顔を合わせることになりました。

ワンダ・セラー氏はロンドン・スクール・オブ・アロマテラピーの卒業ということもあり、エジプト研究やクリスタル、そして彼女の本業(?)でもある占星術とすべて興味のあるものが一致するので、話は止まらず延々と膨らんで行くのでした。詳しいインタビューの内容は「セラピスト」の1月号に掲載されますが、ここではインタビューでの話題とはまた違う部分を紹介します。

最初はジャーナリストとしてキャリアを重ねて行かれたそうですが、健康関係の記事を担当しているうちにセラピストに興味が出て、勉強することにしたそうです。でも占星術にも興味があり、実はこちらの方がキャリアは長く、アロマテラピーでは「84の精油」が有名ですが、占星術でも著作が何冊かあります。

アロマテラピーと占星術の融合が最近話題になっており、私も芳垣先生のもとでセッセと永遠に勉強を続けているのですが、気がついたことには両方にある程度精通している人の人数の少なさなんです。今回IFAのカンファレンスでも午後の部は3つの部屋に分かれて、選択制で授業を受けたのですが、ワンダ・セラー氏の「健康とスピリチュアリティーにおける占星術」という題目で話が進んで行くと、皆「???」という感じになってしまい、理解できている方が少なそうでした。私はちょうどいい感じで「勉強になるな〜」と感動していましたが、占星術を全く勉強したことのない人たちは「全くわからなかった」と言っていました。でも基本をつかんでおけばついて行ける内容だと思います。よくよくプログラムを見れば、題目は何もアロマテラピーに関することはうたっていないことを発見。そうですよね「健康とスピリチュアリティーにおける占星術」なんですから、アロマテラピーに関することを話してくれると勝手に期待してはいけないわけです。今までの地道すぎる努力の甲斐あってか、アセンダントのパーソナリティー・ルーラーとソウル・ルーラーの2通りの解釈は私にはひどく新鮮で、このセミナーに関する本を書くんだと言うワンダ・セラー氏の意気込みに思わず「私翻訳します!」なんて手を挙げているのでした。

で、今度は占いのスクールであるカイロン主催のセミナーでは、占星術を学んでいる方がいろいろなエッセンシャルオイルを詳しく知らなかったりと、ワンダ・セラー氏は皆の「???」の顔を見ると「まずい」と思うらしく、何とか工夫しつつセミナーをしてらっしゃいました。彼女の意見では「もっと生徒たちのニーズに答えられるように、少人数でしっかりと突っ込んで教えて行きたい」とのことで、是非来年LSAで教えて下さいとお願いしたら、4月にセミナーをしようと言う話が出て来ました。でも占星術の知識ゼロの生徒には、あらかじめ予習させるという条件付きです。じゃないとせっかくのセミナーで知識が入ってこないんですから。もうすぐ企画が具体化しますので、決定次第お知らせします。「メディカル占星術」や「カルマ占星術」のあたりになりそうです。

クライアントの必要に応じてチャートをたてるのは、とても有用ですしエッセンシャルオイルの選択にも幅が出て来ます。バースチャート(ネイタルチャート)はその人の生まれた時の星回りで先天の気(生まれ持ったエネルギー)を見極めて、強いところは強化、弱いところは補強、気がついていない長所は発現させる・・・などいろいろな使い方ができます。そしてデカンビチュアチャートやホラリーチャートは特定の問題や病気に関することを見たい時に有用なものです。私が翻訳したパトリシア・デーヴィス氏の「アロマテラピー占星術」は主にバースチャートを紹介していましたが、ワンダ・セラー氏は主にデカンビチュアチャートを使うそうです。マッサージもコンサルテーションも同じで「最初から掘り込む事なかれ」が信条だそうで、アロマテラピーとして来たクライアントにわざわざ初回からチャートはたてないそうです。ただリラックスしたいだけなのに「あなたの心理には・・・」なんて言われたらたまらないわけで、必要に応じて通常は初回のトリートメントが終わってからチャートを見ることもあるという程度だそうです。もちろん最初から占星術の相談の場合は別ですが・・・・まだまだ勉強することは一杯あります。楽しいですね!
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by lsajapan | 2010-10-11 13:50 | インスピレーション

<25> IFA25周年記念カンファレンス(その1)

