<69> Madagascar マダガスカルにて その1

津野田会長のお誘いを受け、6月14日よりフレグランスジャーナル社主催のマダガスカルツアーに参加しました。ツアーリーダーは東大名誉教授、農学生命科学研究支援機構理事長、香りの図書館の館長の谷田貝先生です。専門分野は天然有機物化学で、樹木や植物に含まれる生物活性物質の特性を解明し、利用技術の開発研究をされており、アフリカにも何度も指導に行かれています。
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マダガスカルの国樹:タビビトノキ(Travellers' Palm)

参加者は津野田会長ご夫妻やアロマテラピー関係者だけでなく、調香のエキスパートや森林保護や慈善事業の活動をされている方々が男性女性半々の総勢19名の団体となりました。ここに「アロマテラピー大全」で有名なピエール・フランコム氏が参加し、さらに豪華な顔ぶれとなりました。
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森を散歩中のフランコム氏

ところで今日6月26日はマダガスカルの独立記念日です。ジャパンタイムスにも記事が載っており、2009年のクーデターから暫定政権が発足し、様々な問題があったそうです。昨年10月に大統領選挙があり、現在のヘリー・ラジャオマンピアニナ大統領が選出されました。課題としてはインフラ整備、グリーンエネルギー(自然環境へ負荷の少ないエネルギー、太陽、風力、地熱、水力などで生成される再生可能エネルギー)の設備を充実させること、農業のインフラ整備があげられていました。これが整えばマダガスカルは天国です。
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地方によって家の建築材料は変わりますが、首都アンタナナリヴは煉瓦を使います。野外ではひたすら煉瓦を焼いている風景が広がります

マダガスカルはアフリカ大陸の右下に位置する島ですが、国土は日本の1.6倍・・・・・四国くらいの大きさかと思っていました。最初に降り立ったのは首都のアンタナナリヴで、標高1300メートル、南半球なので現在は冬です。でも冬と言っても1年中同じくらいの気候だそうな。でも朝は氷点下になることもあり、意外や意外、出発寸前にアドバイスされた真冬のフリースが大活躍しました。
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初日に宿泊したAntsirabeのホテルの庭:朝靄と朝日が美しいです

公用語はマダガスカル語とフランス語です。マダガスカル語はインドネシアのボルネオ島で話されている言語と近いそうで、2000年前まで人が住んでいなかったそうですが、最初にこの島に来たのはインドネシア人の子孫です。東アフリカと東南アジアのルーツがあり、この2つがブレンドされてマラガシ(Malagasy:マダガスカル人)ができあがったわけです。マダガスカルは6500万年前、インドとアフリカ大陸にはさまれていたという説が有力です。
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2種類のジンジャーの葉を持って説明するガイドのセルジュさんと右側はシャネル社のジンジャーオイル工場主:インドネシア系の雰囲気があります

クリスタルセラピーを学んだ時に“レムリア大陸”という場所がかつてあり・・・という話が出て、アトランティス大陸と同じように沈没してしまった進化した場所として理解していました。でも19世紀半ばにマダガスカルはイギリスの動物学者フィリップ・スクレーターにより“レムリア大陸”と呼ばれたそうです。(レムール:Lemurとはキツネザルのこと) 但しブラヴァツキー夫人の提唱するオカルトの世界で言うレムリア大陸とは認識が違うようですが。

通貨“アリアリ”は1円=20アリアリなので、日本の通貨だって0が多すぎるタイプなのにさらに0が並び、250円のビール代をお借りするのに5000アリアリなので、とても罪悪感が強く、倍返ししたくなってしまう相変わらずの数学虚弱脳です。
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バオバブの木が印刷されている2000アリアリ=100円

