<33> Dr. Schunaubelt シュナウベルト博士

もうすぐいらっしゃいます。シュナウベルト博士がLSAに・・・現在はミュンヘンのご自宅におられるそうで、サンフランシスコと半分ずつの生活のようです。彼の基本的スタンスを紹介するために過去に書かれた記事の一部を紹介したいと思います。“S.F.イグザミナー”というサンフランシスコの有名な新聞に1983年に載せられたBill Mandel氏による記事です。タイトルは“Sniffing out Aromatherapy” (アロマテラピーを検証する)ですが、sniffing というのは香りをかぐという意味なので、ちょっと言葉遊び風のタイトルというわけです。
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Sniffing out Aromathrapy

“天然で合法。朝にはひと嗅ぎスッキリ、夜にはストレス解放に!ヒソップオイルとラヴェンダーオイルはあなたの期待を大きく上回る。個人セッション受けたまわります。カート・シュナウベルトPh.D”というパシフィック・サン誌の広告が目に留まり、特に”天然で合法“というあたりがやけに興味を引いた。普通はこのような広告は”不自然で違法“というのは相場が決まっており、特に”朝のひと嗅ぎ“はコカインを思い起こし、”夜にはストレス解放“というとヴァリウム(鎮静剤)を思い出す。私たちは天然で合法な代用物を提案されているんだ。何とも抵抗しがたい。

カート・シュナウベルト博士はハンサムなミュンヘン生まれの化学者で、昨年の春にドイツの化学リサーチと開発の仕事に携わっていたのをやめて、新世界へとアロマテラピーを広めにやってきた。私が会いに行くと博士はドアのところで迎えてくれて、コンサルティングルームに通してくれた。そこには大きな木製の棚があり、彼の錬金術のエレメントが並んでいる。40本程の小さなエッセンシャルオイルの瓶だ。彼の著書によると、アロマテラピーは少なくとも6000年前のエジプト人の古代科学技術が源流で、ヒーリング、美容、魔術の実践家たちが植物オイルの効用を知っていたわけだが、この知識は20世紀の凄まじい合理主義の小細工“科学”によって失われてしまった。人々はエッセンスを健康と美のために使用し続けたが妙なものと考えられるようになった。現在、私たちは科学技術的医療のブラインドスポットを実感し、代替医療を再発見している。アロマテラピーはその中の1つである。

アロマテラピーの信奉者によると、アロマテラピーは病気と闘うために使うこともでき、様々な心理的な症状を和らげ、皮膚や髪を浄化し、異なった感情(興奮、リラックスなど)を与えてくれる。目的によってエッセンシャルオイルを内用したりバスやクリームなどに入れて使用する。

シュナウベルト博士はアロマテラピーに興味を持ったのは1978年で、病気をした時に自分自身の処方薬の内容を調べたところ、懸念される成分が多く含まれることに気がついた。“ほとんどの人たちは自分の薬に何が入っているかを理解できない。それは言葉が難しすぎるからだ”と彼はほんの少しミュンヘンのアクセントを伴った完璧な英語で話してくれた。“私は化学者として分子を知っているので、自分の飲んでいる薬は健康を害する可能性があるのがわかったんだ”

ある日、本屋でアロマテラピーの2つのバイブルであるロバート・ティスランド氏の“The Art of Aromatherapy”とジャン・バルネ博士の”The Practice of Aromatherapy”を見つけた。アロマテラピーは最もフランスで実践されてる:彼らの医療保険は医師からの勧めであれば代替療法もカバーするからだ。フランスとスイスではそうである。

何年か経ち、シュナウベルト博士はいろいろなエッセンシャルオイルの特質や効果をよく知るようになった。彼が説明するのには、アロマテラピーは厳格な科学とは言えない。多くの材料を正しい量ブレンドするということは、科学と言うよりむしろ料理に近いものがある。一人一人が違うのだから、適切なレシピも人によって少しずつ違うわけである。

エッセンシャルオイルについてディスカッションをしているうちに、もちろん私は“自然で合法”なコカインのような、ヴァリウムのようなエッセンシャルオイルを聞き出した。彼はヒソップの瓶を出して来て私の舌に1滴落とした。ターペンタインのような鋭い味・・・でも5分後にははっきりとエネルギーが湧き出て来て、思考が明確になり集中力を感じた。それから30分程私たちは話して、今度はマージョラムの瓶を出して来て、同じように1滴舌に落とした。すぐに太陽神経叢のあたりにリラクゼーションを感じ始めた。

最後に私の帰り際にシュナウベルト博士は1パイント200万円するローズのエッセンシャルオイルを私の指先に付けてくれた。ローズが何をするのか私にはわからないが、 自分の経済力ではわかるまで手を洗うわけには到底いかない。

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シュナウベルト博士の撮影した高地ワイルド・ラヴェンダー刈り取り作業
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by lsajapan | 2011-01-18 01:51 | インスピレーション
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