ブログがエジプト以来かなり途絶えてしまいましたが、IFAの試験やマーティン・スタブス先生のワークショップ、学校内の実技試験やカンファレンスの用意などでかなり忙しく過ごしていました。今回の25周年のカンファレンスでは大役を仰せつかり、メイン・スピーカーであるロバート・ティスランド氏のレクチャー2回分の通訳を務めることになりました。15年程前に来日された際にセミナーと懇親会に出席したことがありますが、彼の通訳は初めてなので責任重大で緊張もしてしまうと思いますが、自分へのチャレンジということで頑張ってやることにしました。

約500人の人々の前での通訳となれば、私が無責任な訳をすればバレますし、わかりにくい訳をしたらザワつくと思います。そんな情景をできるだけ考えないようにして、集中力を持って真摯に頑張ろうと決めました。通訳は相手の言っていることをできるだけそのまま日本語にして、ニュアンスをできるだけ変えないで皆に伝えるのが大事だと思います。

ということで、まずはIFAからカンファレンスのプログラムに入れるティスランド氏の2つ分のレクチャー・ノート(各4ページくらい)を翻訳することから始めました。一つの題目は「アロマテラピーの進化」そしてもう一つは「エッセンシャルオイルの酸化過程についての考察」で、特に2つ目の題目がフリーラジカルや肝臓の酵素の話など、難しい用語が多く努力を要しました。私の場合スムーズに行なうにあたり、必ず打ち合わせが必要で、ある程度アイコンタクトで意思疎通ができるくらい用意しておきたいものです。

ティスランド氏は前日スケジュールが一杯だったようで、当日の早朝のミーティングがいいのではないかということになりました。1時間程、1対1でレクチャーの打ち合わせやそれぞれのトピックについての洞察など、ゆっくりと話し合うことができました。2つのレクチャーの打ち合わせができるかと思いきや、全く2日目の話まで行かなかったので、また次の日に朝1時間半程打ち合わせをしました。毎朝5時起きとなりましたが振り返ってみると、この時間は何とも言えない平和な楽しい学びの時間となりました。少々神経質な雰囲気がありますが、実はとても親切で礼儀正しく、優しい方だということがわかりました。きっととても繊細な方なんではないかと思います。ティスランド氏のプレゼンテーションすることについて「これはどう思う?」と意見を聞かれたり、「これは僕が19才の時の写真でね・・・」と初めてお母様がジャン・バルネ博士のロンドンでの出版記念セミナーに出かけてサインをもらった話をしてくれました。「これが僕の最初のアロマテラピーとの出会いで、ここからいろいろなことが起こったんだよね・・・今思うと不思議な感じがするけど」

こちらこそ不思議な不思議な気分です。20年以上も前に一生懸命読んでいた本の著者のレクチャーをお手伝いさせていただいたり、こうやって早朝ソファーに並んで彼のコンピューターをのぞきながら打ち合わせをして、いろいろな経験や考えを話し合ったり質問したりすることができるなんて思いもよりませんでした。アロマテラピーの世界はいつも私に親切です。いろいろなことを経験させてくれるし、たくさんのチャンスを差し出してくれます。それを大切に受け止めて、しっかりと学び取り、そして生徒たちに還元して行かなくてはと思います。

10月17日(日)に今回のIFAカンフェレンスのティスランド氏のレクチャーの報告復習会をしようと思います。実際のセミナーは打ち合わせをしたたくさんの内容の8割以下しか紹介できませんでしたし、細かいニュアンスも実は教えられていたのですが、実際のセミナーではほんの少ししか紹介されなかったので残念でなりません。関心のある方はどうぞ出席して下さいね。

カンファレンスの全体像についてや、ワンダ・セラー氏の4時間インタビュー、主催者のディナーなどもありましたが、順次アップしてお知らせします。
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by lsajapan | 2010-09-22 11:31 | インスピレーション

<20> マグワート にクラッシュ!