今回は用意も4〜5日前から始め、旅行代理店から送られてきたコワ〜イ注意書きと準備するとよいものリストを真剣に熟読し、ホームセンターに突進しヘッドランプ(頭にゴムバンドで付けるタイプ)を買い、ミネラルウォーターは4.5リットル、カロリーメイト、ウィダーインゼリー、馬鹿にして絶対に買わなかった日本食フリーズドライパック(これは具合が悪くなった時はお薬のように効きます。エジプトで吉村さんに入れていただいたお味噌汁は女神様に与えられた甘露のようでした)、さらに蚊除けスプレー、蚊除けバンド、蚊取り線香などをしっかりと揃えました。そしてもちろんいくつかのエッセンシャルオイルとオレガノカプセル。やはり要注意はマラリア、旅行者下痢、ロストラゲージでしょうか。今回はコンピューターもお留守番させました。いくらバックアップを取っておいても、全資料を持ってアフリカに行く必要はないでしょう。結局iphoneだけで8日間何とか生きられました。
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マダガスカル料理の一例

そしてあっという間に出発の日。成田集合で便の関係で最初はパリに12時間30分のフライト、そしてパリに1泊して次の日のフライトでアンタナナリヴに11時間のフライト。スケジュールを見てすぐに旅行代理店に電話して理由などを問いただして納得した上での参加ですが、初めての過酷なフライトスケジュールでどうなるかと思いました。でも実際は見たかった映画もいくつか見て、パリからは谷田貝先生のお隣で楽しくお話しさせていただいたり、そんなに苦痛ではなく過ぎて行きました。
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パリからアフリカ大陸上をひたすら南下してもうすぐマダガスカルです

ここでやっとマダガスカルに着いてからの話になりますが、もちろん飛行機から降りたら雨が降っているけれど外を歩いてね。という感じです。まあサンフランシスコ空港でも飛行機から降りて地面を歩く時があるので気にしませんが。それよりも何だか入国審査カウンターが外と行き来が自由みたいで、横入り自由、いつになったら私たちの番が来るの!? やーっと入国審査が終わってヤレヤレと思ったら、ただひとつだけのバゲージクレームには全く荷物が出てきていない・・・やはりアフリカはハードル高いです。何とか荷物を全員受け取ると現地のスタッフがお出迎えしてくれました。ガイドのセルジュさんは見事に日本語ペラペラ。日本に来てテレビに出た方が良いです。
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大学では植物学が専攻でパリや日本でも勉強したそうです。知識豊富で私たちには理想的なガイドさんでした

マダガスカルはカメレオンやワオキツネザルなどが有名で、猛獣はいないそうです。(但しクロコダイルはいます)多くの動物、爬虫類、植物が固有種であり、生態系の宝庫です。そしてたくさんの芳香植物(ヴァニラ、イランイラン、ブラックペッパー、ラヴィンサラ、ジャスミン、コンバーヴァ、スィートマージョラム、エキゾティックバジル、ジンジャー、ヴェティバー、ユーカリなど)と美しい花(火炎樹、エンジェルトランペット、ニチニチソウ、各種オーキッドなど)やエキゾティックな植物(マングローブ、バオバブ、タビビトノキ、ポトス、観葉植物として知られているものも多い)がいっぱいです。畑では人参がひたすらたくさん栽培されていましたが、お米とキャッサバが主食だそうで、水田が広がっていました。フルーツはバナナ、パパイヤ、マンゴー、ジャックフルーツ、パイナップル、ビワ、ココナッツ、青りんご、アボカド、チェリモヤ(バンレイシ)など豊富です。個人的な旅行だったら、迷わずに試したと思いますが、今回はグループでの旅行なので気持ちを引き締めグッと我慢し、後半モンキーバナナのような小さなバナナをピエール・フランコム氏が買ってきて回してくれたのを1つだけ食べました。ものすごく美味しかったです!
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ノシベのホテルのお庭にいたパンサーカメレオン。まるでプラスティック製のように見えましたが、皆で囲んで写真を撮っていたら、ゆっくりと動きながら逃げて行きました

次にもう少し芳香植物や訪問したいくつかの蒸留所のことなどを紹介しますが、7月19日(土)に“マダガスカル報告会”をしますので、どうぞいらしてください。たくさん買ってきたヴァニラポッドで作ったマセレイテッドオイルをお土産にしようと思います。お楽しみに!
http://www.lsajapan.com/semi/201407special.html

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やっぱりイランイランは素晴らしかったです!
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by lsajapan | 2014-06-26 14:42 | 海外にて
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