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<90> アロマテラピー精油事典:150の精油ガイド

この半年間、せっせと取り組んで来た本がもうすぐ出版されます。オールカラーでとても素敵な本です!150種類はたくさんなので、ユーカリの近縁種を1種ずつにして・・・と最初は考えましたが、そんな悠長なこと全く無理で、入りきらない精油もまだまだありました。

イラストはサンフランシスコ在住のアーティストのミシン刺繍です。雰囲気があり質感もよく出ていてうっとり。
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スィートオレンジ
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ヤロウ
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表紙の写真はスタイリストの石井さんが四国のハーブガーデンから取り寄せたものや、私のマダガスカルやコルシカから持ち帰ったベティバーやヘリクリサムをアレンジしてくださいました。
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フォトグラファーは下村さん。作品を見ると、女性ならではの繊細な雰囲気がとっても心惹かれます。前に雑誌の記事の撮影でフォトスタジオに行った時にも見ましたが、昔のように光の加減を時間をかけてチェックしなくても、ポラロイドを使って試し取りしなくても、すべてコンピューターがやるので、時には被写体を見ずにコンピューター上に映し出された画面を見ながらシャッターをキーボードで切っているので、不思議な感じでした。

今回は出版社からの企画で、一般の方も手に取る本ということで、言葉の説明や表現もわかりやすく書きました。思えばずっとアロマテラピーをよく知っている、少なくとも頑張って勉強して行きたいという意気込みあふれた人々に囲まれた人生だったので、一般の人々はどのくらい理解できるかできないかが、自分はもうわからないのでは・・・と途中で行き詰まりそうでした。今までは本を書く時もアロマテラピーを良く知っているスタッフと仕事をして来たので、その辺もとても楽であったということに今更ながら気がつきました。
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いつも授業をしているクラスルームが2日間だけスタジオに変身。まるでパリのフリーマーケットのように様々なおしゃれな小物に囲まれ(すべて撮影小道具)、試し取りの写真を並べて貼ったりと楽しい雰囲気。

でも150種もの精油の本を一般の人が読むかな〜という一抹の疑問もあります。そしてあまりに親切すぎると予めデザインされた限られた字数に書きたい情報が入りきれない部分もあり、心穏やかでいられずに「2、4、6、8・・・」とひたすら字数を数えて表現を変えたり苦労しました。そして私が入れたい情報が、難し過ぎて(決して難しくないのですが)初心者の読者にはアピールしないのではというような場面もあり、これも今までになかった経験で勉強になりました。

私のネイタルチャートのMCに冥王星がコンジャンクションしている最中の仕事で思ったよりも大変でしたが例の如くリサーチは楽しくて、毎日がアドベンチャー!という感じでした。イブン・スィーナの本をもう一度読み直したり、過去に行った各国の農場からの資料やガスクロマトグラム、1960年代の本からピエール・フランコム先生が去年出版された本も取り寄せて、仏和辞書を引きながら読み進めて勉強しました。多くの研究論文や企業の研究成果などにも目を通しましたし、どんなに調べても学名が混乱しているものは専門の先生にお聞きしたり、化学も丸山先生にチェックしていただきました。

出版は少し早まったようで、6月下旬です。本屋にも並びますので、見に行って下さいね!出版セミナーもします。書ききれなかったことなどもプロジェクターを使って紹介しますね。様々な精油を紹介しながら、レシピも交えて進めて行くので、今からいろいろ考えています。
by lsajapan | 2016-06-09 23:27 | イベント
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