マグワート(Artemisia vulgaris) にはまってしまっています。昨日から。実はこの数日、頸椎に問題が出て来て辛い思いをしていたら、九州から時々通っていらっしゃるLSA卒業生でベテラン鍼灸師の森さんが「先生、今日お灸してみます?持ってきたんですよ」と偶然にも授業の後に背中全体にお灸をしてくれました。生まれて始めての体験で、怖々試したら気持ちいい・・・・内側から温まるような独特の感覚・・・・本当に癒される感じがしました。冷え性の方がするもんだと思っていて、いつもどっちかと言うと靴下は嫌いなタイプだったので自分には縁のない物だと信じていて、灯台下暗し。すごいものを森さんは教えてくれました。

前々からお灸は熱だけではなく、艾(もぐさ)に特別な力があるのだということは知ってはいたし、翻訳した「サトル・アロマテラピー」の本の中には、浄化力の高さが記述されていました。サトル・アロマテラピー・コースの中でマグワートのエッセンシャルオイルを使って瞑想していたらクラウンチャクラがスーッとした感じに思えていたら、生徒の正木さんが「う、上に引っ張られる〜!」なんてコメントしていました。シュナウベルト博士は「モロッコに行ってサハラ砂漠を見渡したらたくさんマグワートが自生していて、とても幻想的で忘れられない。あのシーンを見たらこの植物がクラウンチャクラを刺激するのはすぐわかる」とのこと。

ちなみにマグワートのエッセンシャルオイルはケトン類の中でも毒性の高いツヨンが多く含まれるので、通常の施術には使用できません。原料植物、艾、サトル・アロマテラピーのかたちで使いましょう。少々お灸とマグワートについてリサーチ:

艾(もぐさ=マグワート Artemisia vulgaris) は経穴の上でお灸として使用し、熱の刺激により気血と体液の循環をよくして治療します。紀元前2世紀頃に鍼治療は、すでに治療法として存在していたお灸の補助として始まったそうです。慢性や“弱っている”症状、冷と湿の体質、症状に使用されました。薄く切ったショウガの上で燃やしたりする方法もあります。お灸は“新しいエネルギーを身体に吹き込む”と中国の古典には書かれています。南アメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカの多くの宗教、文化では聖なる植物、不老長寿の薬と見られて来ました。ヨーロッパでは正夢を見るために枕の下に枝を入れて眠ったり、悪霊が家に入って来ないように枝を吊るしたり、焚いたり、魔術に使われていたそうです。

お灸をしているとついでに家も浄化できるのでは?経穴を押す気力もないときには是非お試しあれ。そうそう“クラッシュ(crash)”の意味なんですけど、スラングで“べたぼれ”というところでしょうか。
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by lsajapan | 2010-05-28 00:16 | インスピレーション

<18> 錬金術とエッセンシャルオイル

最近は錬金術の本を何冊か読んでいます。事の始まりは去年の秋、サンフランシスコの帰りに空港のSFMOMA(サンフランシスコに行った事のある人は避けて通れない存在、San Francisco Museum of Modern Art —サンフランシスコ近代美術館です)のショップで見つけて、あまりの美しさに跳びついた錬金術の本なのです。アート関係の本として売られているので,カラー白黒両方の中世の錬金術の作品満載でとっても濃くて、枕元に置いておいたら吸い込まれそうでした。でも読んでいるうちに疑問がいっぱい。ヘルメス・トリスメギストスってなんでしょう?エメラルド・タブレットって??水銀と硫黄?なんでフラスコの中にいろんなものがはいっているの?今まで知っていたような、でもニアミスで調べずに通り過ぎた言葉やコンセプトがたくさん盛り込まれているようで、引き込まれるように読んで行きました。

第五精髄・・・これは知っていますよね。やはりこれはなんと言ってもエッセンシャルオイルそのものだと思えます。もしかすると賢者の石、エリクシールそのものなのでしょうか?多分。エッセンシャルオイルは古代ギリシャ人たちの考えた四大元素(火土風水)にはぴったり当てはまらないけれど、全ての要素を持っているしプリマ・マテリアのように神と同一視できるものでもないけれど、どうやら四大元素の性質をつなぎ合わせているものらしいです。ならば物質の変性、人間の変性も可能かもしれません。プラトン曰く「第五精髄は四大元素を超えたもの」で、道教哲学と共に考えるとまるでTAOにあたるもの・・・とさえ思えます。何しろ錬金術師たちは蒸留器を使って物質から第五精髄を抽出しようとしたのですから、エッセンシャルオイルは成功例なんでしょう。

