<86> スピリチュアリティとは その2

寒さと暖かさが交互にやって来て、何だかいつもハズレの服を着てしまう今日この頃です。精油の本もまだまだ書き上がらないのに締切は近く、ベッドできちんと眠りたい・・・です。それでは先週の続きの記事をアップします。今回はスピリチュアリティの歴史の前半を紹介します。
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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたスワン星雲(HUBBLESITEより)現実とは思えない美しさ。コンピューターグラフィックスではありません。現実の世界です。

スピリチュアリティの起源
歴史として見ると、最初はアニミズム(精霊信仰)から始まったと考えられています。アニミズムとは生物、非生物を問わず全ての存在にはスピリットが宿るという考え方です。日本でも「八百万の神」という考え方があり、世界各地の先住民たちはその土地それぞれの信念体系に基づいたスタイルでアニミズムを実践して来ました。ネイティブアメリカン、インディオ、アイヌ、チャモロ、マオリ、アボリジニーたちなどに見られ、共通することは自分たち以外の存在に敬意を持ち、超自然的な見解を日々生活の一部にしていたことです。そしてシャーマンの存在が欠かせず、特別な力を持ち変性意識のもと高次の存在と交信したり、憑依させて自分の身体を通して目に見えない存在に語らせました。シャーマンは儀式や占いをし、病気は邪悪なスピリットが起こすと考えたので、薬草や特別な石などを使ってそのようなスピリットを祓い、ヒーリングを行ないました。結局この考えは科学が発達して病原菌などの病因が理解されるまで、世界中で続きます。
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女性のシャーマン。1880年頃(米国のグラフ雑誌:ライフ・マガジンより)

ネイティブアメリカンの青年期に入る男性はビジョン・クエストという精神修行を行ないます。他の文化圏でも別の呼び方で様々な方法で成人になる通過儀礼があります。ここでは最初の4日間は絶食し、1人で落ち着く場所を探して瞑想に入ります。この時にビジョンに現れて来た精霊やパワーアニマル(狼、鷹、ヘビなど自分に特別な親和性と力を与えてくれる動物)に向かって祈り、語りかけます。この期間に人生の目的や社会に貢献する一番良い方法を見いだします。しっかりと自分のスピリチュアリティを意識して見据えるパワフルな経験となるのではないかと思います。

古代文明
古代文明では神官、僧侶、巫女などが神や精霊と交信し、儀式を執り行ったり、異次元の世界からのメッセージを受け取り、予言をしたりヒーリングをしたりしました。日々の生活において自分たちを守り、手助けをしてくれる存在を信じて祈りを捧げることは世界中のどんな時代の人々も共通して行なってきたことです。目の前の物質的なものだけに捕われず、自分たちよりも高次の存在を自然現象や動植物の中に見いだしました。これらの存在を意識し崇め、相互作用することがスピリチュアリティの実践でした。世界の宗教の特色に見られるスピリチュアリティは、その宗教の発達した背景が深く関わっていると考えられています。砂漠の民たちは一神教で神と自分の関係性を突き詰め、他の神の介入を許しません。自然環境に恵まれ、山や谷、森やジャングル、海や川などがあるところでは多神教が発達します。
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日本の仏閣の緑の深さは比較するとよく理解できます。外国から帰ってくると、成田の上空から緑一杯の日本の土地を感謝する気持ちで一杯になることがよくあります。この写真は数年前に訪ねた京都の鞍馬山のふもとにある貴船神社です。
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ムスリムの礼拝風景
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ユダヤ教の嘆きの壁
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コーランに書かれている言葉で「この世の終わりには親も子もなく、頼れるのは神と自分だけ」という究極の教えがあります。この環境ならそう考えるかも知れません。

来週は中世から近世へと話を進めますね!
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by lsajapan | 2016-03-11 00:22 | インスピレーション
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