<100> シュナウベルト博士との8日間

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4月のセミナーに合わせて来日されたシュナウベルト博士は、いつも我が家に泊まります。朝から晩まで(時々主人とスポーツクラブに行って泳ぐ)合宿状態。様々なことをディスカッションしたり、アロマテラピーや健康に関することだけでなく社会情勢から音楽、料理、ワインのことなど3人でいつもながらとても楽しく過ごし、勉強になった8日間でした。最後に箱根に行って日本の温泉も体験していただきました。バーデンバーデンとの比較などもおもしろかったです。(写真は広尾のラ・ビスボッチャにて。シュナウベルト博士と長島先生、私と主人の4人で)
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(授業は多岐に渡り、日本では知られていない情報も満載です)
今回は私がまだ翻訳途中の「プラント・ランゲージ」についての勉強会を在学生を中心に行ない、植物の進化と二次代謝物のあり方、そしてシステム生物学にも話が波及しました。ひとつずつの細胞や器官についての研究だけでは見えないものがあり、それを各構成要素が一緒になって働くと新しい特性を示すことがある。それは個々を調べても理解できないし立証できない。生命体は全体を見渡さなければ、いろいろなことが明らかにならない。このような見解で精油を見てみると、理解がさらに深まります。

精油の成分はまず単品、グループ(官能基)で勉強する。でもそこで勉強は終わりではなく、相互作用についてもっと意識を向けるべきである。ということです。成分だけで判断せずに植物全体で作用や効果を理解するべきで、全体を見渡してその種が何を表現しているかを学ばなければ、自然療法としての価値がない。化学での理解はひとつのステップであり、そこで止まれば一般的な医薬品と同じ扱いになってしまう。そうですよね。

癌についてのセミナーでは、抗癌作用、癌予防のための精油、癌の治療の副作用を軽減するための精油などの話をして下さいました。これはフランスやアメリカ、インドの医師や学者たちが研究した成果を集めたもので、実際にシュナウベルト博士主催のカンファレンスにスピーカーとしていらっしゃる方たちです。自分や家族、そして周りの方たちを少しでも助けることができるので、必ず良質な偽和のない精油だけを使用してください。素材が悪ければ意味がありませんから・・・偽和のない良質な精油を使用し、注意深くという前提条件つきでレシピを紹介します。これはアン・マリー・ジロー・オベール医師の提示したレシピです。

<口内炎> ベイローレル、キャロットシード、ティートゥリー、ニアウリ、ローマンカモミールどれか1つを精油を混ぜた重曹を加えた水をマウスウォッシュとして使用。(100cc の水に重曹小さじ1杯/精油は3滴)
<感染予防> ラヴィンサラ、タイムCT ツヤノール、パルマローザ
各2滴ずつ(合計6滴)1日2回、化学療法を受けた後に10日間に渡って内用。感染症予防に大変有用
<肝臓浄化> グリーンランドモス、レモン、ローズマリーCT ベルベノン 各1滴(合計3滴)1日3回、化学療法を受けてから10日間続ける。トランスアミナーゼやガンマGTのレベルを下げる(肝臓の細胞膜を強化する)

癌予防に関してはティスランドの”Essential Oils Safety”にも出ていますが、d-リモネンやカルボン、1,8シネオール、酢酸リナリル、ゲラニオールなどの効果が示された論文がまとめられています。インドの研究者のスパイスの抗癌作用の研究ではジンジャーやクミンなど様々なスパイス類が効果を示しており、これは日々の食生活に活かせることができます。

来年になりますが、カート・シュナウベルト博士のコースを開講することになりました。実践的なフランス式アロマテラピーと言えば良いのでしょうか。半年くらいのコースです。高度な勉強になりそうなので初心者向けではなく、ブラッシュアップのためのコースになると思います。でもまずは本の翻訳を完了させなくては・・・・

2009年から始めたブログが、ゆっくりの更新でもついに100回となりました。これからも様々なトピックで皆に正しい情報と新しい知識を常にシェアして行きたいと思います。
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by lsajapan | 2017-04-18 10:30 | セミナー
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