そう言えば化学の世界でもつながることはあります。19世紀のドイツの化学者のケクレは芳香化合物の研究をし、ベンゼンの構造式(ケクレ構造、亀の甲)を思いついたとき、ウロボロスが自分の尻尾をくわえて環状になってクルクル回っている夢を見たそうです。そこでベンゼンの六員環構造を思いついたそうです。ウロボロスは自分の尾をくわえたヘビ、もしくはドラゴンで、きれいな円の形になっている錬金術の根本思想の象徴です。輪廻転生や黄金変成にも通じることで、終わりなき永遠を意味し「1は全体、全体は1」という世界観を表したものです。ケクレも錬金術に興味があったと思いますし、少なくとも彼の脳裏にはウロボロスが存在していたわけです。

こんなわけで、エッセンシャルオイルは錬金術的産物であり、このアプローチでエッセンシャルオイルを見つめて行くと、たくさんの秘密が見いだせると思います。化学でエッセンシャルオイルを理解するのも1つの方法で、第五精髄として理解するのも1つの方法ですね。

     サンフランシスコのダウンダウン、サードストリートにあるSFMOMA
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by lsajapan | 2010-03-30 10:20 | インスピレーション

<16> Wolf Moon and Dragon’s Blood

今日はもう1月30日・・・・あっという間の1月でした。今日は2010年では一番大きい“ウルフムーン”と呼ばれる満月が見えます。いつもより月の幅は14%広くて明度は30%増しということで、本当に大きくてまぶしいですね。月の軌道は楕円形で現在が地球に最も近い地点(近地点)にあるからだそうです。ネイティブアメリカンが名付け親で、この時期に寒さや雪で飢えた狼たちが月に向かってほえたそうな・・・・雰囲気ありますね。今夜はちょっとハイになっている感じなので、エッセンシャルオイルのブレンドでも考えようかと思っています。

そこで突然思い出したのが“ドラゴンズ・ブラッド”という名前。これは竜血樹と呼ばれる樹から採れた血のように赤い樹脂を指しますが、かなりの混乱があり辰砂(シンナバー)という毒性の強い鉱物を指すこともあったそうです。樹脂の方は消炎鎮痛や止血のための薬品として古代ローマ時代から使用された歴史があり、薫香やボディオイルに使われたそうです。そして錬金術や魔術にも用いられたというのです。ニューオリンズのクレオールたちは、これを金運を引き寄せるためと愛を勝ち取るために儀式やお守りに使ったそうです。そう言えば、どこかにバークレーで前に買ったこの名のルースインセンスがしまってあるはずです。探してみなくては・・・・これをエッセンシャルオイルでデザインするとどんな感じになるかしら?ちょっとウルフムーンの力を借りて、今夜つくってみようと思います。

ドラゴンと言えば東洋では縁起の良い想像上の動物ですが、西洋では悪魔のような扱いでちょっと不満です。風水ともなると最高の幸運はドラゴンが運んで来てくれるわけで、ドラゴンの通り道を見つけたり、ドラゴンが来てくれるのを待ちわびたり、飛び込んでくれる“龍穴”を用意したり探したりするのですが・・・私はもちろんこの幸運のドラゴンのブレンドを考えます!

そう言えば昨日からの2日間のインディアン・ヘッドマッサージのワークショップでは、とても不思議な雰囲気に包まれました。もちろんマッサージのワークショップだったので楽しく、シタールやタブラー、チベタンベルのCDを流しながら、皆とてもリラックスできたようです。卒業生や様々なコースに出席した顔なじみの生徒たちが16人も集まったのですからなおさらです。皆、オープンで優しく心から楽しめる特別なクラスでした。一通りのシークエンスを学んだ後は、通しでオイルかトニックを使って施術をしたのですが、どれも素晴らしい香り(実は私がブレンドしたのですが・・・)で皆でうっとりしてしまいました。頭皮につけるとやはり体温の影響で香りがよく拡散するようです。古代エジプト時代、人々が頭頂に置いたコーン型インセンスを思い出してしまいました。さぞかし芳しい香りがしたのではないでしょうか・・・満月の時には“ルナティック(狂気の、気違いじみた)”になるはずが、こんな素敵な経験をすることもできるんですね。占星暦を見ながら日々を過ごすと少しずつ天界の影響がどのように自分や自分の周りに起こるか経験できて楽しいです。
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by lsajapan | 2010-01-30 23:19 | インスピレーション

<8> 京都にて

先月京都に行きました。友人であるお坊さんを訪ねて坐禅をするのと鞍馬山に行くのが目的です。メンバーはセミナーが終わったばかりのマーティン・スタブス先生と私、主人、そして夏休みで帰国している息子の4人です。車で行くことにして交代で運転をして5時間半ほどで京都に到着。

