<98> LSA JAPAN 2017年春のセミナー

立春を迎え、紅梅も咲き出し、春の訪れを感じます。数日前に朝早くバン!という音で目が覚めて、バルコニーに出てみると鉢植えが爆発しておりました。鉢にヒビが入っていたので、春になったら植え替えようと思っていた矢先でした。「早くしてちょうだい」との意思表示と思い、新しい一回り大きい鉢を買って来ました。
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LSAジャパンでは春のセミナーをいくつか企画しました。以下のセミナー以外にも、3月の最終週と4月1日の午前中は久しぶりに来日するカート・シュナウベルト博士のセミナーを企画しています。IFAコースの在校生は1日分は無料です!詳しい日程は決まり次第お知らせします。

<ロバート・ティスランド氏の Essential Oil Safety 「精油の安全性ガイド」 2014年改訂版 勉強会>
3月20日(月・祝) 午前 10:30~12:30
『使用量と吸収経路による反応速度:精油の効果を具体的に知る』
使用目的による精油の経路の選択法、経皮吸収の速度比較
経皮吸収の条件による差異
吸入
内用:経口、座薬、膣薬
代謝と排泄

3月20日(月・祝) 午後 14:00~16:00
『精油の神経系に与える影響:神経毒性と中枢神経系への作用』
神経毒性:気をつけるべき成分と精油、過去の実験データ
中枢神経刺激作用、中枢神経抑制作用
天然の鎮静剤:鎮静作用のある精油と成分、一覧表
向精神作用(ドラッグ的な作用)

4月9日(日) 10:00〜12:00
『癌と免疫系:精油はどのくらい関与できるか』
癌と発癌性物質、発癌作用のある精油と精油成分、癌のリスクを軽減させる精油と成分
化学予防薬/化学療法作用が報告されている精油などについて学びます。

講師:バーグ文子校長
受講料:各回 7,560円(税込)

<稲葉智夫先生の調香セミナー>
4月9日(日)13:00〜15:00
4月の稲葉先生の調香セミナーでは、カトリーヌ・ドヌーブをミューズとしてジャン・ポール・ゲランが発表した、ローズの香りで有名なゲランの”ナエマ”をブレンドします。
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Nahema by Guerlain
映画「めざめ(Benjamin)」中のカトリーヌドヌーブに魅了され、Jean-Paul Guerlainによって作り出されたバラの香り、ナエマ。1979年発売のこの香りは、Guerlainの香りの中でも得にファンの多い香りでありながら、昨年パルファムが廃番となってしまいました。こっくりとしたハニーがローズを包むとてもシックな香りなのですが、その中にはベチバーが隠れています。Guerlainはシャマードでもローズとベチバーのコンビネーションを披露していますが、ベチバーは、インドに自社農園を有するほどGuerlainがこだわっている成分です。時代と共に少しずつ香りが変わってきたナエマですが、オリジナルに近い香りにするも良し、現行品に近いスタイルにするもよし、最後の調整でご自身の好みのスタイルに仕上げていきましょう。
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講師:稲葉智夫
香りのポータルサイト profice(プロフィーチェ)代表 フレグランス・ライター
「芳香植物は育てて覚える、ハーブとスパイスは食べて覚える」をモットーに、数多くの天然、合成、調合香料と向き合いながら、過去の名香、日々発売される新作香水など4,500種をレヴューしている、世界の香水に精通した香りの専門家。イタリアで開催されるフレグランスの展示会にも定期的に赴き、世界中のパフューマリーのオーナー、調香師の方々と情報交換をし、香水、香料、芳香植物、書籍等、常に新しい情報をproficeにて発信している。日本調香技術普及協会会員。

定員:12名 受講料:7,560円(税込)

<長島司先生の特別講座>
4月1日(土) 14:00〜16:00
『単品香料を知り、花精油を組み立てる』
精油の化学はアロマの勉強には必須科目であり、成分名や化学構造を記憶したりすることで、知識を深めています。しかし、香りの化学は理解できても、それらが精油の香りでどのような役割をしているかがわかりません。この講座では、精油の香りを構成する成分それぞれの香りを体験すること、そしてそれらを組み合わせてラベンダーやローズなどの香りのイミテーションを作る実習をしながら、それぞれの香り成分が精油の香りにどのように関わっているのかを体感していただきます。
ラベンダー、ローズ、ジャスミンについて、香り成分が含まれている比率で単品香料をブレンドしながら、香りの成り立ちを学びます。それぞれのブレンドはお持ち帰りいただきます。

5月21日(日) 14:00〜16:00
『植物成分と抽出 〜植物から有効成分を効率よく抽出するために〜』
ハーブや樹木などの植物には多くの化学成分(ファイトケミカルズ)が含まれていて、ハーブティーやチンキにして、飲用やコスメ作りなどに活用しています。しかし、どの成分がどの溶剤に溶けるのかについては確かな情報が無く、一般情報や慣例に従って抽出操作が行われています。
この講座では、植物成分を水に溶けやすいもの(水溶性成分)とオイルに溶けやすいもの(脂溶性成分)に分けて、目的の成分を抽出するのにどのような溶媒を選択したらよいのかについて、植物成分の性質を含めて解説します。また、ハーブチンキから脂溶性成分と水溶性成分を分離抽出する方法を実習していただきます。
ジャーマンカモミールのチンキから、水に溶けやすい成分とオイルに溶けやすい成分をそれぞれに分ける自習をします。水に溶けやすい成分はローションなど水性コスメに、オイルに溶けるほうは油性コスメに利用できます。
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6月18日(日) 14:00〜16:00
『LLi抽出 〜植物の脂溶性成分を抽出するために〜』
植物の脂溶性成分を抽出するときに使われる方法として、オイルインフュージョンがありますが、抽出時間が長くなることと、抽出効率が低く、植物成分をしっかりと抽出できないという点があります。この講座では、植物の脂溶性成分を簡単に、そして短時間で抽出する方法(LLi抽出)を解説します。こうして出来上がったLLiオイルは、スキンケア効果の高い有効成分を多く含み、石鹸やコスメなどに使うと、色彩や機能をプラスすることができます。
あらかじめ用意したチンキを使って、LLi抽出の体験実習をしていただきます。抽出したものはお持ち帰りいただき、油性コスメや石鹸などにお使いいただけます。
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講師:長島 司
明治大学大学院 農学研究科卒業
高砂香料工業株式会社にて、精油化学と製造技術、天然物化学の研究開発を行った後、海外事業のテクニカルコーディネーターとして、海外製造拠点の生産管理や製造技術の移転などを担当
定年退職後は、ハーブ&アロマ関連の執筆や講演活動を行っている
著書:「ハーブティー その癒しのサイエンス」2010年、フレグランスジャーナル社
「ビジュアルガイド 精油の化学」2012年、フレグランスジャーナル社
雑誌aromatopia、JAMHA会報誌の連載記事や単発記事を多数執筆

受講料:全3回:21,600円(税込、3回受講の方が優先です)
1回:7,560円(税込)
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by lsajapan | 2017-02-05 10:58 | セミナー
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