<102> オマーンへの旅:その1

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めずらしくゴールデンウィーク中に休暇を取り、オマーンにフランキンセンスの木(乳香木)と砂漠の星空を見に行きました。中東は現在様々な問題が起きていて敬遠されがちですが、安定した平和な国はいくつかあります。
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美しいスルタン・カブース・グランド・モスク
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アラビア半島
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その南東部がオマーン

オマーンはアラビア半島の南東にあるおとぎ話に出て来るような国です。実際、アラビアンナイトにも出て来る土地です。1970年までは様々な部族が住んでおり、部族同士の争いもあったそうですが、現在のカブース国王になってから急激に国が整えられて来たそうです。自然資源(石油と天然ガス)が豊富でインフラ、社会保障制度がある程度しっかりしており、人々が安泰に暮らしています。スルタンがしっかりと国を統治していると違うのでしょう。そして全てがきれいで清潔な雰囲気は(この土地には長い歴史がありますが)やはり新興国だからなのでしょう。
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カブース国王の写真です。あらゆるところに飾られています。これはアムアージュ本店で。
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デンゼル・ワシントン似のガイドのトゥビーさんがコーランを持って説明。この後にイスラム教についてのインフォメーション・センターで女性たちの生の声を聞くことができとても勉強になりました。とても向上心があり,頼もしいです!
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モスクに入る時には長袖、足首の見えないバンツ、スカーフを巻く必要があり、トゥビーさんに全員指南を受けました。モスクの入り口では4人の男女がジーッと入場者の服装チェック
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名門香水店アムアージュの庭にあるフランキンセンスの木

国土は日本の85%の大きさで人口は442万人(東京は1200万人)、イスラム教の中でも穏健なイバード派が主流です。アラビア語が公用語ですが、地方により方言がかなりあるようです。数字すら読めない私には全くわかりませんが
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外側がアラビア数字。4、5、6が想像を絶する形・・・・覚えられな〜い!

ドーハ(カタール)を経由して首都のマスカットにまずは行き、観光やアムアージュ(王室が経営に関わる香水会社)やグランドモスク、スークなどに観光し、その後にフランキンセンスで有名なサラーラに移動します。なかなか出版にこぎつけない「ペトラ」に出て来るラクダのキャラバンもサラーラから出発しています。主人公ライラの愛するハドロンはこの土地の出身です。彼の家のフランキンセンスの植林地がイナゴの大群に襲われるシーンや砂漠を旅するシーン、砂漠の夜の星空など、やっと体験することができました。
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うっすらとオレンジ色の素敵なルブ・アル・ハリ砂漠
ガイドのベトウィン出身のムサレムさんは4WDでスイスイと砂漠の小山を越えて運転。砂漠の旅はエキスパートと一緒でないと危険だとおっしゃっていました
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ムサレムさんの従兄弟のハッサンさんはアサヤを使ってベドウィンの踊りを披露してくれました(ポロシャツを着ているのが惜しい・・・黒いディスターシャだと素敵です。かわねちゃんがチョイワルオヤジと命名していました)

「ペトラ」の中でハドロンはとてもハンサムだと何度も繰り返されますが、オマーンに行って驚いたのはハンサムが多い!3人に1人は2度見どころか4度見くらいのハンサムでした。それにディスターシャを着ていると崇高に見えるので、それだけで魅力50%アップでしょうか?女性も黒いアバヤに身を包み、美しくメイクアップした目と香りでうっとりです。ディスターシャを着た男性も何人か集まっている近くを通ると何とも言えない芳しい香りがします。これは伝統的な習慣だそうですが、皆きちんと伝統を守っているところが素敵です。すっかりディスターシャとアバヤのファンになってしまいました。とってもエレガントです。
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フランキンセンス・スーク
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ガイドのムサレムさんとフランキンセンスの木

フランキンセンスの木にやっと会えて感無量。樹脂も染み出ていたところを味見させていただきました。甘くエキゾティックな香りが広がります。アロマテラピーの世界ではBoswellia cariteiiと呼ばれていますが、サラーラに行くとBoswellia sacraと表記されています。いろいろと調べた結果わかったことは、これは同じ植物を指し、学名の命名者H. J.カーターが混同したようです。(で、自分の名前を付けた)他にいくつかの学名が知られていますが、インドやソマリア産の近縁種です。

サラーラ(ドファール地方)は地図でもわかるようにアラビア海に面したインドからのモンスーン気候で雨期があります。雨期には霧や雨が多く、その湿った空気がサラーラの農業を発展させる要因でもあります。(ココナッツ、バナナ、ざくろ、パパイヤ、ナス、インゲン豆など)その湿った空気が山でせき止められた向こうの高地にフランキンセンスは自生しています。ここでも微気候(micro-climate)が関係し、独特の環境が最上級のフランキンセンス樹脂をつくり出します。

さらに詳しいフランキンセンスについての情報ですが、5月20日の午前中に開催する「オマーン報告会」までにしっかりとまとめようと思います。是非いらしてください。フランキンセンスの研究やフランキンセンス・ウォーター、そして話題のフランキンセンス・アイスクリームにも挑戦したいと思います。最高級品のフランキンセンス樹脂(ホジャリ)もお土産に用意しました。まだ柔らかく、ガムのように噛むこともできます。口内炎や消化器障害、泌尿器感染症などたくさんの効果があります。そしてフランキンセンスの精油も仕入れて来ました。5月中旬よりフランキンセンス・セールをしたいと思います。(樹脂、精油、ハイドロレート、ティンクチャー)
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アル・ブスタン・パレス・ホテルで。腰に正装の際、身につけるハンジャルを着けています

砂漠のことやシバの女王の遺跡、世界遺産のフランキンセンス・トレイルのことなどはその2で紹介しようと思います。
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by lsajapan | 2017-05-08 16:06 | 海外にて
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