まずは三十三間堂を訪ね、息子は大好きな風神、雷神にうっとりと見とれ、日本の仏教美術の授業を大学で今期は取ったのでガイド役も多少こなし「解剖学的に正しくない彫刻も多いんだよ。この筋肉は実際には存在しないし、腹筋がこんなに何カ所も盛り上がることはないでしょ?」といろいろと教えてくれます。「イタリアのダビデ像などは解剖学的にかなり正確なんだけれど、日本の仏教美術はそうではない。力強く見せるためなどの目的もあると思うけれど」そう言う眼で見ると本当に違うところが眼につき始めます。「でも神様仏様が人間と同じ身体の構造である必要がないじゃない」なんてきり返しつつ、マーティン先生に目を向けると中央にある大きな千手観音の前で感無量の様子。「本当にここに連れて来てくれてありがとう」と心の底から言われてました。

次の日の朝、惺山和尚を訪ね禅寺へ。彼のお寺は一般公開していないので、とても静かで現実離れした空間です。お庭は常に手入れを欠かさないので、いつも芸術的な風景です。一番最初にお会いしたときも彼は庭掃除をしていました。去年の9月、東京で会ったのが最後だったので話に花が咲きます。

3年前に主人が怪我をして入院した時に、あまりの苦痛で病院から「ヒーリングエネルギーを送って下さいますか?」とその半年ほど前に知り合った惺山和尚にメールを書くと「私は毎朝6時からお経をあげます。その時に毎日ヒーリングエネルギーを送りますから、あなたも毎朝6時に瞑想してそのエネルギーを受け取って下さい」との答えが帰って来て、それから毎日2人のテレパシー通信が始まります。主人は瞑想の間に惺山和尚とたくさんのことをしたそうです。あるときは空を飛び、あるときは吊り橋を渡り、あるときは一緒にゴルフをしたり・・・・・そして2ヶ月に渡る入院が終わり、退院して家に着いたらすぐ電話が鳴りました。それは退院の日を全く知らなかった惺山和尚からだったのです。「それからどうなったかな〜と思って」と言われるのですが、やはりテレパシーなんだと私たちは信じてます。

今回は坐禅を組むのが目的なので、まず座り方から教わります。「丹田を意識して座ってみてください。丹田を感じて収まりのいいところを探してみるのが大事です」彼自身、歩きながらも丹田の位置を意識し、丹田を強化する運動をよくするそうです。丹田はおへその少し下に位置するポイントですが、惺山和尚が感じているのは球の形で、それがくるくるとその位置で回りバランスを取るイメージだそうです。お坊さんたちの間では戦前からの方法で特別な丹田強化法などもあるそうです。彼は剣道をしていたので体格がよく、お経を唱える時の発声法を聞いていると心身の鍛錬に余念がなく気力やバイタルエネジーの充実、しっかりとした心構えの上に成り立っているのを感じます。

修行中は1週間座り通しのこともあったそうです。かなり続けて座っていると幻想や幻覚を見ることもあるそうですが、座禅を続けると、あるときスーッと視界が開けてもやが晴れるようになり、無の境地が訪れるわけです。この状態が目標で、いろいろ浮かんで来ているときはまだ夢うつつの状態で警策(臨済宗では“けいさく”と読みます)で叩かれる可能性が・・・・

それでは惺山和尚はどのように坐禅を組んでいるかと言うと、彼は眼を開けたまましっかりと1点を見つめる様子で行います。日本とイギリスの研究者がやって来て、頭に電極を50箇所ほど付けられて坐禅の最中の脳波の様子を計測したそうですが、開眼時でシータ波(入眠時の脳波)が現れ、それはものすごく珍しいことで大変驚かれたそうです。1回の呼吸も50秒くらいでするそうです。

私たちも瞑想をしますが、プロはこのようにするのかと関心してしまいました。そのあと精進料理をごちそうになったのですが、後でそのときの写真を見てみるとなんと惺山和尚はフルロータスで座り、食事をしています。日常のすべてが意識的で“心構え”がしっかりしているのがわかります。私も見習わなくては。

今年はかなりお忙しく、パリのカテドラルでパーカッショニストと共にお経を使ったコンサートを秋にするそうで、LSAでのセミナー(説法?)は来年には実現するといいなと思っています。


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by lsajapan | 2009-07-02 10:08 | インスピレーション