<27> 第2の故郷、サンフランシスコ

9月の末から1週間サンフランシスコに行って来ました。1週間先に行っていた主人がいい感じに日焼けして空港に迎えに来てくれ,いつものようにゴールデンゲート・ブリッジを渡ってソノマ・カウンティーのサンタローザにある義兄の家に。東京は暑苦しい夏だったのに、サンフランシスコは冷夏で皆、ブーブー言っていたそうです。「でもやっと夏らしくなっていい気持ちだね〜」と満足そう。摂氏23度のスッキリ爽やかな青空、そしてちょっと午前中の霧がかかっている海を眺めながら25回以上は来ている、この第2の故郷に対する深い愛情を感じてしまうのでした。それでも日本でベッドに入る時間に起き出すカリフォルニアとの時差は、私にとっては大変なもので、朝8時に目が覚めるあたりに深く眠る気十分の状態で、考えてはいけないのですが日本は夜の12時・・・

サンフランシスコは3つの橋があり、ゴールデンゲート・ブリッジとベイブリッジそしてリッチモンド・ブリッジが湾の橋渡しをしています。サンフランシスコからサンタローザやナパに行くときはゴールデンゲート・ブリッジ、サンタローザからバークレーやオークランドに行く時はリッチモンド・ブリッジ、そしてバークレーからサンフランシスコ市内に行く時はベイブリッジを渡ります。頭がこんがらがるでしょう・・・私も最初の何年かは全く理解してませんでした。

実はここは私にとって東京の次によく知っている都市なんです。人々は皆”Chill”(リラックスしていて)で親切、そしてとっても陽気です。植物は1年中きれいで、特に夏は夢の世界のようです。様々な色の花がどこにでも咲いていて、元気で幸せそうなんです。よく滞在させていただく義兄の家はサンフランシスコの空港から1時間程のサンタローザにあり、元祖ヒッピーの町、セバストポールという町のそばです。小さい町にもちゃんとハーブショップ、ホールフーズ・マーケット、クリスタルショップ、スピリチュアルショップ、ジュースバー、ヨガセンターなどは揃っており、静かで文句無しです。義兄の家はお家もお庭ものびのびと大きく、ユーカリ、マートル、ローズ、ラズベリー、ストロベリー、ブルーベリー、その他たくさんのお花が咲いてます。
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      義兄のお家、ここに二人だけで住んでいるのです
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        お庭も手入れがよく、きれいな花が満開

ベイエリアで始まったヒッピー文化はハーブや自然療法、スピリチュアリズム、東洋思想、ヨガなどと深くかかわり合い、平和主義、エコロジーへの深い洞察などが特徴です。一方ティモシー・リアリーに代表されるドラッグ文化もありました。カリフォルニア州では処方箋があるのならマリワナは合法、お酒は21才まで違法です。大学生も3年生くらいまで我慢しなくては・・・日本では考えられませんね。一方、ドラッグで人生棒に振ってしまうような方もすぐ隣にいるわけで、若い西海岸の芸能人たちのゴシップは日本でも有名ですよね。自由な反面、自己責任の重さが身にしみます。ハーブに関しては天国のようで,ありとあらゆるものがオーガニックで手に入ります。かなり珍しいものでも手に入るので感動してしまいます。

サンフランシスコは寒流が流れ込み、ロスとは違って海水は1年中冷蔵庫の中の水のように冷たく、大らかにサーフィンなんてできません。夏でもウェットスーツを着ないと無理です。そんな海から朝方は霧が流れ込み、有名なサンフランシスコの霧が発生します。日が高く登って来ると、霧が晴れて来るのですが、霧はとても風情があり素敵です。23才の時に初めて訪れた時は、ちょうど美しいマリーン地区を走っていた時に車のラジオから「花のサンフランシスコ」が流れて来て、涙が出てしまうほど感激したのを覚えています。ヨーロッパ程の古い歴史はなくても、人々の優しい心とたくさんの努力の歴史が感じられる、自然がいっぱいの魅力的な都市です。

いろいろな前置きをしましたが、今回、到着した次の日はシュナウベルト博士のお家にお呼ばれなのです。オフィスにはいつもお邪魔していたのですが、今回はご自宅です。ご家族3人で温かく迎えてくれ、白ワインで乾杯。ああ、やっぱり信じられない程おいしいワインです。今回はすべてシュナウベルト博士の手料理で、お通し(?)から始まり、フルコース、ワインは白から始まり、シャンペン、赤、白と3回変わりました。イタリアンなのですが、最初の一皿が松茸のソテー!!それがお皿に2切れとカリカリに焼いたポークが2口分。やっぱりこれはお通しですね!おいしい白ワインとピッタリで、話も盛り上がります。松茸は日曜日のファーマーズ・マーケットで手に入れたそうです。オレゴンからスーツケース1つで売りに来るそうで、寅さんのようです。「母が言ってたけれど、おばあちゃまたちが松茸の生えている場所をそれぞれ知っているらしく、季節には山から取って来るのだけど絶対どこに生えているかを誰にも言わず、そのうちに亡くなってしまうので、結局極秘のままになっちゃうらしい」と私が言うと「こっちでもその話はあるよ」と、どこも同じと思わず吹き出してしまいます。仕事の話もあるけれど、家族を交えてということもあり、22年前の地震の時はどこにいたのだの、将来はどうするか、グリーンカードを取れとか、インドネシアの島に行ってスパイスの産地を旅しよう!などワイワイ楽しい話は続きます。お庭に移動していつの間にかアーティチョークとパルメザンチーズのサラダやトマトとバジルのサラダが出て来て、ついでによい香りのマートルの枝も持って来てくれました。「これ家で育てているマートルだよ」裏山にはヘリクレサムもたくさん自生してるそう。奥様のモニカさんも素敵で優しい、穏やかな口調でそのヘリクレサムをたくさん集めて蒸留してみた話をしてくれます。
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ファーマーズマーケットで買い出しをし、用意して下さった前菜3種。絶品でした

ひらりとシュナウベルト博士がサフラン・ライスのイタリア風とキヌアのペスト和えなどが乗ったお皿を持って出て来て、あまりのおいしさに驚いて絶賛。「サフランを2グラム食べると致死量って知ってた?」「サフランの2グラムって大量じゃない?」なんて植物の毒性の話になったりします。サフランライスのおいしかったこと!

「日本人とドイツ人は気質が似ている」と言うシュナウベルト博士の仮説をどこがとか何故かとか話しているうちにメインコース。なんだか家族のような温かいおもてなしが、とても心地よく、10時過ぎまで話は尽きず、デザートのレモンやブラッドオレンジのシャーベットまでいただいてしまいました。3日後に仕事のミーティングをすることに決めて、お開きになりました。私たちの車が見えなくなるまで家の外に出て来て3人で手を振ってくれる、何だか懐かしくなってしまう風景。あったかいです。
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by lsajapan | 2010-10-19 17:06 | 海外にて
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